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流れ星が足りないならあの地球(ほし)を墜とせば良いじゃない

「やめて!地球は高い文明を持たない平和な星よ!」
「いやですわ。わたくし、誕生日には絶対アルビノのライガーをもらうと決めてますのよ。爺や、すぐにやってちょうだい。」
「かしこまりました、お嬢様。」

「アルビノのライガーアルビノのライガーアルビノのライガー」



今日は花の金曜日でしたので昼からほぼ脳が動かず、定時になった瞬間、ルパン3世みたいな動きで部屋着をスポーンと脱いで出掛けました。
映画を予約していたのです。DUNEを。

DUNE、どんな映画なんだろう。
全然わかってない。
俺はネタバレがとても苦手でネタバレされた映画は観る気を失くして本当に観なくなるくらいである。だからあらすじもあまり調べてない。テレビでやる映画も冒頭の5分とか見逃したらもう見たくなくなるのでなるべく完全な状態で、物語をなぞり、驚き、喜び、心配し、体験したいという気持ちがあるのだ。

映画館では何度もCMを見たが「圧倒的、映画体験(シネマエクスペリエンス)!!」みたいなのと、砂漠と、主人公が全宇宙から命を狙われているかわいそうなイケメンだということしかわからない。イケメンのティモシーシャラメ君は俺が幼稚園の頃の友達のY君に似ている。Y君はお金持ちの家の子でエレベーター付きの3階建ての家に住んでいてビーグルを飼いマリンバを習っていた。俺は仲良しでよく遊んでいたが小学校に上がってからは疎遠になってしまった。今はどこかの大学の偉い人になってカメラを仕事にしているらしく一度個展に行ったが超有名俳優の人からコメントとかもらっていて世界が違いすぎて俺は「アウアウアー」とだけ伝えて帰ってきた。何もわからんかった。幸せになって欲しい。

あと、昔のDUNEは観たことあるのだ。今回のはリメイクなのだ。だが、ほぼ記憶にない。なんかキモくて凄かったことしか覚えてない。だが数多くのSF映画に影響を与えたという名作らしい。そのリメイク版だ。これは観なければならない。それに圧倒的なシネマエクスペリエンスには大変関心がある。普段は圧倒的退屈エクスペリエンスに晒されることが多いので高いチケット代を払ってわざわざ池袋に行くだけの価値はあるはずだ。


池袋までわざわざ行くのでラーメン屋にも行くことにした。要町には美味しいラーメン屋があるのだが池袋に用事がないので殆ど行けないのだ。ちなみに池袋の美登利寿司も最高でお求めやすいので行列覚悟で是非行ってみて欲しい。他の店舗じゃなくて池袋のところがおすすめです。漬けマグロを食ってくれ。何も言わず、漬けマグロを食ってくれ。頼む、このブログを読んでくれている数少ないアンタには伝えたいんだ、漬けマグロだ。

映画館とラーメン屋は駅を挟んで反対側にあるので俺は夜の池袋をシェアサイクルで爆走した。池袋にはあまりシェアサイクルが無いようだ。実際でかい道路がほとんどないのでかなり迂回することになった。繁華街を自転車で通るのは恥ずかしい。そういう感覚は俺にも一応人並みにある。

いよいよ上映の時間が近づいてきた。
今日は映画が終わる前に終電になることが確定している。新宿から家まではシェアサイクルで帰る予定だ。無ければカプセルホテルだが新宿には大量にシェアサイクルがあるから多分大丈夫だ。

圧倒的金曜日エクスペリエンスと言えるだろう。

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