朝日が向こうで待っているから
ずっと暗闇の中にいた。
何とかしたくて、必死に歩いては、
見えない壁にぶつかったり、窪みに足をとられたり。
進んでは戻り、進んでは戻り。
どこをどう歩いているのか分からなくて、
いつも不安だった。
そしたらある日、光が見えた。
遥か遠くの地平線から、朝日が顔を出していたのだ。
それでようやく、私の今いる場所がわかった。
花に囲まれた迷路だった。
とても綺麗な空間だけど、これが私の歩く道。
平坦でもなく、どこへ向かえばいいのかすらも分かりづらい。
朝日のもとへ行くには、ここを抜け出さなくちゃいけない。
でも、太陽の光のおかげで、これまでよりも行き止まりや転びやすい道はわかるようになった。
少しずつだけど、また歩き出そう。
輝ける場所へ行くために。
大丈夫、辛い時も、花や鳥が私に元気をくれる。
この道は、一筋縄ではいかないけれど。
朝日のもとまで進んでいく、この過程すらも楽しめたらいい。
朝日はきっと、向こうで待っていてくれるから。
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