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【ミニマム英文法】#1 「to不定詞の3用法の本質」

to不定詞の3用法

 みんな覚えさせられます。

 そして、忘れます。

 受験生に「to不定詞の三用法は?」と聞くと、「サンヨーホー?」という反応になってしまいます。

 「えっと、数字の3ね」と言うと、「あぁ、あれか、えーっと」という感じです。

 長文読解の時にto不定詞の3用法を駆使している受験生は、少数派ではないでしょうか。

三用法は、何のため?

 ・名詞的用法
 ・形容詞的用法
 ・副詞的用法

 ・to不定詞=to + 動詞の原形

つまり

 「動詞を変形して名詞として用いる」のが、「名詞的用法」です。

 「動詞を変形して形容詞として用いる」のが、「形容詞的用法」です。

 「動詞を変形して副詞として用いる」のが、「副詞的用法」です。


名詞的用法

 名詞として用いるということは、「主語」「目的語」として用いることができる、ということです。

 I want to study English.

 →「to study English」を、「want」の目的語としています。

 To study English is troublesome.

 →「To study English」を、主節の主語としています。

形容詞的用法

 形容詞として用いるということは、「名詞を修飾する」「SVC、SVOCのCとして用いる」ことができる、ということです。

 It's time to study English.

 →「to study English」が名詞timeを修飾し、「どんな時間であるか」を表しています。

副詞的用法

 副詞として用いるということは、「名詞以外を修飾する」ことができる、ということです。

 I came to study English.

 →「to study English」が動詞cameを修飾し、「何のために来たか」を表しています。

単語で意味は決まらない

 お気付きの方もいると思いますが、上記の例文、全て「to study English」を用いています。

 つまり、全く同じ単語の組み合わせであっても、三用法のどれであるかによって、意味は異なる、ということです。

 読み手は、意味を読み取る前に、「この to study English は、名詞なのか、形容詞なのか、副詞なのか」を判断する必要があります。

 英語は、単語では意味が決まりません。

 to不定詞の三用法は極めて重要であり、長文読解でこれを用いないのは、英語ができなくて当然です。

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