小説「BAKA」プロローグ&第1章「始まりの二人!!」

プロローグ


「おい、柊(ひいらぎ)! お前は俺の神友だって言ってんだろう! 俺の神友は親友じゃねぇぞ、神から与えられた本物の友って事だからな!」


「うるせーよ、梅(うめ)。いちいち神友って言うなって言ってんだろ…もう!」


千葉県のちょっとした町に存在する、高校。それが塩風高校である、ここには変なチームが一つ存在していた。その名も、TEAMBAKA(チームバカ)。どんな困難も笑い飛ばし、周りを翻弄する彼らのおもしろおかしい物語!






第1章: 始まりの二人!


塩風高校、校舎の裏。日が暮れるころ、見慣れた二人組が話し合っていた。


「柊! 俺、今日もまたケンカしてきちゃったよ!」と梅が申し訳無さそうに項垂れて言った。身長は小さいが筋肉質な彼は、仲間を大事にしすぎて、ついその熱が周りに伝染してしまうタイプだ。


柊は冷静に答える。「梅どうせまた、周りの事言われたとかで誰かとケンカしちゃったんだろ。だから言っただろ、熱くなりすぎるなって。」


「柊はさぁ! いつも冷静なんだよなぁ~」梅は柊を見上げて、そう言った。


柊は一瞬だけ微笑み「まあ、でもそれが俺だから。梅みたいに熱くなりすぎて、周り巻き込んで大騒ぎするのを止める奴も必要だろ。」


「柊は、冷静だもんな! もっと熱くなったって良いんじゃね? 」梅は柊に問いかけていた。


柊は静かに頷きながらも、内心はそんな梅の無茶な言動に困っているのがよくわかっていた。でも、そんな梅のいつも通りな所が嫌ではなかった。幼い頃からの繋がりのある二人はなんとなくだが気持ちがわかりあっているのだろう。


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