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プーチン大統領ウクライナ親ロシア地域の独立を承認

プーチン大統領ウクライナ親ロシア地域の独立を承認

ロシアのプーチン大統領は、臨時の安全保障会議を開催し、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の一部地域について、独立を承認することを決めたと発表されました。24日には米ロ外相会合が予定されていますが、ウクライナや米欧が一方的な決定として反発するのは必至です。
プーチン大統領は演説で、ロシアがウクライナに対しオープンな協力関係を築く一方、ウクライナ指導者は義務を果たすことなく「いいとこ取り」に徹しているとし、ウクライナの行動に不満を表明し、ウクライナが外国の勢力にコントロールされており、米国に植民地化された「傀儡(かいらい)政権」にすぎないと言明しました。
さらに、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアへの直接的な脅威とし、NATOがロシアの安全保障要求を完全に無視したと非難しています。
これによって、ウクライナ軍とウクライナから分離独立した共和国の紛争が激化した場合、ロシア軍が新たに承認された親露派共和国地域を守るために
介入する可能性が高まることになります。
西側は反発しており、英国のジョンソン首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談で英国が支援することを表明し、英国のトラス外相も、今回の動きはミンスク合意の終了を示しており、国連憲章に違反していると述べています。英国は、日本時間の今日にでも、ロシアに対する制裁を発表するとしています。
米国では、ホワイトハウスの声明として、バイデン大統領がウクライナの分離独立地域(DNRおよびLNR)に対する新規投資、貿易、および資金調達を禁止する大統領命令に署名すると発表し、ロシアの国際的義務の明らかな違反に対応する追加の行動をまもなく発表するとしています。
米露首脳会談を設定したと発表された仏マクロン大統領はメンツを潰された格好になり、バイデン大統領と仏マクロン大統領、独ショルツ首相の電話会談が始まっています。
昨日は、米露首脳会談の可能性があることから、外交努力で解決に向かうのではとの観測から、東京市場では一時、リスクオフの動きは和らぎましたが、欧州市場に入って、クレムリンは米露首脳会談の明確な計画はないとの談話が流れると警戒感が強まっていましたが、プーチン大統領の親ロシア地域の独立を承認したとの報道で、リスクオフの動きが強くなってきています。米国市場は休場ですが、株価先物指数は下落しており、為替ではリスク回避の円買いが進んでいます。
何れにせよ、今日の東京市場は荒れそうです。

英総合PMI2月速報値は60.2、8カ月ぶり高水準

IHSマークイット/CIPSの英国の2月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.2と、前月の54.2から上昇し、2021年6月以来の高水準となっています。

サービス部門PMIは1月の54.1から60.8へ大幅に上昇し、総合指数を押し上げています。製造業PMIは57.3で横ばいでした。
サービス部門の上昇は、旅行やレジャー、娯楽への支出が増加したことが要因と思われます。その一方で企業のコストは1998年の統計開始以来2番目の高水準を記録しており、サービス業がそれに対応して価格を引き上げるなど、インフレ圧力の激化を伴う復活となったと言えます。

雇用は、10月以降で最も速いペースで伸びています。
製造業では雇用の伸びが弱く、企業活動の足かせとなったように見えますが、原材料の入手が容易になり、生産が強化されてきており、サプライチェーンの混乱による遅延は、2020年11月以降で最も広がっていません。
インフレ率は30年ぶりの高水準で、4月には7%を超え、BOEの目標値の3倍以上になると予想されています。
市場では、3月に開催されるBOEの会合で25bpの利上げを完全に織り込んでおり、50bpの利上げ観測も高くなっています。
今週は、ベイリーBOE総裁をはじめ複数のMPCメンバーの発言が予定されており、発言内容に注視したいと思います。

今日の予定

日本の経済指標など
08:50 1月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
海外の経済指標など
18:00 独 2月IFO企業景況感指数
23:00 米 10-12月期四半期住宅価格指数・12月ケース・シラー米住宅価格指数・12月住宅価格指数
23:45 米 2月サービス部門PMI(速報値)・2月製造業PMI(速報値)・2月総合PMI(速報値)
24:00 米 2月リッチモンド連銀製造業指数・2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

このnote作成中にも、ウクライナ情勢のヘッドラインは次々と入っています。
プーチン大統領は、ウクライナ東部の2つの離脱地域での平和維持活動を目的に、ロシア軍をウクライナに派遣するよう命じたとFTが報じています。
今日も引き続きウクライナ情勢には注意が必要であり、東京市場の動きを見てからエントリー判断をしても遅くないと思われます。

それでは今日もよろしくお願いします。

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