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大学生が出会ったベイルートの一角 第二弾「愛すべき混沌」

ベイルート中心部から東へ。
私が勝手に「愛すべき混沌」と名付けた街がある。
レバノンはダウラ。

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この街に一歩踏み入れれば、ここはレバノンだろうか、と目を疑う。第一印象は「混沌」だ。とにかくカオスなのだ。
アジアはフィリピンにスリランカ、インド、ネパール、アフリカはエチオピアなどなど。街のいたるところに明らかに「外国」の文字や国旗、各国のエスニック料理屋が並ぶ。料理屋だけでなく、格安の衣料品から食料品、日用品を販売するエスニック商店も目立つ。

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「愛すべき混沌」ダウラ(Daoura)
ここは、アジアやアフリカからの移民外国人労働者の居住地域として知られている。
異国情緒溢れるこの街は、レバノンの貴重な労働力となる「移民外国人労働者」の寝床であり、居場所であり、生活の場であるのだ。
レバノン国内で働く移民外国人労働者を取り巻く問題は非常に厳しい。しかしながら、こうした環境の中でも、彼らはこの国で力強く生き抜く。そんな生命力とエネルギー溢れる彼らが住む街、ダウラには、他の街からは感じられない力強さと泥臭い人間味がある。

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この街に住む彼らなら、どんな苦境でも何度でも立ち上がり、乗り越えてくれると願いを込めて。
(文・写真 堀越桃奈)


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ダウラで出会った猫。Zuzuちゃん。かなり可愛がられているようだ。

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