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低学年の体育のあり方

低学年の体育について学んだことをまとめました。
何が大切かというのを、この時期に調べているかいないかで一年間の差が出てくると感じております。

低学年期の発達

1.できること(運動能力)
 小学校の低学年の運動能力は、神経系の発達が主導的で、身のこなしの柔らかさ、手足などの器用さ、行動における敏捷性が増す時期。

 遊びや生活の中における体の多様な動きが見られるし、実によく動き回り、体全体を使って活動することを大変好む時期。

 小学校低学年期は、神経系の発達に導かれた体の敏捷性やいろいろな運動に対応する能力が著しく発達する時期。

2.わかること(認識)
第1に、経験に基づいてものを考えようとする。
第2に、自分なりの想像をし、推理しようとする。
第3に、その子どもらしい個性的な解り方をしようとする。

子どもの生活経験を活かし、互いのわかったこと(認識)を言語で交流し合うことを通じて、自分がわかったことに気付いたり、人によって解り方に違いがあることを知ることが大切。

3.結び合うこと。(社会性)
友達関係は、「好感・愛着」が友人選択理由の第1位を占める。全般的に外見や態度のもたらす印象が好ましいかどうか、一緒に楽しく遊べるかどうかなど、好き嫌いの感情の要因になっている。
つまり、いつも一緒に遊ぶ友達は、好きな友達。
一緒にいて楽しく遊べることが対人関係でのもっとも基本的な欲求。

「友達だから遊ぶ」よりも「遊ぶから友達」という関係
「自分達の先生」というよりも「自分の先生」

低学年期の体育

1.低学年体育の「ねらい」
(1)できる
6歳から8歳までの子どもにとって、このように体育で「できる」ことは、とても大きな意味を持つ。

(2)ともに楽しみ、認め合う。
体育で学ぶスポーツは、「人と人を結びつける。」機能を強く持った文化である。
子どもたちは、体育の授業によって、「仲間と共に楽しみ、認め合う。」素晴らしさを実感していく。そして、個々バラバラの遊びから集団で遊ぶようになり、その中で社会性を伸ばしていく。

低学年の時期に、このみんなで「共に楽しみ、認め合う」ことを体験できているかどうかは、中学年、高学年と人間関係が深まるときに重要な役割を果たすこととなる。

低学年体育で育てたい基礎的運動能力

・姿勢操作の技術
・スピードコントロール(速さ・リズム)の技術
・予測、判断の技術

姿勢操作の技術を高めるのに主に適した教材が、器械運動(マット、鉄棒、跳び箱)
スピードコントロールの技術を高めるのには、かけっこや鬼ごっこなど走る教材
予測・判断の技術は、ボールゲームや縄跳びなど、主に「道具や相手」に関する教材

もっとも重要なのは、「姿勢操作の技術」
低学年で扱うべき教材

低学年のグループ学習

(1)基本となる考え方
姿勢制御の力を身につけるためには、1学期導入、2学期定着、3学期応用というように年間を見通して、大単元で時間をかけてじっくりと学習に取り組ませることが大切。

(2)1年生のグループ学習
1年生では、まず友達と一緒に運動ができることを目指す。
また学校の校庭にある固定施設で、いろいろな動きをさせるときに「電車ごっこ」をやるとよい。

4人くらいでグループを作り、一番先頭の子が運転手さんになり、自分のやりたい固定施設に行き、「ジャングルジムの一番上でピースする。」「滑り台を逆さまに滑る。」「登り棒で逆上がりのような動きをする。」「雲梯の上を四つん這いになって歩く。」「朝礼台から飛び降りる。」など、自由に好きな動きをする。

今日はここまで!

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