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風邪引きそうと感じたらくずミルク、美味しくつくるコツ3つ

「なんかゾクゾクする。やばーい風邪ひいたかもしれない。」
「夕方から急に冷えたからね。」

三寒四温を繰り返し、繰り返し春になるとはよく言ったもので、ここ数日の暖かさが嘘のように今日は寒い。正確には夕方から急に寒かった。

出掛けに「夕方、冷えこむらしいよ。」と教えてもらったのに日中の陽射しと暖かさにつられて「遅くならないから平気!」とコートももたずに飛び出して、早く帰るつもりが予定外のトラブルで結局夜遅くまで外で過ごしてしまったのだ。

「バカだな…。」

せっかく心配して教えてくれたのにいうことを聞かず、それで風邪ひくなんてと自分のバカさ加減にしょぼくれているとコトリと目の前に湯気のたつカップが置かれた。

「くずミルク。あったまるから飲みな?熱いから気をつけてな。」

促されるままにそっと口をつけると、とろりと熱く、ほんのり甘い。

「今日はあったかくして早く寝な?明日には大丈夫だよ。きっと。」

「大丈夫だよ」のさしているのがトラブルのことなのか、体調のことなのか、どちらにしても滅入って凍えそうな気持ちがじんわりとあたたかくほどけていくような感じがした。

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「おはよう!ねぇ、昨日のあれ凄い!今朝全っ然平気だ!」
「おはよう。大丈夫そうだね。よかった。」
「うん、ありがとう、俺にも作れるかな。まてよ。俺がバカだから風邪ひかなかったってことか?」
「君の場合、病は気からってやつだろう。ほら、レシピ簡単だけどこれなら好きなようにアレンジできるから」
「うん、ありがとう。これで君がヤバいときは俺が作るね!」

くずミルクの作り方と美味しく作るコツ
くず粉と水分(好みの量の牛乳)の割合は1:10~15
甘さは好みで
1 火にかける前にくず粉をよく溶かす
2 中火で絶えずよく混ぜる
3 透明になってから1~2分練る

「水分の総量から茶や牛乳の割合は好みでいいんだ。最初から牛乳で割るとくずが透明になるのが分かりにくいかもしれないから先に水かお茶でとかしたくずを火にかけて練ってから牛乳を足すといいよ。」
「茶って、紅茶?」
「お茶は緑茶、紅茶、抹茶、ほうじ茶とかなんでもいいよ。」
「なんか、ちょっと甘かったのは?」
「甘さは少しあったほうがいいね。きび砂糖でも黒糖でもいいし、夜寝る前に飲むならハチミツがお勧めかな。テンサイトウとか好きなのを使えばいいよ。生姜ハチミツとかも美味しいよ。シナモンとか入れてもいいし。持論だけど甘くてとろんとしたものは気持ちがゆるむから。」

「うん、そうだね。色々、元気出たよ。ありがとう。」





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