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【支援力UPクイズ4】嫌いな食べ物を投げられた時の支援は?

参加してくださる方が多くなってきて、うれしいです。
ありがとうございます。

これも、施設あるあるですね。
私も、実体験に基づいて、この質問をしましたが、私が支援した利用者の人は、嫌いなもの(野菜サラダなど)を投げつけます。ですから、私のトレーの中にご本人のごみを入れている状態。
そして、好きなものは取っていきます。
一番大きなおかずは、アジのフライでしたし、エビフライを取られたときは、私が椅子に座る前にとっていき、エビのしっぽまで食べていて、しばらく私もわからなかったです。他の利用者の人のお皿の中にエビのしっぽがあって、わかったのです(笑)

さて、嫌いな食べ物を投げられた時の視点としては、
 〇どうやれば嫌な食べ物と共存していただけるか?
 〇給食だから許されるのではなく、レストランでも食事ができるような 方法はないか?
 〇他の利用者にも受け入れてもらえる方法はないか?
など、考えつつ支援をしたことです。

施設の中でだけ通用するような方法は自立方向ではありませんし、どんな時もどんな支援者と一緒でもいつも通りにできる方法で、嫌いなものをより分けられれば良いと思うのです。
私はお肉が嫌いですが、人には投げつけませんし、あっても気にせず、好きなものだけ食べられます。その際には、今あるお皿の中でよりわけができます。でも、同じお皿の中にあることが嫌な人もいますし、嫌いなものとの共存というイメージで、その人にも支援をしたのです。

では、解説をしていきましょう。

1.嫌いな食べ物を取り除いて提供

これは、施設職員として、やさしさを前面に出した関わりのようにも見えますが、臭いものにふたをするイメージも考えられます。
あれば投げてくるわけですから、取りのぞくことは行動上に問題(障害)がある人に対して、その原因を省くことで、問題を作らないという方法。
問題が起きると対処が面倒と思っていると、こういうことをやりがちですね。

その人は施設だけにいるわけではありません。
そこだけで省いても、レストランなどで、他の支援者が同じような関わりをすることはできにくいですね。できれば、どこでも通じる支援を展開していきたいですし、隠せば事が済むという考えは、できれば避けたいです。

また、食事は、その時の気分など、何かのきっかけで食べようとすることもありますから、毎回残すから提供しないというのは、給食としては、不完全かな?とも思います。

2.自分で食べないものを入れられるお皿を用意

これが正解です。
嫌なものは残してよいということをその人に知っていただき、その対処方法として職員の方に投げつける(捨てる)のではなく、自分のトレーの中で完結していただく。
その際に、自分のお皿の中でより分けるという方法がわかりにくいのであれば、別なお皿を用意して、「不要なものを入れるゾーン」を作っておくことです。

先ほど、山田個人のことを書きましたが、山田は今あるお皿の中で嫌いなものを共存させることができますが、そのあたりが難しい人もいると思いますので、そういう人のためにはいらないものを入れるお皿を用意するとよいでしょう。

3.体に良いものなので、食べるよう説得

こういうことをしていた時代は確かにありました。
嫌なものでも残さない。一口だけでも食べてみる。
私自身がそこには苦痛を感じ、小学校の給食では、必死でお肉を食べましたが、気持ち悪いだけでしたし、それで好きになることはありませんね。
また、マーガリンも嫌いで、どうやってばれずに捨てようかと考えていました(笑)

嗜好というものは、時に心を安定させ、時に他者によって心を痛めつけられます。栄養に関しては代用品だってありますから、絶対に、目の前にあるものを食べなければならないという方向には、行かないでいただきたいです。
これは、人権にかかわる問題ではないでしょうか?

4.投げてくる状況をそのまま受け入れる

これは、支援技術がないパターンでしょうか?
それともそのまま受け入れることがやさしさの表れとか、意思決定支援だとおっしゃる方もおいでかもしれませんね。

でも、間違いです。

あなたが被害者になればいいというのも間違いですし、これが、汁物だったりということはお考えになりましたか?危険ですね。

その方の「嫌だ」という表現方法でもっと良い方法があるわけですから、例えば「取り除いてください」と職員に頼むという方法に変えるということはあると思いますが、できるだけ自立方向に行くためのお皿でした。
つまり、意志の表出を投げるという形でさせっぱなしにすることではありません。

そして、そのことをあなたは良いと思っても、他の人にしては困りますでしょうね。だから、どんな人が支援者になっても、どんなところで食べても対処できる方法を考えるべきですね。

おわりに

正解の人が90%ですから、あっているのですが、実際こういう支援をしていない場合もあるのではないかと思います。
改めて考えると気づくけど、実際はいかがでしょうか?

好き嫌いはわがままではないですし、嫌な体験は続けると精神的な不安定になると思われますので、嫌いなものと共存ができたり、間違った方法ではなく世の中で受け入れられる方法での訴え方ができるようになる方向の支援をしていきましょう!

アンケートへのご回答、ありがとうございました!


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