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もう使わないからと適当に配管カット、やはり問題発生!

尾道市のN様宅。
太陽熱ソーラーを使わないと決められた経緯は、よくわかりませんが、
太陽熱ソーラーからの漏水で、ガス屋さん?に対応をお願いし、「使わないのなら、配管をカットしておきましょう。」と言われ、そのようにお願いしたそうです。

給湯配管をカット!

カットした給配管は、全て取外し、太陽熱温水器(ソーラー)に水を上げる配管はそのまま残し、給水バルブを閉めて終了。

後処理が適当だと漏水は、止まりません。

水を上げないように給水バルブを閉めて、太陽熱ソーラーのタンク内を空っぽにしたのだから、漏水は止まりましたが、これは一時しのぎのようでした。

しかし数日後、再び、漏水。

給水側の処理をしなかった
のが漏水の原因です。

給水バルブの劣化で、知らぬ間に少しずつ給水!

工事当日、太陽熱温水器(ソーラー)のタンク内は、「満水」でした。
給水バルブを締めていたのに、バルブの劣化で、ほんの少しずつ、水が上がっていたようです。

なので、「使わない」と決められた場合は、
配管をカットするのみで終わるのでは無く、給水側もカットと "止水バルブでの処理" をし、配管の取外しをしておけば、防ぐ事はできましたね。

原因不明で数ヶ月間、漏水放置

漏水放置は、瓦を傷めます。

なので、太陽熱温水器(ソーラー)を使わない処理をする場合は、給水側、給湯側の両方の処理が必要です。

業者の方が、何故そこまで対応しなかったかは、知る由もありませんが、漏水に気付かず、長期に放置したままだと、瓦が割れて雨漏りになる事があります。

漏水放置で、雨漏り発生!

太陽熱ブームに多くの業者が乗っかったが?

1990年代には、多くの太陽熱温水器(ソーラー)の取付けが行われていました。
太陽熱ブームもあって、取扱う業者も、とても多くの方々が参入し、
ほとんどの建築業者や水道設備会社、個人の大工さんや町の電気屋さんまでが、このムーブメントに乗って、太陽熱温水器(ソーラー)の取付けを行なっていました。

今は、太陽熱から業者の撤退が増大!

マーケットの縮小と相俟って、以前取付けてくれた業者が、ソーラーの仕事をヤメたり、撤退、廃業などに至ったのが原因で、
どこに頼めば良いのかわからなくなったユーザーさんの事を「ソーラー難民」と呼ばせて頂いています。

活動コンセプトは「ソーラー難民を救う」です。

「太陽熱ソーラーのお困り事の解決」のための力になりたいと、起業して、10年が経過しました。
お陰様で、少しずつ地域に浸透して来ているのかなとも感じています。

にわか工事人の方々の不安な施工が増大?

この度のご依頼でもそうですが、リスクヘッジをしない安易な工事内容で、危険と隣り合わせな施工実態に、とてもよく出逢います。

他社を批判する意味ではなく、出来る事なら、
このように施工した方が良いのでは?」
「このように施工しませんか?」

との気持ちを込めて、この度の事例をアップします。

①タンク本体には、固定するハリガネ無し

たまたま、給水配管の処理をせずに、残したお陰で、それが支えになって、かろうじて「傾き」を抑えられた状態です。

傾いてからの「落下」のリスクが、あったと言っても過言では無いと思いました。

傾いても、おかしく無い状態でした。

②右パネルのハリガネの抜け

使われていた短いビス。
錆びて抜けるリスクが?

③2本の固定番線(ハリガネ)を、一つのビスで!

パネルを取付ける際は、複数の固定番線(ハリガネ)を使用しますが、パネル2箇所からの固定ハリガネを、とても小さいビス1本に、まとめて止めてありました。

万が一を考えれば、一つが抜けても、他の箇所がしっかりと固定されている状態にとどまる施工にすべきで、
その様にリスクを、分散させる事が危機管理対策になります。

こんな小さなビス1本に、
パネル2箇所の番線が!

太陽熱ソーラーを施工する際、留意すべき事とは?

タンク内の水抜きに時間を取られましたが、撤去工事、完了です。

屋根上のゴミやホコリを取って完了です。

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