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海外のポケモンの名前、全然違う問題

欧米のアニメ好きに日本語を教えているオンライン日本語教師の日常。

子どもは、ポケモンが好きだ。いや、好きを通り越して、もはや常識だ。最低限の知ってなきゃいけない知識だ。

初めて三女の保育園の保育参観に行った時、娘のクラスメイト(4歳)が、私の隣に来て開口1番

「ねぇねぇ、なんのポケモンが好き?」
と聞いてきた。この日同じ質問を他の子からも2度されたので、これはちゃんと答えられないと、お友達にはなれないのだと実感した。

「ルカリオンはさぁ、とってもカッコいいんだよー」彼らは家族の話でもするかのように、ポケモンの話をする。

だがこれは、こどもに限ったことではない。
20、30代のアメリカ人の生徒に日本の好きなキャラクターを聞くとかなりの確率でポケモンの名前が挙がる(アメリカ人風にいうと、ポキモーン!なんだけど)
日本人と同じように彼らもまたポケモンで育った。小さい頃からゲームボーイカラーとかアドバンスに触れてきた世代だ。

私はと言うと、残念ながら、ポケモンが登場した時大学生だったのでギリギリ世代ではない。だからと言って、ポケモンは全然知りませんと言う訳にはいかない。このワードを言ってしまったら、この後の会話に支障がでるからだ。あの先生は日本人だけど、ポケモンを知らない…という残念な感じで見られるからだ(妄想だけど)

ポケモンは多少なりとも知っていた方が、日本のみならず、海外の若い世代との共通の話題にもなっていい!そう思って、子供が見ているポケモンのアニメやら映画をできるだけ一緒に見ることにした。

そして、今まで適当にあしらってきた娘のポケモンの話にも真摯に受け止めて、なぜそのキャラがいいのか、どんなポケモンが流行っているのかなどちゃんと聞くようにした。

結果、私は今数十匹の好きなポケモンを言うことができるようになった(自信満々)。なんなら好きなポケモンは進化系だって答えられちゃう(ドヤ顔)保育園の子供たちとも、ポケモンの話ラリーが続くようになって、さらに親しくなれた気がした。やはりポケモンは必須科目だったのだ。

ところが、ポケモンについて話せるようになってから新たな問題が浮上した。

生徒たちの推しポケモンが、聞いたこともないポケモンだらけなのだ。

生徒 Rowletが好きです。

私 え?なに?そんなポケモンいたかな?

生徒 先生、これです、多分ゆうめいですよ…(グッズを見せながら)

私 あー、モクローか🦉知ってました!
  かわいいですよね。

てな感じで、画像見るまで何ポケモンか分からない。どうやら調べたところポケモンの名前が日本語名英語名とに同じなのは圧倒的に少ないらしい。そりゃあ、分からない訳だ。

そんなやりとりが多かったので、最近はみなさん、わざわざ日本語名まで調べてくれる。

生徒 これは、サイダックのキーチェーン…えーと、にほんごは、コダックです。

だから海外のポケモンファンと話すときは注意した方がいい。画像見せながら話そう。(誰向けの何のアドバイスだよ?)

ちなみに写真は、三女の推しポケモン、サイダック…じゃなくてコダックのケーキ。コダックのケーキ作ってって言われたけど、ちっこいフィギュア載せるのが限界だった。

それでプレゼントためネットでコダックグッズ買い漁りすぎて、Googleが私に「お前はコダックのファンであろう、これもこれも買うがいい!」とコダックの猛烈なファンだと勘違いして、広告が一時期ずっとなんでもコダックになるのだった…もはや私もコダックファンだからいいんだけど。

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