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悲願達成 カラーミーショップに 導入で証明したレムトスの実力

・辞書屋の地道な一歩から

 新小岩にいぶし銀のレムトスという会社があります。その起源を辿れば、今から30年以上前、銀行のATMのようなデバイスを提供していて、扱っていたのは、全国津々浦々の住所、ありとあらゆる姓名のデータでした。写真は歴史を感じさせます。これがEC(ネット通販)に直結するなんて、誰が思っていたでしょう。

 ちなみにこれらはコールセンターのオペレーターに重宝されています。お客様からの電話で瞬時に、このデバイスで、その住所や姓名を特定して、記録に残していたからです。

 そんなに、住所や姓名って大事なの?そう思われる人もいるでしょう。

 姓名でいうなら「イトウ」さんを例に取って考えましょう。思い浮かべるのは、伊藤さんか伊東さんくらいですよね。でも「翫」さんという漢字を使う「イトウ」さんもいるんです。

 住所も「あやし」と言われて「愛子」が浮かぶ人、少ないのではないでしょうか。瞬時に、それを割り出し、オペレーターに提示してくれるから今もそれは支持されています。

 勿論、このデバイスこそ使っていないけど、CDを提供し、企業のPCにインストールしてもらうことで、それを活用していたのです。その住所データは57万件、姓名のデータは42万件と創業以来、30年以上かけて、精度を増して今に至ります。

・住所も姓名も日本人にとって永遠

 でも、レムトスは時代の流れを加味して、それをECサイトに実装するべきだと思っていたんですよね。

 代表取締役の金子忍さんは先代から受け継いだその事業を、それこそ第二次創業くらいの意味合いで、ECとの接点を模索。違う畑のEC事業者の集まりには顔を出していて、それこそ、それに意味があるのかなんて考えていたら、やり続けられなかったと思います。

 でも、2023年、遂にそれが実ります。GMOぺバボの「カラーミーショップ」のアプリストアでそれが実装されたのです。今更ながら、その説明を受けながら、嗚呼、金子さんの言っていたのは、こういうことだったのかと痛感しました。

 今までもwebAPIといってECサイトと連携ができるようにはしていました。ただフルスクラッチ式での対応になるから、手間もコストもかかる。企業側も価値も分からなければやれない。未知なるものだから、説明も難しく、企業も投資が必要な以上、限定的な部分もあったはずなのです。

 でも、カラーミーショップは何万店というアクティブのお店があります。つまり、そのお店であれば、アプリストアでボタンひとつでそれが実装できるのです。これでいよいよ、彼らの進化が発揮されると、さぞかし喜んだことでしょう。

・ECサイトにこそ発揮されるべき
 それで実装されたその内容を見たら、一目瞭然。確かに、これはこれからのECサイトにとって誰も気づかぬ視点で、必要なことだと思ったわけです。つまり、下の写真の通り、

千代田区神田松永町 
・・・という住所があるとします。それを・・・
千代神田永松

・・・と間違えたとします。てか、ほぼ原型がわからないけど。笑。それでも、彼らの仕組みを使えば、一瞬で下記のように修正できちゃうんですよ。気持ちいいくらい。

 着眼点がいいなと思っていて、その豊富なデータをクリーニングに絞ったところに利点があります。かつてでいえば、コールセンターのオペレーターがそれを割り出す為に使っていたデータを、消費者が入力した間違いデータを直す為に使ったわけです。

 だから、そのお客様も店に対しての満足度が増してます。おまけに、修正作業が自動で減るからECの担当者も笑顔になるってことなんですよね。

 開始後、もう問い合わせは来ていて、その店舗曰く配送伝票を発行する際に、郵便番号と県名と市区町村名が一致していないことが多いらしい。それも1日数十件、あるんですと。なるほどね、やっぱ必要なんだと。

 利用者が多ければ多いほど、このシステムは生かされて、1ショップあたり月額1万円で実装できます。購入客がどれだけ多くても定額だから、会員の多いサイトは特に注目するでしょう。

 かつてであれば、ATMのようなデバイスを通じてそのデータの価値を知らしめたのが、カラーミーショップを運営する店ならこの金額を払えば誰でも、簡単に実装できる。時代の波を超えて、よくぞここにやってきたものだと思います。

 創業以来、30年以上の努力が実った瞬間ではないでしょうか。そして、ここからだね、ECサイトを救うのは。

出典:145MAGAZINE 2023.01.16

ペンは剣より強しと言います。だから本気でここで書く一言、一言で必ず世の中は変わると思っています。そのあたたかなサポートが僕への自信となり、それが世の中を変えていくはずです。