見出し画像

映画館に行こう

最近、3年くらい前のYouTuberの動画を見ている。その人は今は会社を辞めて起業し成功しているぽいのだが、動画内ではまだ副業をやりたい、とかそういう段階である。動画の内容は主に早起きして朝早く仕事をしたりジムに行ったりするいわゆるvlogというやつだ。
その他、自己啓発的なこととかプロテイン的な話とか色々言っているが、俺は別に副業なんてしたくないし起業なんて忙しそうで嫌なタイプだ。そもそも業なんて全部嫌いである。
ただ、何となく他人の1週間の様子を見るのが楽しくて見ている。松屋に行ってるのを見て「松屋良いな」と思ったり、カフェで勉強しているのを見て「おお頑張ってるな」と思う。
他人が楽しそうに頑張っているのを見ると俺が頑張るかは別として楽しそうだなと思う。


なので俺も頑張らないけど自分の生活をもう少しこまめに記録した日記を書きたい。自分の日記なら他の誰より自分の趣味に合っていることをやっていそうだから、自分で見返した時に楽しいだろう。

はてなブログでもブログを書いているのだが、そちらはいつもなんか長くなってしまうのとなんとなくnoteってどんなものか気になっていたのだ。あとはてなブログはなんか最近広告多いし。
noteに対する偏見としては、基本的には意識の高いことを書いて投げ銭がもらえる場所だと思っているが、俺は意識が低いので寄付がもらえるかもしれないな、と思っている。


こないだ母親と電話をしたら「キネマの神様」という本を読んだら面白かったよ、と言うので自分から絶対読まないタイプの本だなと思いつつ、そういう本も読んでみようと思ってKindleで買ってしまった。それはあらすじを見ると「ザ・邦画になりそうな感じ」の小説で、調べてみたら本当に邦画になっていて、主役?は菅田将暉だった。俺は菅田将暉のことは全然よく知らないので好きではない。俺は全然よく知らない人のことは大体好きではないのだ。だから菅田将暉のこともたぶんちゃんと知れば偏見がなくなるのかもしれないし、なんなら好きになるかもしれないが好きではないのだからちゃんと知ろうとも思わない。偏見というのはよくできていて、根深くて恐ろしい物だと思う。菅田将暉は主に表情が苦手だ。菅田将暉は色んな人に顔を好かれているから俺みたいな誰にも知られずに生まれて死んでいく十把一絡げの人間に顔を嫌われたって何も困らないだろう。それに俺は俳優としての人格の菅田将暉を好きではない(本当は人格もよく知らない)と言っているだけで、本当は結構良い人かもしれない。というか、本当はもクソも俳優面でも良い人なのかもしれない。そうだ、俺は何も知らない。「俺、誰々のこと、あんまり好きじゃないんだよね」と言うことでしか自分を保てない可哀想な人間だとわかってほしい。
心の準備ができたら、そのうち菅田将暉とちゃんと向き合うつもりだ。

本の方は、普通に面白かった。良い意味で朝ドラを見ているような、そんな感じだった。随所に邦画ぽいシーン(出勤初日にドアに正面衝突して鼻血が出るとか)が出てきて映像を頭の中に浮かべるのが非常に楽にできてスラスラ読めた。日本のドラマで典型的な斜め上からセットを撮っている画角が目に浮かぶようであった。たまにSF小説を読んでいると1行目から何視点かわからなくて「これは理解できなければできないほど高尚だと思われているのか?」と思うことがあるし多分にそういう面があるので改善してほしい。

あとは心の描写とかの表現が豊かで、ネットっぽい奇をてらう日本語がないのは良いなと思いました。たまに旅館に泊まって食べる透き通った丁寧な和食みたいな感じでした。映画が好きだというのがしみじみ伝わってきた。

あと良かったのは映画のタイトルがたくさん出てきたところだ。これは「名画座って良いよね」という話なのだ。映画は良い。しかし最近映画館では見ていない。俺はシネコン(でかいところのことをそういうらしい。tohoとか)も好きだしなんでも好きだが映画館は油断すると行く頻度が減る。行くと楽しいけど行くまではめんどくさい、お風呂とかと同じである。お風呂に行って後悔することは基本的にない。

なので来週は映画館に行こうと思う。

ちなみに母に「本、面白かったよ」と伝えたところ、それは残念ながら読んだやつが違うと言われた。母は「ディレクターズカット版」を読んだそうなのだがそちらは映画化に際して原作を大幅に変更した内容らしく、あらすじを見たら全然違っていてびっくりした。
映画好きのおっさんが出てくる以外大体違うらしい。それディレクターズカット版ではないだろ、と思いつつ図書館で借りようかなと思っている。ハードカバー高いからな…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?