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積極的ママ不在のすすめ

自分が母となり実感したことのひとつ。それは、

「ママって、24時間365日、ママなんだ」

ということです。

その感覚が私にもたらしたのは、人生はじめての感覚でした。

それまでは、仕事においての役割(コーチであるとか、
お客さんにとっての営業担当者であるとか)だとか、
家族の中での役割(妻であるとか子供であるとか姉であるとか)
だとかを自分の一部として当然日常を送っていたのですが、
「ママである」という役割を受け取ったことは、
これまで自分が担ってきたどの役割とも違う感覚がありました。

目の前に、小さな命がある。

それによって、自分の意識のほぼすべてがその存在に向く。
自分の時間のほぼすべてを小さな命のために使う。

そのことによって、自分から湧き上がるあたたかな感触とともに、
はじめて経験するなんとも言えない窮屈さや不自由さも感じました。

長男を出産したときは里帰り出産だったので、
両親に長男を見てもらい、 週に1回2時間、コメダ珈琲で
窓の向こうに広がる田園風景をぼーっと眺める時間がなによりのご褒美で。

その後東京に戻り、夫婦での子育てが始まってからは、
夫に長男のそばにいてもらい、一瞬一人で近所のコンビニに
出かけるだけでも、なんだかほっとしたのを思い出します。

「ママであるために、ママの役割から離れる時間が必要」

この感覚は、子供が生まれて間もない頃から私の中に
芽生えはじめ、ママ4年生の今は、確信としてあります。

・・・

先日、夫と子どもたちにお留守番をお願いして、ここ数年
毎年お世話になっている箱根湯本のお宿に滞在してきました。

これからの1年に思いを馳せる時間を、意識的に持つこと。
一人でじっくり自分の内側を見つめるリトリートのための
機会を半年に1度持つこと。

長男が生まれてからも、昨年次男が生まれた以降も、
そうした時間を大切にしています。

その間は、夫だったり、家族以外の他の誰かが
子供たちのそばにいてくれます。

私が不在になることで、母の不在が
もたらしてくれるものが多くあることを実感しています。

ママにとっては、

✔ママの役割から気持ち的にも物理的にも離れることで、
 自分自身に丁寧に意識を向けることができる
✔家のこと、子供たちのことを、自分がぜんぶやらなくても
 案外大丈夫ということに気づく
✔やっぱり子どもたちがそばにいる日常って豊かだなとじんわり、
 家に帰るのが楽しみになる
パパにとっては、

✔子どもたちとの濃密な時間を過ごすことができる
✔ああ、普段ママはこんなこともやってくれていたんだなあ、とふと気づく
✔パパの世界観を子どもに共有するチャンス
(我が家の場合。先日は4歳と1歳の男児に、トップガンやロック系の
 PVを見せていたとのこと。私はまずしないチョイスです笑)
子どもたちにとっては、

✔パパとの濃密な時間を過ごすことができる
✔パパと共有する世界観や、パパとの内緒ができる→親子の関係性が深まる
✔お兄ちゃんががんばる(我が家の場合)
✔ママが帰ってくるのが楽しみで仕方がない
夫婦にとっては、

✔夫婦の連携力が高まる
✔より効率的で効果的な家事育児を実践できる
✔お互いへの感謝の気持ちが生まれる

ママの役割を一旦外してみること。
パパや子どもを含めて、自分以外の誰かを頼りにすること。

それは、最初はちょっと勇気がいることだけど、
勇気を出して、信じて手放してみることでこそ、
得られるもの、気づくことがあります。

最初は、ほんの1時間から。
あら、全然大丈夫、と気づいたら、次は半日。
案外いけるもんだなーとわかったら、次は1日。
その先に、一晩不在にしてみる。

無理せず、ママとパパとお子さんのペースを大事にしながら。

ぜひ試してみてください。



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