子どもに物心がついてからの英語子育て・おうち英語の始め方
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今回は「既に物心がついているお子さんとの英語子育ての始め方」について書きたいと思います。既に英語子育て・おうち英語を始めている家庭の親御さんも、取り組む上で大切にして欲しい根っこの部分が書かれているので、是非読んでみてください。
物心というのは、世の中の物事や感情を理解できる心のことを言います。個人差はあるでしょうが、一般的には4~6歳くらいからでしょうか。本書の場合はそれよりももう少し早く、自分の周りの出来事をある程度理解していて、自分の考えを持ち始める年齢、3歳くらいからを想定しています。
つまり、突然親が英語を話しだしたら「わけわからん言葉で話さないで!」と感じるようになっている子どもにどうやって英語に興味を持たせて、これから英語子育て・おうち英語をやっていくのかをアドバイスします。丁寧に動機づけをして子どもが納得した上で英語に取り組むことが長い目で見た時にとても重要になります。
物心がついたお子さんの場合、その年齢や性格などのによって、どのやり方がハマるのかは様々です。色々なアイデアを紹介するので、その中でうちの子にはこれがいいかなと思うやり方で始めてみましょう。もし違ったなと思ったら子どもの中に嫌なイメージが残る前にサッと引いて、日を改めて別の方法を試してみましょう。
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①相談内容(詳しく書いていただくと電話相談がスムーズに進みます)
②希望日時の候補を3つほど(特に午前中が対応しやすいです)
1. ディズニーランド作戦
ディズニーのキャラクターや映画、ディズニーランド、ディズニーシーが好きなお子さん向けの作戦です。
親「ねえねえ、Aちゃんてディズニー好きじゃん」
A「うん」
親「ディズニーの映画に出てくるミッキーやミニーも本当は英語を話すんだよ」
A「へえ」
親「ディズニーランドを作ったウォルトディズニー人ってはアメリカ人でね、最初のディズニーランドはアメリカにあるんだよ」
A「そうなんだ」
親「一緒にさ、英語勉強してディズニーの映画を英語で見れるようになろうよ。それでアメリカのディズニーランドに一緒に行こう!」
A「いいね!」
2. メジャーリーグ作戦
野球やサッカーなど、英語圏でさかんなスポーツをしているお子さん向けの作戦です。
親「B君、将来の夢は何?」
B「プロ野球選手」
親「どこのチームでやりたいの?」
B「巨人かな」
親「メジャーリーグは?」
B「最初巨人でそれからメジャー行く」
親「すごいね!応援するね。あ、メジャーリーグってアメリカだから英語話せないと困るんじゃない?」
B「そうなの?」
親「そうだよ。大切なことは通訳の人にお願いしてもいいけど、普段の会話は英語を使ってチーメメイトと仲良くしないと仲間に入れてもらえないし、監督の言っている事もわからないと試合に出してもらえないよ」
B「そっか」
親「ママもあんまり英語得意じゃないけど、一緒に勉強しよっか?」
B「うん!」
実際うちの息子は、この作戦でスペイン語を学びました。スペイン人のコーチがスペインから来て教えてくれるサッカーキャンプがあって、4日間で10万円くらいかかるので、サッカーの為だけと考えると我が家には手が出せず、スペイン語も同時に学ぶ国内留学としたら払えるかなと思ってこんな風に息子に話しました。
父「スペインのプロのすごいコーチからサッカーを教えてもらえるキャンプがあるんだけど行きたい?」
息子「もちろん行きたい!」
父「でもさ、そのキャンプ10万円もするんだよ。お前が一生懸命全力でやるんなら行かせてあげたいんだけどさ」
息子「 やる!」
父「でもサッカーだけに4日間で10万円払える程うちはお金持ちじゃないんだよ。だからさお前スペイン語を勉強して、キャンプの時にスペイン語でコーチと話すって約束してくれる?そしたら頑張って働いて10万円出すよ」
息子「わかった!」
