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本調子じゃないときは無理しない。ガチョウに教わった単純で大事なこと。

「ガチョウは年に一度羽が生え変わります。羽が生え変わるときはちょっと元気がなくなります。」と、先週記事をあげるとガチョウだけではないようでインコとくらしていらっしゃる方からも生え変わるときは元気がない、つらそう、あるいはイライラしてるなど新たな情報もいただきました。ありがとうございます。

痛いのかしら?というご質問もいただきました。

フィフィを見る限りでは痛そうな感じはしません。というのも羽は無理やりとるというよりはするりと抜け落ちるからです。

フィフィはガチョウの名前です。

人間は一度に生え変わるわけではないですが、髪の毛が何もせずに抜けているのと似た感じかと思われます。例えばそれが爪だと想像するだけでも痛そうです。

じゃぁなぜ元気がないかと言えば、これはあくまでも私の想像ですが、新しい羽が生えるためにエネルギーを使う、そのことによる体調不良、あるいはホルモンバランスが崩れるとか。羽がないことで物理的に飛べないことを本能で理解しているため、不安などが予想できます。

中でもフィフィを見る限りでは「不安」なのが一番なのではないかと思います。

それは換羽期にはお散歩の範囲が急に狭まるのと、すぐに小屋へ帰ろうとするからです。

通常は畑でもどこでもついてきて長々とお散歩します。用事で離れる時は近くで草を食べて過ごしています。姿が見えなくなると大きな声でこちらを呼びます。

ところが換羽期は遠くへのお散歩は尻込みしてついてこず、離れるとじっと待ち、待ちきれなくなるとそっと静かに(呼ぶことをせず)小屋周辺へ戻ってしまいます。

フィフィがうまれてはじめての換羽のときはそのことを知らずにすごく焦った覚えがあります。

ごそっと羽は抜けるわ、元気はないわ、なによりついてこなくなっちゃったのが、もう、フィフィどうしちゃったの?大丈夫?変なもの食べたの?と

ついてくるのが可愛くて浮かれていましたから、あちこち連れ歩いて知らずに無理をさせていたのかとか、嫌われちゃったのかとか、もっと遊びたいっていうときに遊んであげるんだったとかひとしきり後悔した覚えがあります。

何のことはなく、本調子ではないから無理をしなかったというそれだけのこと。羽が生えそろうとまるで何事もなかったかのようにお散歩についてきて、遊ぼうと誘われました。

本調子ではないときは無理をしない。単純で大事なことをフィフィに教わった気がします。


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