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#布団から
よくある木曜日 |掌編小説(#シロクマ文芸部):布団から
布団から抜け出せないこと3日目。
どうしたものだろう、目はしっかりと覚める、
しかし体が動かない。
正確には動くことはできるのだが、どうやっても抜け出せないのだ。
会社への休み連絡も申し訳なくなってきた。
今までこんなことなかったのにと不思議に思う。
普通だった時期が嘘のように遠い。
カーテンの隙間から朝日が私を煽るようにちらちらと覗き、すぐそこの道路からは小学生の声や自転車のベル、「右へ回りま
布団から抜け出せないこと3日目。
どうしたものだろう、目はしっかりと覚める、
しかし体が動かない。
正確には動くことはできるのだが、どうやっても抜け出せないのだ。
会社への休み連絡も申し訳なくなってきた。
今までこんなことなかったのにと不思議に思う。
普通だった時期が嘘のように遠い。
カーテンの隙間から朝日が私を煽るようにちらちらと覗き、すぐそこの道路からは小学生の声や自転車のベル、「右へ回りま