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遊戯王ヒロイン's デッキ/Duel 2

2024年5月25日(土)発売予定の「デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー」では、歴代シリーズから光属性をあやつるデュエリストがピックアップされ、再収録カードに加え、新規カードが7種類ずつ登場すると宣伝されています。現在、VRAINSから『ブルーエンジェル』の新規カード情報が公開されています。また、表紙にはZEXALから『ミザエル』が抜擢されており、残るあと1名のデュエリストが誰になるのか、注目を集めています。全6属性の中で最後を飾る光属性パック。第1弾にあたる「冥闇のデュエリスト編」が2020年発売のため、4年の歳月を経て全属性が揃うことになります。今までにないテンポでアニメ関連カードが登場している現在、それでもまだまだ強化を求められるテーマは数多く残されていますので、属性パック2週目でも、種族パックでも、様々な形でのデュエリストパックを期待したいところです。

さて、「輝光のデュエリスト」に話を戻しますが、残る1名は誰になるでしょうか。私は、GXから、『天上院明日香』を最有力候補として挙げます。個人的願望が10割ですが。しかし、根拠はあります。

①全6属性パックのうち、GXからの選出者が0名である。
②使用テーマ「サイバー・エンジェル(機械天使)」の強化は2018年の「レジェンドデュエリスト編4」を最後に、6年の期間が空いている。
③ ①の理由と合わせて、GXには『丸藤亮』の「サイバー・ドラゴン」、『斎王』の「アルカナフォース」も候補に挙がるが、以下の点でこの2名は候補から外れるのではと予想。

・前者は表紙を飾るレベルの人気キャラであり、これまでに強化を複数回受けているため、強化のタイミングならいつもでも想定される(実際、2021年にはストラクチャーデッキも発売済み)。
・後者もGXキャラが未選出のため、パック表紙を飾っても違和感はないレベルのキャラだが、先述の通り表紙は「ミザエル」である。さらに、2020年には「アルカナリーディング」が、2023年には「アルカナフォースXVーTHE DEVIL」が登場しており、細かいが強化を受けている。

Duel1でも触れましたが(読んでネ:遊戯王ヒロイン's デッキ/Duel 1|紅茶薔薇 (note.com))、女性デュエリストが表紙を飾るハードルは相当高いのです。『丸藤亮』や『斎王琢磨』が選出されないのなら、『天上院明日香』の可能性は高いのでは、と考えられます。GXキャラを1名も選出しないのはさすがにファンブチ切れ案件では? 私は、明日香が選出される前提で、彼女自身や彼女の使用カード・デッキの魅力について語っていきます。

凛々しい系イケメンヒロイン

『天上院明日香』はシリーズ2作目のGXで登場しました。明確にデュエルができる(しかも強キャラ格)描写がされる女性デュエリスト。前作の『孔雀舞』とこの点は同様ですが、明日香はレギュラーキャラです。OP、EDにも登場します。しかし、ヒロインの受難により終盤の活躍が乏しく、ヒロインの座を『ユベル』に奪われたと言われる始末……。さらに、使用テーマの「サイバー・エンジェル」がOCG化されるのに11年かかるという珍事! しかし、OCG化が遅れたためにカードパワーが格段に向上したため、一概に悪い点とは言えません。

エースモンスターロイヤル加工は基本
リンクスでは無双の過去あり

ちなみに、明日香は漫画版とアニメ版で使用カードが大きく異なります。漫画版は「ブリザード・プリンセス」など、氷をモチーフとしたデッキを使用します。使用カードもちょくちょくOCG化しています。なんなら「サイバー・エンジェル」より早くOCG化しています。アニメ版では「サイバー・エンジェル」のイメージが強いですが、序盤は「サイバー・ガール」と称されるカード郡を使用していました。バレエやフィギュアスケートをモチーフとしたモンスターデザインで、個人的には好みなので、リメイクを期待しています。「サイバー・ガール」はアニメ放映時にOCG化をされておりますが、当時でもパワー不足でした。切り札の「サイバー・ブレイダー」は強力な制圧効果を持ちますが、相手依存の不安定な効果のため、活躍は難しいです。「サイバー・プリマ」は光属性ですが、その他は地属性です。「輝光のデュエリスト編」で選出されたとしても、強化を受けるのは「サイバー・エンジェル」でしょう。それでも、「サイバー・チュチュ」は人気のあるカードで、儀式サポートカード「サイバー・チュチュボン」としてリメイクされました。[マスターデュエル]でメイト化希望。今後も何かしらのテコ入れがあると嬉しいです。

