見出し画像

【出産前後のコーチの働きかたのリアル】

先日、コーチ&ママ仲間の方との再会の機会があり、以前のfacebookでのメッセージをたどっていたら、3年前のやりとりが目に止まりました。次男が生まれてまもなく1ヶ月を迎える頃でした。読み返しながら、3年前に私が言葉にしたことは、今もなお、変わらず実感としてあるなと感じています。

ふと、このやりとりをシェアすることが、これから働く母となる誰かの何かのお役に立つかもしれない、と思いたち、当時のやりとりをそのままnoteでシェアすることにしました。長文ですが、そのままシェアさせてください。

✔️初めての妊娠出産で、その後の生活や仕事がどうなるか不安だな。。
✔️産後、どんなスタンスで仕事をしていったらいいのかな。。


そんなことを思っている方がいたら、読んでみてください。

(ご質問)
実は私も初めて来年の1月にママになる予定です。
そこで、コーチングをどのようにするのか迷い、突然のメッセージで大変失礼ながらも、あっちゃんにメッセージを送ってしまいました。
初めてのことで、出産前後、どんな生活になるのか、どんな気持ちになるのかが検討もつかないでいます。コーチングは中途半端な気持ちではできないし、自分が万全な状態でないと向き合うクライアントさんにも失礼と思い、そんなことはしたくないと思っています。あっちゃんは、出産前後、コーチングはどのようにされていますか?

(私からの回答)

⚪︎⚪︎さん、あらためて、こうしてメッセージを頂きありがとうございます。初めての妊娠&出産、その中で、コーチとして活動してゆくこと。未知のことで、不確かなことや不安に思うこともありますよね。私もこの3年間、試行錯誤しながらやってきました。私の経験や選択が、⚪︎⚪︎さんの未来の何かのお役にたてばうれしいです。何を大事にして、どんなふうにやってきたかな?と思い返してみて出てきたのが以下の4つです。

●クリアであること&柔軟であること

産前産後含めて、予測不能なことや不確かな状況が少なからずある中で、できるだけ柔軟に動ける状態をつくることは、コーチ、クライアントの双方にとって大切だと思います。そのために、私の場合は、出産前に一旦すべてのクライアントさんとの契約を完了させてもらいました。4月に保育園に入園できたら仕事にフルに復帰する予定ではいたものの、入園できるか不確か&そのときの私の心や体含めた環境の状態がどうかがわからない中でセッションの再開をお待ち頂くのではなく、お互いに一旦クリアな状態にした上で、こちらの準備が整った上で、そのタイミングでクライアントさんが再開をご希望であればそのようにさせてください、と伝えました。

●意識的な選択や優先順位付け

私の場合、産後は、夫婦二人での生活だったときから、圧倒的に稼働できる時間が減りました(多くのワーキングマザーはそうだと思います)。それまでは、7時〜23時まで終日コーチングやミーティングやトレーニングということも多かったのですが、入園後は子どもの登園時間に合わせて9時〜17時が稼働できる時間で、よほどのことがない限り、夕方以降のセッションは入れないようになりました。工夫すれば(延長保育をギリギリまで活用する、子どもの相手を夫にお願いする等)夕方以降の稼働もできるのですが、夕方以降は息子との時間や彼の心地のよいペースを大事にしたく、仕事はしないと決めました。また、ファカルティの仕事は週末の稼働が多いため、その分平日にお休みをとって息子との時間をとるようにしています。
「自分が何を大事にしていたいのか?誰との時間を大事にしたいのか?コーチとして、何にコミットして、どんな人達を応援したくて、そのために、限りある時間やリソースをどう使うのか?」子どもとの暮らしの中で、自分にとっての答えや選択がより明確になってきた感覚があり、慌ただしい日々の中でも、自分を願う形で、願う未来のために使えている実感があります。また、その感覚が強くなるほどに、結果として願う方たちとのご縁を頂いているように感じています。

●パートナーシップ

産後の働き方と夫婦の連携の形はきってもきれない関係で、ここを切り離して考えると、お互いがしんどくなってきたり、どこかでひずみが生まれるのではないかと思います。出産前からそうですが、夫には、コーチとして生きることが自分にとってとても大事なこと、それを応援してくれていることに感謝していること、また彼の生き方、働き方もリスペクトしているし、子どもができた後も応援したいと思っていることを伝えてきました。また、安定期に入ってから、産後1年間ほどの間、夫婦で月1回の頻度でシステムコーチング(関係性にフォーカスしたコーチング)を受ける中で、期待や願いや不安も含め、必要なことを都度話しあってきました。そんなことの積み重ねが、お互いを大切にしながら、自分にとって大事な仕事や活動に取り組むことを可能にしてくれていると感じます。


●一人でやらないこと

自分が大切だと思う活動や仕事に、丁寧に、できるだけよい自分の状態で取り組むためにも、また、子どものためにも「一人でやらない」ことがとてもとても大切だと実感しています。
我が家の場合は、保活のために、予定よりかなり早く仕事に復帰して、息子が生後5ヶ月の頃から約5ヶ月間、かなりの頻度でベビーシッターさんにお世話になりました。まったくの想定外で、その選択をするまでにはかなり葛藤がありましたが、結果としてこの選択はとても有効だったと感じています。保育園入園前までの大変な時期、プロの方の力を借り、連携しながら乗り越えられたこと、また、小さなころから家族以外の複数の大人に可愛がってもらい、愛してもらう経験を息子ができたことは、彼が人や世界への信頼を彼が育む礎になったように思います。私も、第三者の力を借りることの素晴らしさを実感したので、入園後も、信頼しあえる関係性がすでにできているシッターさんたちに、ここぞというときにはたくさんこれまで助けてもらいました。
費用の面では、民間のシッターサービスは安くはないので、行政の仕組みを積極的に活用したり、家族や友人知人の力を借りる等含めて、「いかに働くお母さんが一人でやらないか」また、「夫婦ふたりだけでやらないか」が大きな違いを創ると思います。

思いつくままに書いてみました。もしかしたら、読んでいて、順風満帆にやってきたように感じられるかもしれませんが、日常は本当にバタバタだし、気持ちの余裕も時間の余裕もなくて、キイイーーー!!!となることもたくさんあります。それでも、日々ものすごい勢いで成長続ける子どもとの日常、刻々と進化し続ける夫婦の関係性、母という役割を受け取ったことで学び受け取るものは本当にあふれるほどに多くあって、なんで豊かな日々なんだろう、と実感しています。
子どもを授かるずいぶん前、敬愛するコーチ仲間であり、母としての先輩でもある方が、「子どもが生まれたら、もっともっと自分のやりたいことができるよ!!」とまんべんの笑顔で言ってくれたことがあります。当時の私は、そうかなあ??とピンとこなかったのですが、母となった今、その感覚がわかります。

これから先の未来、母となった⚪︎⚪︎さんの日常が、母としてあることのよろこびと、コーチとして生きることのよろこびの両方を実感できる日々でありますように。

★おまけ★
そういえば、以前YouTubeでも、母であり、コーチである私として働くことについてお話しさせてもらったものがありました。こちらもよかったら。

https://www.youtube.com/watch?v=J8I_yiWcvlA&t=1s

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?