その後、僕がサッカー用語と、簡単な日常会話400フレーズくらいをスペイン語でまとめて、それを息子に覚えてもらいました。息子は全部覚えてキャンプでも使っていました。
結局そのキャンプには4回くらい行って少しずつスペイン語の会話も上達して、去年5週間アルゼンチンにサッカー留学した時に劇的に成長して、今では日常会話レベルならスペイン語も問題なく話せるようになり、アルゼンチン人の友達とテレビ電話で30分以上話すときもあります。
3.旅行作戦
家族旅行を目標に、家族でモチベーションを上げて勉強する作戦です。まず初めに行きたい英語圏の国を選んで、お子さんが喜びそうな観光場所やイベントをリサーチしてからお子さんに話しましょう。
親「Cちゃん、家族でオーストラリアに旅行に行かない?」
C「オーストラリアって何?」
親「オーストラリアは国よ。Cちゃんやママは日本に住んでるの。地図だとここね。オーストラリアはここ。Cちゃん飛行機乗ったことないでしょ。飛行機でオーストラリア行きたくない?」
C「わかんない」
親「オーストラリアはコアラとかカンガルーとかに触れる動物園があるんだよ。すっごい面白そうな遊園地もあるよ」
C「行きたい!」
親「でもねオーストラリアの人達は英語を話すの。こんにちははハロー、ありがとうはサンキューって言うの。Cちゃんハローって言える?」
C「ハロー」
親「上手!すごいじゃん。Cちゃんなら英語どんどんしゃべれるようになるよ。せっかくオーストラリア行くならさ、オーストラリアでお友達作ろうよ。ママもパパも頑張るから一緒に英語を勉強してオーストラリアに行こうよ」
C「わかった!」
これは実際、僕の生徒さんの家族が何組か実行しました。色々な質問カードを作って練習して、実際に旅行先で現地の方に話しかけたご家族もいました。旅行先で話しかけて写真を一緒に撮って連絡先を交換して帰国後も交流している方もいます。
家族で共通の目標にすることで、「ママすぐに忘れちゃうからCちゃん教えてくれる?」みたいにお子さんに頼る事で、お子さんのやる気を引き出す方法も使えます。
4.ポケモン作戦
ポケモン好きなお子さん向けの作戦です。ポケモンをきっかけに、しれっと英語の世界にお子さんを導きましょう。ポケモンは英語を勉強する上で非常に優れた教材だと思うので、親主導で好きになるように促すだけの価値があるでしょう。
・ポケモンのアニメDVD(英語吹き替え版)はリスニング強化
・ポケモン図鑑はリーディング強化
・ポケモンゲームもリーディング強化
・ポケモンカードゲームはリーディングとスピーキング強化
というように、ライティング以外の「聞く」「読む」「話す」の技能を楽しく鍛えられる最強教材です。
僕の息子はポケモンのおかげで英語力がかなり上がりました。最初は幼稚園でポケモン好きな友達いて「僕もポケモンが見たい」と言われたのがきっかけでした。日本語のテレビを禁止にしていた訳ではないのですが、テレビばっかり見るようになってもなぁ、英語版とかあれば良いのにと思って調べたら英語版DVDがあったので購入しました。
アニメを見てポケモンに詳しくなったので英語版ポケモン図鑑を買って渡して、ポケモンカードゲームの対戦を毎日のようにしていたら、英語が読めるようになって、対戦するには会話しないといけないのでスピーキングも磨かれました。
そして旅行とかで新幹線や飛行機に乗っている間の時間つぶしには英語版ポケモンのポータブルゲームを買い与えました。
「英語版で良ければポケモンのDVD買ってやるよ」
「英語版で良ければポケモンゲーム買ってやるよ」
「英語版で良ければポケモン図鑑買ってやるよ」
「英語版で良いならポケモンカード買ってやるよ」
これらのセリフを幾度となく使ってポケモングッズを沢山購入しましたが、費用対効果は高く買って良かったと思っています。
日本のアニメはかなり多くのタイトルが英語吹き替えになっているので、ポケモンでなくても他にハマれるアニメがあればそれでも良いと思います。
5.英語圏の文化紹介作戦
英語圏の文化の物を楽しむ事で英語や英語圏の文化に興味を持たせる作戦です。
・ハロウィンの仮装を一緒に作ったり、カボチャでジャコランタンを作ったりして、Trick or Treatingをする
