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Tea流階層マージの方法


はじめに

FANBOX移植記事なので若干古いですが、今でもだいたいこんな感じです。

いつもこんな感じでモデルマージしてますよっていう記事です。
階層マージしてる人みんな書いてて寂しいので書きました。
ほぼ文字だけなので読む方は気合で読んで下さい。

なお、endlessMixはこの手法でマージしています。

さて、自分が行っている階層マージの手法はその名も『カテゴリー別減算方式』って勝手に命名した手法でおこなっています。

階層マージの方法はやもろぺさんの以下記事

とかBDさんの記事

が凄く参考になるのでみなさん読みましょう。
ここ読めばとりあえず大丈夫です。



さて、それでは準備です。

1.マージする素材モデルとベースモデルの選定

ベースモデルとは、最初のマージでAに置くモデルのことです。
これをベースにする!っていうモデルを一つだけ選びます。
※endlessMixの場合はDefactaシリーズが固定のベースモデルとなっています。

次に素材モデルの選定です。
どういう仕上がりを想定しているかにもよりますが、多くても10個以内に頑張って絞ってください。
理由は多ければ多いほど時間が飛びます。
永遠に終わらなくなるので多くても10個ぐらいが限度だと思います。
※別に全部混ぜる必要はなく、これ好きだなー、混ぜたいなーというものをcivitaiとかhuggingから選びましょう。

さて、最重要事項を言います。

ハマった沼はギリギリで這い上がれるようにしないと永遠に完成しません。

※沼に嵌った参考例

絞ったら素材モデルをカテゴリーに分類します。
それぞれ僕は以下の様な具合に分けています。

  • キャラクターの作風用

  • 背景用

  • 全体用

もしくは

  • イラストモデル

  • リアルモデル

みたいな感じに分けます。
ここまで来たら階層マージの開始です。

2.ベースとなるモデルでプロンプトとseedを固定する

checkpointをベースモデルに切り替えて、固定するプロンプトとseedを決めます。
何回か回して、良さげな画像が出てきたらseedを固定させておきます。
この場合、プロンプトはなるべくシンプルに、キャラと背景、エフェクトが出てるのが望ましいと思っています。
NPは普段使っている必須プロンプトを全部入れておきます。

3.検証の前に設定を確認

さて、いよいよSuperMergerを使って階層マージをやっていきます。
僕の場合、最初から背景が強いモデルをベースにしているのでキャラの作風を好みの感じになるようにします。

設定
・use MBWにチェック
・hiresfixにチェック
・UpscalerとSteps・Denoisingを普段使っている設定に合わせておく
hiresfixにチェックですが、僕の場合生成時に必ず使うので選定画像の際もチェックいれて設定をあわせています。
ただ使わない人はこの設定なしでいいです。
※時間かかるので。

4.いよいよ混ぜるモデル検証をする

Y typeに『model_B』を選び、キャラから調整していくのでキャラ用にカテゴライズしたmodelを全部チェック入れて反映したら『Sequential XY Merge and Generation』ボタンを押して検証画像を出します。

混ぜるモデルが決まるまでは階層変更の必要はありません、とりあえず初期値であるALL0.5で混ぜた感じを見ていきます。

気に入った絵柄を数点絞ったら、X typeに『mbw alpha』を選び使用する階層プリセットを反映していきます。
Yには絞ったモデルのみを反映します。
そしてもう一度『Sequential XY Merge and Generation』ボタンを押して検証画像を出します。

なお、僕の場合階層プリセットは独自のプリセットを用いています。
※最初から入っているプリセットも使いますが。

なお、独自のプリセットを反映するには以下のテキストファイルを変更してください。
\webui\extensions\sd-webui-supermerger\scripts\mbwpresets.txt

もしここでモデル選定でどうしても一つに絞れない場合は、
A:ベースモデル
B:選定した素材モデル01
C:選定した素材モデル02
と配置。

X:『mbw alpha』
Y:『mbw beta』
に変更。

X・Yには階層プリセットを設定します。
この時、必ずX・YにはALL_Aも設定してください。
理由は単純で、A+BもしくはA+Cの方がよい結果だなと思う場合もあるので、ALL_Aを使います。
※ALL_Aは0なので混ぜてもモデルに反映されないです(多分)。

混ぜるモデルが決まったら、modelAにはベース、Bには素材モデル(2つであればCにも)を配置。
A+BだけであればMerge Modeはそのまま。
A+B+CであればTriple sumかsum Twiceを選択してください。
※この2つはモデルの混ぜた場合の計算方式が違います。

save modelにチェックを入れ、Merge!ボタンを押して1回目のマージが終わりです。
マージが終わったらmodelA覧横にあるリロードボタン(水色)を押して、modelAを先程混ぜたモデルに変更。
混ぜたモデルはカテゴリーリスト内から排除(もうマージさせないので)。
以降4に戻り、残ったモデルで選定→階層選定→マージと自分が満足するまでループを繰り返します。
以上。

余談

余談ですが僕はマージをするたびにメモを取っています。
・階層設定
・選定モデル
・各検証時の感想
など全部書いています。
これは僕が忘れっぽいのでメモしているだけなので、全部覚えられるのであればメモらなくてもいいと思います……が、メモった方が多分後で幸せになれます。

オマケ

なお、自分は検証時以下の管理ソフトを使って選定してます。
検証以外にも出力した画像の管理にも使っているのでこれが無い最早AIイラスト生成には戻れないです😇


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