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テクノロジーが与えてくれた、ポジティブな違和感。

100kmウォーク振り返り

11月に100kmウォークに挑戦しました。
結果は無事歩き切りました。
とてもきつかったけど達成感を感じる挑戦でした。
改めてにもなりますが、100kmウォークはTeamKDYとして僕を含めたロービジョンメンバー2名、晴眼メンバー1名の3名で挑戦しました。
道中のフォーメーションとしてはロービジョンの僕が視覚障害者向けのナビゲーションアプリやデバイスを使用し先導するかたちをとりました。
この挑戦には僕にとって「安全に安心して歩く」という大きな壁が存在していました。また日常での移動に関しても主に「信号の壁」と「道のりの壁」が存在しています。日頃この壁をどう突破しているのか。そして、100kmの挑戦の中でこのような壁とどのように向き合いながら、先頭を歩いたのかをお伝えしていきます。

信号の壁

僕がどうやって信号を判断していると思いますか?
答えは、見て判断しています。
多くの方は「一緒やん!」と言っちゃうと思います。
ポイントは見るものです。
僕の見え方では、歩行者用信号機は車道2車線程度の距離が離れると信号機の位置や色の判別が難しいです。
そのため、信号機の色は信号機以外の「車」や「歩行者」の動きから推測します。それでも推測できない場合は、点滅する信号機は見つけることが出来るので、信号が点滅するまで待ちます。
このようにして信号の壁を突破しています。

道のりの壁

初めての道は大変です。
地図を見ながら歩くと危ないので、進んでは止まって確認を繰り返し移動しています。
「道は外れていないか?」
「どこで曲がればいいか?」
パッとスマホのマップを確認したいのですが、それができず時間がかかります。
なので僕は足で稼ぎます。マップでなんとなく覚えた道のりをひとまず早歩き。そこそこ進んだらマップを再確認。間違っていたら戻ったりと、行ったり来たりを繰り返し道のりの壁を突破しています。

先頭を歩いて・・・

基本的に「安全に安心して歩く」ということに壁を感じているので、日頃晴眼者と行動を共にするときは先頭を歩くことはなく、道中何かあったら情報を教えてもらうことがほとんどです。
性格的にも後ろでワイワイ騒いでいることが多いです。
そんな僕がこの挑戦では先頭を歩きました。
とてもストレスでした。
ただ、ふと歩きながら…
自然と後方のメンバーに信号や障害物・段差・方向などの情報を発信している
ということに気づきました。
その時、「安全に安心して歩く」という壁が薄くなっていることを肌で感じました。と、同時にいつもは受け取ることが多い移動に関する情報を、発信できている状況に違和感を感じました。
そして、いつも頼っていたことが「僕の見え方でも出来るんだ!」と感じられたことはとても嬉しかったです。

テクノロジーと共に

違和感の根底には、自分の見え方だと安全に先導することが不安で自信がない。
という気持ちがあります。
もちろん、道中安全のために100点の情報を発信できたわけではありません。まだまだ胸を張って「俺について来い」とは言えません。
ただ、今回の100kmウォークではナビゲーションアプリやデバイスが見えにくさを補い情報を与えてくれたことで、安心感が生まれ自信が持てたと思います。
そして、今後はテクノロジーの進歩とともにポジティブな違和感、その先にある出来る嬉しさを多くの方が肌で感じることが出来ると素敵だと思いました。

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