マガジンのカバー画像

英文法レクチャーシリーズ

69
英文法解説記事をまとめました。各記事は基本的に無料で公開されています。是非、ご覧ください。*分野ごとにまとめた有料記事もあります。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

英文法解説 テーマ11 否定 第3回 否定を表すイディオムや構文を紹介しましょう

 こんにちは。今回で「否定」の回は終わりになります。あっという間でしたね。これまでは「否定語」「準否定語」「部分否定」「二重否定」について解説してきましたが、いかがでしたか?仕組みを理解した上で、知識を定着できたでしょうか?今回の「否定に関するイディオムや構文」は、ある程度覚えていないといけないのですが、どうしてそういう意味になるのかという「理解」が手助けになる所は、できるだけ無理のない程度に解説していきたいと思います。 否定語を用いた慣用表現・構文 まずは、否定語がその中

英文法解説 テーマ11 否定 第2回 「100%を否定は何%?」と「否定の否定は?」という話

 こんにちは。今回が「否定」の第2回目です。部分否定と二重否定について解説していきたいと思います。これらは、慣用表現という都合の良い用語で丸暗記を強要されてしまいがちなところですが、実は、正しい理解をベースに定着させるべき範囲なのです。基本からしっかり解説していくので、「なるほど!」と考えながら進めていってください。 部分否定 まずは、部分否定から説明していきたいと思いますが、そもそも「部分否定」という用語自体が分かりにくいかもしれません。これは、どういうことかというと「数

英文法解説 テーマ11 否定 第1回 否定のかかり具合と否定がかかる範囲について

 こんにちは。英文法解説シリーズの第11回目、今回からのテーマは「否定」です。もちろん、シンプルに否定文を作るだけなら、中学英語で習うnotを使った否定文だけで十分かもしれませんが、もっと幅広い英文を読んだり書いたりするためには、「notを使う」だけではやはり物足りないです。not以外にどんな語を用いれば否定文を表せるのかということや否定のかかり具合(=どの程度否定するのか)などについて解説していきたいと思います。 準否定語について 否定文を作る語としては、おそらくnot,

英文法解説 テーマ10 比較 第5回 the+比較級が用いられている構文の仕組みを理解しよう!

 こんにちは。ついに比較の最終回です。今回は、the+比較級が用いられている、代表的な3つの構文について、それらの特徴と解釈のコツを解説していきたいと思います。では、さっそくいきましょう。 1.the 比較級 SV, the 比較級 SV 一つ目は、比例を表す構文です。「the 比較級 SV~, the 比較級 SV…」という形式で、「~すればするほどますます…だ」と訳します。  ポイントは、the 比較級に用いられる「形容詞・副詞」がSVの中から抜き出されている、という

英文法解説 テーマ10 比較 第4回 否定が絡むと比較級は難しくて混乱する!いう人へ

  こんにちは。今回は、比較の中でも最難関と言われる「否定語+比較級」です。「「A>B」を否定するのだから「A<B」で問題ないでしょ!?」と思っている人はいませんか?甘いです。否定語にしてもnoを使うかnotを使うかで意味も変わってきますし、moreやlessとの組み合わせなど、一筋縄ではいかないケースがあります。今回はこういったパターンをひとつずつ丁寧に解説していきたいと思います。 no more/less ~ than構文(またの名をクジラ構文) まずは、no more

英文法解説 テーマ10 比較 第3回 比較の味付け ~強調・程度・差・倍数などの表し方~

 こんにちは。「比較」も中盤戦を迎えました。今回は、「比較」に対して様々な“味付け”をしてみよう、という話です。どういうことかと言うと、例えば、サッカーの試合結果で2対1というスコアと10対1というスコアでは、勝ち負けに関しては同じですが、差の付き方が異なりますよね。このような「差」の大小や具体的に何点差かを表す方法について解説していきます。他にも、2倍や10倍といった「倍数」についても解説します。 比較級と最上級の強調 まずは、「強調」についてです。例えば、「AはBよりも