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【140字小説】アブラムシ希望

盆休みか。どうせどこへ行っても賑やかしい家族連れが闊歩しているんだろう。普段はあまり感じないが、やはり“数の力”ってのは存在するよな。一族総出の10人程が前からでかい声で笑いながら歩いてくれば、孤独な俺はどうしても道を譲ってしまう。来世はアブラムシにでも生まれて大繁殖してみたいぜ。

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