中国 主要金利利下げへ
おはようございます。
昨日は米国市場が休場のため、あまり大きな動きがない1日でした。
今日はどの様な動きになるでしょうか?
中国人民銀、1年物MLF金利を2.85%に引き下げ
中国人民銀行は、中期貸出制度(MLF)を通じて1年物資金7000億元を金融システムに供給し、金利は従来の2.95%から2.85%に引き下げました。
また、7日物リバースレポを通じ1000億元も供給。金利は従来の2.2%から2.1%に引き下げています。
1年物MLF金利引き下げは2020年4月以来で、不動産市場の落ち込みと度重なる新型コロナウイルス感染拡大が中国の成長見通しに打撃を与えていると見られます。
MLF金利の引き下げに続き、人民銀は20日に発表するローンプライムレート(LPR)も引き下げると見込まれており、1年物のLPRは昨年12月にすでに0.05%引き下げられており、先月据え置かれた5年物が引き下げられるかどうかに注目が集まっています。
中国の貿易黒字が高水準で推移しているほか、外国勢による人民元建て資産の買いで外国からの力強い資本流入は続く公算が大きく、利下げを行ったとしても元安・資本流出圧力は引き続き小さいと分析ですが、金融緩和を行うということは、欧米が悩まされているインフレが中国では起きていないという側面もあるかもしれません。
元が強いというのは、デフレ的であるということでもあり、不動産市場の落ち込みと度重なる新型コロナウイルス感染拡大が中国の成長見通しに打撃を与えているとい見方ができると思います。
昨日の中国GDP・鉱工業生産は予想を上回る結果であったにもか関わらず、小売売上高が予想を下回る結果になったことも裏付けとして見ることができると思います。
不動産セクターの停滞、貿易黒字にデフレとなれば、日本のバブル崩壊後を見るように思えます。
ゼロコロナ政策による経済の停滞、共同富裕思想による企業制裁などが続ければ、金融緩和を行って景気を再浮上させるのは難しいかもしれません。
中国のゼロコロナ政策は失敗との見方が拡がっており、さらなる経済混乱が生じ、政府による社会・経済統制の強化とそれに対する不満の増大から中国経済の低迷が続けば、世界的なサプライチェーンへの影響が深刻化し、その結果、欧米のインフレのリスクが増大する可能性もあるかもしれません。
トンガの火山灰 3000キロ以上離れたオーストラリアに到達
トンガの海底火山噴火は少しづつその凄まじさが分かりつつあります。
衛星写真では、海底火山の海域にあった285ヘクタールの陸地がほぼ全て消滅しており、噴火による衝撃波が地球1周し、昨日の午前9時頃に再び日本に到来して一時的な気圧変化が見られました。
また、大規模な噴火の火山灰が、3000キロ以上離れたオーストラリアに達していることが衛星の画像などで確認され、上空を流れる火山灰が今後、南半球の広範囲におよぶおそれがあると指摘されています。
今のところ市場では大きな動きも見られていませんが、休場明けの米国で、特に大豆やコーヒーなどの先物がどの様な動きになるか注視しておきたいと思います。
今日の予定
日本国内の経済指標など
日銀金融政策決定会合・政策金利発表
日銀展望レポート
13:30 11月鉱工業生産・11月設備稼働率
15:00 黒田日銀総裁記者会見
海外の経済指標など
16:00 英 11月失業率(ILO)・12月失業率・12月失業保険申請件数
22:30 米 1月NY連銀製造業景気指数
24:00 米 1月NAHB住宅市場指数
翌朝06:00 米 11月対米証券投資
今日は日銀の政策金利発表が行われます。予想では据置となっており、果たして利上げ議論が行われたかどうかが気になります。
発表後の黒田日銀総裁の記者会見も従来の見解を繰り返すならば、日米金利格差に注目した円売り・ドル買いの動きとなるのか注目しておきたいところです。
海外では、英国雇用統計が発表されます。
BOE が昨年12 月に利上げを決定した際、インフレ高以外のもう一つの決め手となったのが、一時帰休労働者賃金の補助スキームの終了後も労働市場が好調を維持したことであり、今日発表される12月の雇用統計がプラスとなれば、2月の会合でBOEが利上げを行う足がかりになります。
ただし、市場では2 月2-3 日の会合で0.25%の利上げを織り込んでおり、明日の消費者物価指数と合わせてBOEが判断すると思われることから、今日の反応は限定的かもしれません。
ポンド円は、1時間足基準で紫MA若しくは青MAを根拠に売りで入りたいと思っていますが、ファンダメンタルズ的には円買い・ポンド売りは判断が難しいところです。
ポンドドルは、来週のFOMCを控えてドルが様子見ムードとなりつつあるので、大きなトレンドは期待できず、下がれば青で買い、上がれば紫で売りという動きになるかもしれません。
ポンドオージーは昨日は豪ドルが戻す動きでしたが、下げてくれば紫若しくは青での押し目買いを狙いたいところです。ポンドの動きと、株や原油などのリスク資産の値動きにも注意しておきたいところです。
それでは今日もよろしくお願いします。
Twitterでは、経済ニュースなどをリアルタイムに情報発信しています。
フォローをよろしくお願いします。
TEAM MAGICIANSは、オンラインのトレーダーズコミュニティーです。
参加はこちらから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?