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無我夢中の先に

12月27日ですね。もう過ぎてしまいましたが笑
ラグビーファンなら何の日かすぐわかりますよね...!

そうです、花園の開幕日です!!!

そんな日にふと、高校3年生のあの1週間は最高だったなと思いだし、あの頃についてなんとか思い出しながら書いていこうと思います。(もう6年も前になってしまいました)

これまで、ラグビー関係ない人にはあまり自分の競技人生を伝えてなかったりするので、、、せっかくならこのタイミングで、またラグビーに興味持っていただければ幸いです。。。

1.どんな思いで過ごしていたか

本当に一言で表すと集中しまくっていた期間でした。いわゆる全集中ってやつなのか(そんなはずはないですが笑)、1試合1試合全部出し切って闘っていました。

気づいたら終わっていたというか、目の前にあるやらないといけないことが明確で、それを全力でやり切っているだけでした。試合に向けたトレーニング、食事やリカバリーなどの調整、ミーティング、1か月後に迫った受験のための勉強、目の前にあることをやり切るだけだったので集中できていたのでしょう。無我夢中というか、他のことが考えられないくらい集中できていました。

ちなみに、当時は受験も迫っていたので、ラグビーしてない時は勉強していました。というよりは高校3年間、ずっと勉強とラグビーやってたのでそれが習慣というか、そのほうが自分にとって「普通」だったので。開会式の時にも、始まるまで古文単語の本持って行って読んでました(古文苦手でした)

といったように、本当に高校3年間の集大成という期間にふさわしいような過ごし方をしていました。

2.各試合の感想

シードをいただいていたので、2回戦からの出場で、初戦は富山県の高岡第一高校。集中していたエピソードなのですが、試合後、記者の方に言われたのが、一度も自陣の22m内でプレーしていた時間はなかったそうです。そんなことにはまったく気づかなかったですがね。スクラムから顔をあげたらボールが飛んできてそのままトライも取れて、無事に花園でもトライが取れて一安心でした。

続く3回戦の流通経済大付属柏高校戦。花園らしい強風の試合でした。風下だと、蹴って飛んだ距離より返ってくる距離のほうが長くなるような強風でした。
前半は風下で何とか耐えながらリードを取っていましたが、風上になるだろうと予想されていた後半で、まさかの風向きが変わるというハプニング。キックでエリアを取っていくスタイルでしたが、展開ラグビーにプラン変更して、これが功を奏してなんとか勝利。僕的にはそのヒヤヒヤとなんとかベスト8に残れた喜びを覚えています。

ベスト8は大阪朝鮮高級学校との試合。本当にやりにくい相手でした。
まずは相手の応援。なんといっても学校と花園は本当にすぐ近くにあるので、毎年その応援はすごいです。花園は観客席とグランドが近いので、目の前でその応援を聞いたときはさすがにびっくりしました。でも、僕らも負けていなくて、キックオフの前にスタンドに向かうと、保護者やOB、学校関係者の方が声援を送ってくれていて、こっちも負けていないぞと。僕たちも久しぶりのベスト8でしたしね。
試合は相手のキープレイヤーを止めるのに必死で結果的にはドロー(試合内容はめっちゃ省いてしまいました笑)、そのまま抽選だったのですが、ここにもエピソードがあります。僕はその試合で、目の下を切ってしまい、試合後はそのまま処置室で処置をしてもらっていたので、結果が発表された瞬間は見ていなかったのです。処置が終わり、ロッカールームに帰ると、みんな静かに着替えていて、あかんかったんかと思ってたのですが、先生に聞いてみると勝ったとのこと。僕らのキャプテン、本当に素晴らしいやつなのですが、抽選の時の映像見ても、表情一つ変えずに部屋から出てきてたんですね。喜びを爆発させるわけでも、うれし泣きするわけでもなく、ただ相手のことを気遣って表情を変えなかったんです。その姿勢が、あのロッカールームの静かさにつながっていたのだと思います。

続く準決勝。僕らとしても初めてのベスト4。相手は東福岡高校。僕らとしては、1年生のころから、毎年全国大会では負けている相手です。彼らに勝つために練習してきたといっても過言ではありませんでした。
残念ながら、どんな気持ちで臨んだのか、はっきりとは覚えていません。気づいたら試合が終わっていました。試合前に仲間と何を話し、どんな想いを持って過ごしていたのかあんまり覚えていません。試合後に残っていたのはやり切った感でした。後悔は一切なく、自分たちが持っているものを60分間出し切ることができた試合でした。
その月のラグビーマガジンにその試合のことが書かれていたのですが、見出しは「無我夢中の先」でした。まさしく無我夢中。自分たちがやるべきことをやり切った試合でした。

今思えば、本当に「無我夢中」という言葉がぴったりな期間でした。毎試合、体を張って前に出て、気づけば試合が終わっている。そんな感じの日々でした。

3.今とのつながり

といったように過ごしていました。
今になって思うことは、あの時の経験って今でも活きているなということです。

目の前のことに全力でやり切ることや、無我夢中になれるものを求めていたりします。無我夢中のレベルがかなり高いので、なかなか探しているものが見つかりませんが、、、

とはいえ、自分の人生に大きな影響を与えてくれたことは間違いないし、その経験ができたことは本当に幸せなことだなと改めて気付きました。

4.まとめ

こんな感じで、頑張って思い出しながら書いてみましたが、これまでの人生でもトップクラスに濃密な時間を過ごしていました。

きょう開幕した花園ですが、無事に母校が初戦を突破しました。僕が教育実習に言ってた頃に担任していたクラスの生徒が多く在籍しているので、なんとなく思い入れはあります。母校の応援はし続けますし、後輩たちにはこの貴重な瞬間を大事にしてほしいななんて思ったりもします。

今年はラグビー場まで観に行けないとか、年末年始暇だなと思っている人は、MBSのホームページから無料でライブ中継観れるからぜひ観てくださいね。ラグビー最高なんで。

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