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ガチョウの卵をあたためる

毎週水曜日に水鳥であるガチョウの、主に私の愛するフィフィのことをお伝えしています。お話はガチョウマガジンに収録。今週もご覧頂きありがとうございます。

さて、前回ガチョウの卵のお話をしたその続き。フィフィがうまれるまでのお話。

ガチョウの卵は大きいです。一番身近かと思われる鶏のものと比べて三倍ほどの大きさがあります。(ガチョウの卵の話をしながらタイトルの写真はごめんなさい鶏のです。ガチョウの卵の写真が見つかったら差し替えます)

鶏の卵が掌にすっぽりとするとガチョウの卵は指の先までと言えばイメージできますでしょうか。

重さにすると鶏の卵ひとつ40~50gに対してガチョウの卵は160g

孵化するまで30日ほどを要します。因みに鶏は21日ほど。

ガチョウの卵の孵化率が低いお話をしましたがこの孵化までの長さも関係あるかもしれません。

孵化率が低いことを聞いて孵卵機の導入の話があがりました。

私はどちらかというといろんな物事を自然任せなことを好むので反対(難色を示す)しました。

反対したところで導入は決定。

フィフィのママグースが放り出した卵を孵卵機であたためることになりました。ママグースも平行して卵を抱いています。

ちなみにガチョウの卵を孵そうとした場合に3つの方法があります。
1.ママグースに抱かせる
2.孵卵器でかえす
3.ほかの鳥に抱かせる(チャボとか上手に孵すらしいです)

この3つは私が知っているという前提なのでほかにもこんな方法あるよという方はコメントで教えてくださいね。

孵卵機にはいくつかタイプがあってその中の転卵機能のついたものを選びました。ついていないものももちろんあります。大きさも様々。

自然界では鶏もガチョウも自分の卵をお腹の下であたためながら時折動かして卵を返しています。これを機械が自動的に行うのが転卵機能。

あたためちゃぁ、まわして、まわしちゃあ、あたためる。そんなことを続けてうまれる前は転卵をとめます。

人間は天地と産卵日やあたためはじめた日を卵に記しておいてわかるけれど、どうしてお腹の下でわかるのだろうかと不思議でした。

なにはともあれカレンダーと卵にあたためはじめた日を記し、生まれるのを首を長くして今か今かと待つ日々は楽しいものでした。

ところが待てど暮らせどガチョウは一向に孵りません。

後から温めた鶏の卵はもうひよひよいうばかりか、しっかりとした羽らしきものがはえてきてるのに!


本来、卵をあたためはじめると「発生」を確認するという作業があります。

それは暗室で光(卵にラップの芯みたいのをぴったりと当ててその中に懐中電灯をいれる)をあてて卵をすかし、卵の内部を見る作業です。発生といわれる状態があってはじめてあたためられた卵が孵化するのです。初期に発生しなければいつまであたためてもひよこが孵ることはありません。

はじめてでわからないことばかりでした。
そう、発生を確認していなかったのです。

「孵らないね。失敗かな」

そんな会話をしたのは4月の初旬からあたためはじめて、5月のカレンダーをめくった頃だったと思います。

鶏は孵化まで二週間ほど。そのときはいくらガチョウの卵が大きいといっても一ヶ月かかるとは思っておらず、ガチョウの卵は孵化が難しいという先入観もあります。

今回はもう諦めて卵を処分するそんな話があがりました。

何故かと言うと温めて失敗した卵ってつまり腐ってるんです。そして放置すると爆発する。

有精卵でも無精卵でも卵を捨てるのは哀しくやるせない。その気もちに爆発して臭いの追い打ちがかかるとただでさえ辛い作業が面倒で嫌なものとなります。

諦めて、卵を処分しよう。

フィフィが卵からかえる前日か前々日のことでした。


孵ったはなしはまた来週~いつもありがとうございます。

※3/3 孵化日数訂正しました


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