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じぶんはたらき方講座2020「自分事業、はぐくみ講座」 第1回 参加レポート

2020年10月22日、第1回目の「自分事業、はぐくみ講座」が開催された。

講座は全4回。すでに何らかの事業を始めている人たちが、さらに"もう一歩進む"ためのスキルと知恵を学ぶプログラム。つまりこの講座の受講生たちは、母でありながら"ビジネスマン"であるということだ。

初回のテーマは「じぶんの事業の再理解」。15分のレクチャーと、個人ワーク、そしてグループワークを通じて、じぶんの事業を掘り起こせたところが、この回のゴール。

講座はオンラインのため、となりの受講生と目が合うことはない。心なしか緊張の面持ちが並ぶPCの画面上に、なぜだかこちらまで緊張!

そんな中、講師の馬締さんが、この講座の目指すところを語ってくれた。

受講生のみなさんが「誰に頼ったらいいのだろう」と迷ったとき、運営チームに相談できたり、拠点であるワークテラス佐久を活用できたりと、安心できる情報へのアクセスを提供したい。

座学の先にも頼れるものがある。それを示してもらえるだけで、ずいぶん安心。緊張の雰囲気もすこしほどけた気がした。

講師:馬締 俊佑(呼ばれたい名前 / まじ )
起業家や、リーダー育成プログラムの開発等に携わる。いわば「素敵な人を育てる」スペシャリスト。昨年から続投で、講師を務めている。口調がとってもおだやかで、春の風のよう。

みんな、既に"すごい"ことをしている。

まずは自己紹介。講師の「我こそは喋りたいという方、挙手をしてください。」という声がけとともに、すぐさま手が上がった。オンラインでは分かりづらいものの、受講生たちにはすでにエンジンがかかっていたよう。

・資格を取得したけれど、活かし方を追求したい。
・一緒に何かをつくりあげられる仲間が欲しい。
・自分の構想を成功させたい。

期待、模索、どんづまり…受講生たちが、この講座に抱えてきているものはそれぞれ。けれど、ほとんどの人が「ワクワクしている。」という気持ちを持っていたのには驚いた。

一歩踏み出すだけでハードルが高そうなものなのに、楽しみを見出しているとは…。はつらつとしたパワーを感じる!

それもそうだ。コロナ禍の中で、窮屈な思いをしながらも、子育てと仕事を両立しているというのは並大抵のものではない。みんながみんな、すごいことをしているのだ。既に。

人生まるごと、キャリアなのである。

まず始めのレクチャーは、"キャリア"について改めてとらえるもの。キャリアとは、仕事上の経歴のみならず、自分の人生の歩みそのものだという。例えば母としての暮らしや育児も、キャリアなのだそう。

じぶんの事業を突き進めることだけが、キャリアアップではないのだ。子どもにも笑顔でいて欲しいから、笑顔を心がけているとか、母になったことで学び得たものも、社会的にすばらしい成長。うん、たしかに。
参考:ワークショップ「ハハリョク」


キャリアについてふと視点を変えたところで、「ライフラインシート」による個人ワークへ。これまでの人生を俯瞰して、じぶんにとって「ポジティブ」また「ネガティブ」だったできごとをそれぞれ掘り起こし、その裏側に潜む「価値観」を揺さぶってみるというもの。

「じぶんが今ある仕事を選んだ理由は、価値観や欲求に紐づいてる。」

長い人生をふりかえるとき、ふと思い起こしたできごとの裏には、じぶんにとって大切な価値観が潜んでいて、それはじぶんの事業の土台となっているという。

そうか、じぶんに潜む価値観をさぐることは、じぶんの事業に改めて向き合うことなのだ。

ひとりで仕事をしていればなおさら、その自由と背中合わせに迷いもあるが、じぶんにとって必要なことや、大切にしたいことなどの「価値観」は、迷いのなかで、いつだって目印になる。

見つけて欲しかった自分の気持ちが喜んでいる。

個人ワークのあとはグループに分かれ、自分が掘り起こした「価値観」について語りあった。ひとりひとりが立ち止まり、自分の歩んだ人生(キャリア)を確かめるように言葉を紡ぐ。

じぶんの目の前に、ぷかぷかと浮かび上がってくる価値観。それらを手に取ると「見つけて欲しかった!」と自分の気持ちが喜んでいるように感じた。

運営チームもまた、手探り。

講座の感想は、どれもポジティブなものばかり。

・もう一度ゆっくり今のワークをやりたい。

・大切にしたい価値観と、避けたいことがはっきりした。
・自分ってこんな自分だったなあと振り返りができた。


今年度の運営チームは、オンライン開催ならではの難しさと向き合っている。受講生みんなの気持ちを汲み取りたい一心で、講座のあとは反省会。

視線や表情が伝わりづらい画面上でも、受講生みんなのエネルギーが満ち満ちていることを感じ、勇気づけられた初回なのであった。



      ライター: team OHAYASHI 小島美里

★江村康子さんによるグラフィックレコーディングはこちら!

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