見出し画像

朝日が向こうで待っているから

ずっと暗闇の中にいた。
何とかしたくて、必死に歩いては、
見えない壁にぶつかったり、窪みに足をとられたり。
進んでは戻り、進んでは戻り。
どこをどう歩いているのか分からなくて、
いつも不安だった。

そしたらある日、光が見えた。
遥か遠くの地平線から、朝日が顔を出していたのだ。
それでようやく、私の今いる場所がわかった。

花に囲まれた迷路だった。
とても綺麗な空間だけど、これが私の歩く道。
平坦でもなく、どこへ向かえばいいのかすらも分かりづらい。
朝日のもとへ行くには、ここを抜け出さなくちゃいけない。

でも、太陽の光のおかげで、これまでよりも行き止まりや転びやすい道はわかるようになった。
少しずつだけど、また歩き出そう。
輝ける場所へ行くために。
大丈夫、辛い時も、花や鳥が私に元気をくれる。
この道は、一筋縄ではいかないけれど。
朝日のもとまで進んでいく、この過程すらも楽しめたらいい。

朝日はきっと、向こうで待っていてくれるから。

よろしければサポートお願いいたします!小説家として、そして尊敬する方といつか一緒に働くために精進する所存です✨