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越境からの学びとは?〜成長につながる問いかけコーチング#69

越境学習という言葉、聞いたことありますか?自分の組織や領域を超えて学ぶことが、成長のためには有効だと言われています。最近では多くの企業で副業が解禁されるようになってきましたが、個人的にはこの流れはとても良いと思っています。これまで一般的には、一つのことを極めることに価値があると信じられていましたが、これも理解する一方で、業種や職種を超えて多くの学びを得ることも、また別の価値があるように思います。

最近は主に若い世代やシニア世代で、業種や職種を超えて転職するケースも増えているそうです。営業から企画、エンジニアから営業へと職種を変えたり、教育からIT、金融からメーカーへなど業種を変えるパターン。さらに職種も業種も全く違うものへと転職する人もいるそうです。また、そういった転職をした人たちが実際に転職先で成功しているという話も聞いています。これは非常に明るいニュースですね。全く新しいことにチャレンジするとき、前例がないというのはとても不安です。未経験のことに飛び込むには勇気が必要ですが、人の成長には適切な課題が必要だと私は考えます。ずっと同じ業界・同じ仕事をし続けていると、一つの能力を高めていくことにはつながりますが、新しい能力を生み出すことにはなりません。

私はコーチのコーチをしています。面白いことに、コーチのコーチという立場は、かなり抽象度の高いことを行っているので、スポーツの中でも簡単に競技を超えることができます。もちろん、競技を超えてすぐにいいコーチになれるかというとそれは別の話ですが、別の競技でコーチングすることによって、いろいろな競技に共通するコーチングの考えも生まれてきます。

私自身は、今はラグビーだけでなく野球・バレーボール・バスケットボール・陸上・サッカーなどいろいろなスポーツの選手と触れ合うことが多いですが、ラグビーのコーチだけをしていれば、今のようなスタイルは身についていなかったとお申し、競技を超えてチャレンジしたからこそ、新たなスキルも身につけた実感があります。

もちろん越境が全てかというとそういうわけでもなく、当然専門性も深めていかないといけません。先ほど若手、シニア世代は越境した転職が多いと言いましたが、30代・40代の転職は同じ業種・職種内で行われることが非常に多いと言われています。いろいろなところを越境しながらも、ある段階をもって専門性を深め、その知見を持って、また別の環境で学んでいく。そうすることで、より自分自身を高めていけるのではないでしょうか。自分がこれまで培った学びを別の場所へ転移させ、新たな場所で力を発揮することが成長へとつながります。また、そのようなしなやかさが、これからますます求められてくるでしょう。

ぜひ、勇気を持って、まずは小さな越境でもいいので、あなたの領域を超えてみましょう。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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