雪代明希/詩を書く人

詩や短歌等を書きます ミニチュアダックスがいます

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文学フリマ大阪12 参加への道#2

前回から随分と期間が空いてしまいましたが、やっていきます、文学フリマ大阪12への道。 印刷会社はポプルスさん(https://www2.popls.co.jp/pop/)に依頼しまして、届きました。 こんな感じ↓ 凄い。凄く綺麗。イメージ通り。プロって凄い(語彙力)。30部作りました。 詩集とは別に短歌を豆本にしたくて、尚且つ100円くらいで売りたくて、自宅コピー機等であまりコストを掛けずに作れないものかと試行錯誤しました。 こんな感じで取り敢えず作ってみた豆本短歌。文

    • 残暑

      強烈な日差しの下 私が焼け付く 地面に黒い私がうまれる 地に張り付いた平らなものは じりじりと動き始め そのうちするりと這い回る 次の季節を求めて

      • 献歌2023

        飛べない代わりに歌う麗人 空を翔けるハイトーンに憧れて ただ ただ 憧れて 声を待ち侘びて 突然の雷鳴に 動かなくなる 冷たくなったカナリア 埋めて 花を手向ける代わりに 歌を あなたとは違った形の 歌を まねてさえ似てる者すら居ない声 こだましている数多の空で ex.Laputa akiに捧ぐ

        • 目は凪

          ドンドン ドドンドン チンドン屋みたいな 太鼓の音 デモクラシーの叫び声 吹き荒ぶ これは嵐か 荒れ狂う 竜巻 上空へ巻き上げる 家 車 犬 畑のキャベツ カイト あっ カイト? 捕まえておこう 長く垂れ下がった赤い糸を引く 風は止まない 手に入れたカイトは飛ばない ここは中心 凪いでいる 荒れ狂う周囲の 君は何に声を上げている?

        マガジン

        • 体験記
          2本
        • 32本
        • 短歌
          12本

        記事

          雫のうた

          蛇口をひねっても 貴方が出てくる 注いだグラスの水滴にも 貴方が映ってる 飲み下す喉元にも 貴方の声が響いてる 軀に沁み渡る液体も 貴方の笑顔に置き換わる 永らく 眠っていた球根が 今一斉に花開く この花を貴方の名で呼ぼう 流れた時の雫より深く

          静かの海で七夕に

          たった一人のあなたのために、対になる歌を。 *** そばに来て手を離さないで天の川364日も待つ そばに居て離れてかないで天の川今日限りの命と思えば (夏の夜に寡黙に降る雪真っ黒な視界を白く染め上げてゆく)

          贅肉を削ぎ落とされた言の葉はたった一人のあなたのために

          贅肉を削ぎ落とされた言の葉はたった一人のあなたのために

          ものがたり

          この世には、たくさんの物語があり、多くの言葉が溢れている。物語は映像になり、紙切れになり、言葉と同様に吹き飛ばされていく。すぐに忘れ去られ、無かったかのようにこの世が流れていく。時は映像である。無声映画の様である。現実感なく解離して、気づいたら終わっている。終わったら物語として消費され、紙切れになる。紙切れを集めたところで、所詮、紙切れである。金になるわけではない。紙切れであるところの私達が声を上げたところで、無声映画の様である。響くはずがない。鐘を鳴らすよりも無意味である。

          悪阻中ソーセージばかり食べていた子の好物がソーセージと気付く

          悪阻中ソーセージばかり食べていた子の好物がソーセージと気付く

          シェイキング古民家

          風に軋む壁の強度について 思いを巡らせない時はない 床の揺れの原因は何か 窓の外を確かめないことはない 春の嵐 台風 冬の吹雪 一般家屋の耐震基準が一斉に変更された あの時から 何度も起こっていること 恐らくこの家は持たない 毎年の暴風に 私も一緒に揺れている

          シェイキング古民家

          旅に出たご当地ソフト食べる為岩塩ソフトは塩味じゃない

          旅に出たご当地ソフト食べる為岩塩ソフトは塩味じゃない

          ピンク

          窓を開けると じんちょうげ 春の香りが胸を刺す 去年の今は 桜を見てた 一面ピンクの道を行き これから起こる結末なんて 何も知らずに 幸せで 全てを知った瞬間に 全てが崩れてしまうなんて 夢にも思うことがなく 風に舞う じんちょうげ はじけ散りゆく 桜の花びら ほら 今年の春は とても冷たい

          できることならば このままずっと何も変わらずにいたいのです できることならば 何もせずに漂っていたいのです そう 雲のように 空を漂っていたいのです 罵ることもなく いがみあうこともなく 切なくなることも 淋しくなることも 嫉妬することも 愛しく思うこともなく ただ淡々と ただぼんやりと 漂っていたいのです この世界には 要らないものが多過ぎる 全て棄ててしまいたいけれど 棄てられないものが多過ぎる それならば 私が雲になりましょう 形のないあいまいな存在になってしまえば

          文学フリマ大阪12 参加への道#1

          ここでは、文学フリマ大阪12に参加するのに向けての体験記を書いていきます。本を作るのもイベントにサークル参加するのも初めて。素朴な気持ちを記録します。 *** 文学フリマ大阪12へ出店申し込みをしました。先着枠で抽選なしで出店が決まりました。わーい。 さて、次に取り掛かるのが、販売物の作成。10代〜20代の頃に書いた詩を纏めた詩集を作りたいとずっと思っていたので、まずはこれを形にします。最初はコピー本を作ろうと思っていたのですが、案外お金が掛かるし、なんとなく見た目も納得

          文学フリマ大阪12 参加への道#1

          20年会わぬ間にキラキラに詰まったダイヤを見せ合おうか

          20年会わぬ間にキラキラに詰まったダイヤを見せ合おうか

          雑記 女性として

          これは私がまだまだ未熟者ゆえの意見なのですが。 常に死の淵を歩いている人間にとって、「女として生まれて」「女が産むもの」等に焦点を当てられると、女以前に人間であり、人間であることに必死な自分はそこまで辿り着けないし、女性の肉体美を誇張した外見であっても、性別関係のない話をしたい。