漫画・アニメの主な使用カード
種類が少なくファンデッキの構築は困難

『天上院明日香』というキャラクターの魅力についても語ります。「デュエルに恋している」や「再起不能になるまで叩きのめす」など、様々な名言を残している明日香は、男勝りの勝気なキャラクターとして描かれます。デュエルアカデミアの最上位クラス、オベリスクブルーの女王として尊敬され(恐れられ)ており、『浜口ももえ』、『枕田ジュンコ』という一世を風靡した某アイドルから名前を取ったと思われる2名の取り巻きがいます。そんな男らしい?明日香ですが、デュエルでは冷静・思慮深いプレイングを見せます。タイタン戦では闇のゲームでの苦境にも屈せず、万丈目戦では愛の告白すらガン無視で見事勝利を掴みます。主人公の十代に対しては恋心を抱いている描写もされましたが、最終的には「これからもずっと、良いライバルでいましょう」とその心中を隠したままとなりました。クールなイメージが強い明日香ですが、ドローパンなる食品表示法もビックリの回では、嬉しそうにはしゃぐ姿を拝めるので必見です。

アニメではフィニッシャーとして活躍
アン・ドゥー・トロワの3つの効果を持つ

さて、【サイバー・エンジェル/機械天使】は儀式召喚を主体とするデッキです。儀式召喚使いは本当に少ないです。『闇遊戯』や『ペガサス』は儀式召喚をしましたが、デッキの主軸ではありません。ARCVの『方中ミエル』は儀式召喚使いと言えるでしょうが、長年の歴史の中で本当にそれくらいです。アニメテーマとしては貴重な儀式テーマとなるわけですから、マジでここいらで強化してほしいのです。「レジェンドデュエリスト編4」での強化は「リンクス性能」と揶揄されることもあり、実際カードパワーが控えめでした。以下、【サイバー・エンジェル】に求める強化内容を記します。

1.儀式モンスター/儀式魔法カードの専用サーチ
強力な儀式サポートカード「儀式の下準備」は、儀式魔法カードにカード名が記載されていなければ対応しません。残念ながら、「機械天使の儀式/絶対儀式」はサポート対象外です。現状では展開を「サイバー・エンジェルー弁天ー」や「祝福の教会ーリチューアル・チャーチー」に依存しているため、動きが鈍りがちです。「サイバー・エンジェル版儀式の下準備」が求められます。

2.先行1ターン目の定石
純【サイバー・エンジェル】は先行1ターン目にすることがありません。「荼吉尼」や「伊舎那」、「美朱濡」は相手の場のカードを除去することに長けたカードです。相手の場にカードがなければ旨味がありません。「那沙帝弥」の攻撃無効効果は有用ですが、除去による突破が容易です。コントロール奪取効果は現代でも強力ではあります。しかし、盤面制圧が当たり前の現代遊戯王。相手の効果を無効化する妨害札が必要です(一応、美朱濡には破壊効果無効・破壊効果はある)。

3.儀式テーマとしての個性
アニメテーマという時点で個性はあるのでしょうが……。例えば相手モンスターを大量リリース・まさかの「ハングリーバーガー」サポートの【ヌーベルズ】や装備魔法を駆使しながら反射ダメージで勝機を掴む【御巫(みかんこ)】など、魅力的な個性を持った儀式テーマが次々と登場しています。【サイバー・エンジェル】のやりたいこと・強味とは?と聞かれると回答に困るのは事実。「サイバー・ガール」では、「サイバー・チュチュ」、「エトワール・サイバー」、「ドゥーブルパッセ」など、直接攻撃が個性となっていたため、【サイバー・エンジェル】も例に倣うと面白そうです。「韋駄天」で打点を上げつつ一気に削る!という豪快な戦法は、男勝りな明日香の性格とも一致するのでイメージにピッタリかと。

背景の薔薇がふつくしい
サイバー・ガール唯一のリメイク

「サイバー・ガール」での強化が想像できない今、「サイバー・ガール」のリメイクを「サイバー・エンジェル」で行うことには希望を抱けそうです。「エトワール・サイバー」や「ブレード・スケーター」などが機械天使化した姿で新規カードとして登場したら、明日香キャラデッキとしての魅力が格段に向上しそうです。デュエリストパックでの選出を逃したとしても、別の機会に強化されることを期待します。皆さんも一緒に、祝福の教会にて、祈りを続けましょう。

それでは、ごきげんよう。


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