・卵のチョコレートを沢山買ってイースターエッグハントをして、見つけたら”I found it”と言うルールにする
・クリスマスの飾りつけを一緒に作って、英語のクリスマスソングを覚えて歌った後で、ケーキを食べる
などなど、工作やお菓子でテンションを上げて「英語って楽しいな」と錯覚してもらいましょう(笑)
6.友達作戦
おうち英語をしているお友達と遊ばせて刺激を与える作戦です。友達が英語やってるから自分もやりたいというパターンはかなり有効な手段でしょう。ただし、やっている友達が周りにいるかどうかは運次第です。
もし、お友達で英語子育て・おうち英語をやっている子が見当たらない場合には、僕の子供達が小さかった頃の映像があるので、それを見せて、「この子たち日本人なんだけど英語がしゃべれるんだって」「英語がしゃべれると世界中にお友達ができるんだよ」などと言って興味を持たせるのも良いと思います。
ここまで6つの作戦を紹介してきました。このどれかが必ずお子さんに使えるという訳ではありません。ただ傾向はわかってもらえたと思います。要はお子さんがテンションが上がって「英語やってみたい!」という気持ちになれば何でも良いんです。
物心ついた子が英語を英語で学べる状態にする方法
お子さんが「英語をやってみる!」という気持ちになったら、次は英語で英語を学ぶ説得をしないといけません。とは言え、最初から口頭で英語を英語で学ぶ事の意味を説明しても伝わらないと思います。
英語を英語で学ぶことをクイズ感覚と捉えられたら楽しくできると思うので、このような導入法はどうでしょうか?
親「D君、今からクイズ出すよ。英語である動物のことを話すので、どの動物か当ててみてね」
D「いいよ!」
親 ”This is an animal. This has four legs and one tail. This animal barks bowwow” (4本足と尻尾の部分はゼスチャーを入れても良い)「さあ何の動物でしょう?」
D「犬!」
親「ピンポーン!大正解!すごいじゃん。全部英語なのにわかったね!次はわかるかな?」
親 “This is an animal. This animal is strong. Colors are yellow and black. This barks roar roar” (strongの部分は力こぶを作るゼスチャーをしたりする) 「さあ何の動物でしょう?」
D「ライオン?」
親「残念。でも強い動物なのは合ってるよ。色についてもう1回言うからよおく聞いてね」 “Yellow and black”(黄色と黒のものを指さすと更にわかりやすい)
D「あ、トラか!」
親「正解!すごいじゃん。これから英語の時間の時は英語だけでこういう風にやるから、わからなくても何の事を言ってるんだろうって考えながら当ててみてね」
D「わかった!」
やり方は何でもいいのですが、お子さんが英語だけでもよく聞いて身振り手振りを見ていればわかるんだという自信を付けさせるのが目的です。本当はゼスチャーで正解がわかっているのであっても「英語がわかった!」という自信を持たせる事が大切です。
ここまでやって、ようやく英語子育てを始められます。この最初の部分を丁寧にする事で、お子さんの中で英語をやる事に意味を見出せるので、納得した上で英語と向き合えます。
最初は3分だけとか、すごく短くても良いので、英語だけでおままごとをしたり、お風呂に入ったり、食事をしたりしてみましょう。必ず楽しくやるという事を忘れないでください。義務になってしまうとあまり成果が出なくなるどころか最悪英語が嫌いになってしまいます。
何をやらせるにしても押し付けになってしまっては、その時には成果を感じるかもしれませんが、それがストレスになり結局嫌いになってしまうというパターンは少なくありません。
子どもがワクワクできる環境の上で楽しく英語に取り組んであげてください。
Thank you for reading^^ 気に入ってもらえたらSNS等でシェアしていただけると嬉しいです♬ これからも英語教育に限らず日本の子供達が楽しく日々過ごして世界に羽ばたける環境づくりに全力で取り組んでいきますので、応援よろしくお願いしますm(__)m