一読総合法⑤ 話し合い
前回の記事で「ひとり読みの」話をしました。
ひとり読みとは、簡単に述べると、話し合いをするための準備です。
つまりは、話し合うためのひとり読みなので、ここで、子どもたちがどれくらい読む力があるのかを見とらなければいけません。でないと、話し合いの際、誰も喋らず終わってしまいます。
これまた前回でも述べました。私がクラスで学習を始める際、
授業はみんなで作るもの
これは、何度も言います。教師の自己満足にならない授業を教師は心がけないといけません。
話し合いのルールを単元の初めに提示します。
・発表するときは、手を上げる。
・発表するときは、立ってみんなの方を向いて発言する。
・発表者は、○行目の〜のところで言います。と発表するところを言う。
・発表する人は、前置きの発言をする。
「○○さんの意見に付け足しで、〜」「○○さんの意見に賛成/反対で、〜」「○○さんの疑問に答えます。」
・聞く人は、発表者の方を向く。
などなど
話し合いをするのにより円滑になるように、ルールを作っておくと良いです。
1年間これを続けた結果、
言葉を紡ぐことができるようになってきました。
当初は、自分の意見をただ言いたい。他の人の発表を聞かない。みたいな状況でした。
そこから友だちの意見を聞いて、それをつなげて自分の意見を言うのは、かなりの成長が感じられました。
私の授業の流れ
ひとり読み
一斉音読
話し合いスタート
「じゃあ、今日のトップバッター誰行きますか?」
3学期、3学期最後は、発表した人が次の人を当てるシステムを導入しました。これによって、より授業が子ども中心になります。(当初は誰を当てるかに時間がかかりましたが、先生が書くまでに当ててねと言うとだんだんスムーズになってきます。)
じゃあ、それで教師は板書だけかというと違います。
教師自身、気になったことを、知っていることを話したり、ねらいに近づくために聞いたりします。
最後に、立ち止まりの小見出し(タイトル)を考えさせたり、心に残った友だちの発言を書かせたりします。
まとめ
この話し合いがいわゆるアクティブラーニングだと考えています。中には、演劇を取り入れたり、場面の音読をさせたり、活動はさまざまですが、児童が「飽きない」「退屈しない」活動をここに入れることがポイントになると考えています。
ときには、話し合いだけになることもあります。ですが、この話し合いをすることこそ今の子供達に大切な力になってきます。
人の意見を聞くこと
話し合いのルールを知ること
何より、クラス全体で学習している感こそ、集団づくりに欠かせない要素になってくると思います。
おかげさまで、ここ5年いじめは経験したことがございません。
今日はここまで!
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