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サウナに行き火鍋を食い映画を観る

つまりハッピーな土曜日を過ごした。

最近朝早く起きるよう頑張っていたせいか土曜日なのに7時に起きてしまった。ツイッターを見て1時間近くダラダラしていたがこれではいけないな〜と思い、こないだ買った中国製フィットネスバイク1万円に乗ろうと思って一応着替えて先に外にゴミを捨てに行ったら気候が良かったのでランニングをすることにした。「風が気持ちいいからランニングしよう」なんて3年前の俺に言ったら拒否反応で吐いてしまうだろう。ランニングは結構脳内麻薬が出るので気をつけないとたまに体調悪くても走りたいのを我慢できなくて悪化することとかある。ていうか今日もちょっと胃が痛くなった。習慣にすることが大事だと言うが中毒にできたらこっちのものである。

昼からは巣鴨のサウナに友人と行った。大学時代の友達は関東にはもう殆ど残っていないが、その2人とはたまにサウナに行く。サウナがなければその2人ともなかなか会うきっかけも作れないのでサウナはいい趣味だ。ホームだった新宿のサウナが改悪とか混雑とかでスタメン落ちしたので、何人かに薦められていた巣鴨に行ってみたのだがまず街が普通に好きだしサウナもコスパとか清潔感とか全体的に良かった。ただ最近通っている近所のサウナのサウナ温度と水風呂がハードコア過ぎるせいかちょっと刺激が足りないと感じてしまった。刺激に慣れすぎるのは良くない。

サウナに行くときは基本空腹にして行くので終わったら腹が本当にグーグー言いまくっている。「え、サウナで聞こえてたのTの音だったの!?」と友人に言われる程度には鳴っていた。サウナでの会話はもちろん禁止なので余計に音が目立つ。

バチくそ腹が減ったので、昼飯はTwitterで見かけた火鍋にした。TwitterとInstagramには食いたいものが無限にある。食べ放題とか久しぶりに食ったので完全に胃痛を忘れて食い過ぎてちょっと死んでしまったけど、なんとか這いずりながらマクドナルドでコーヒーを飲んだら治った。胃酸最強。いや胃酸ゆえの胃痛なのかもしれんが…。
本当はコメダとかタリーズとか行きたかったけど全部埋まってた。巣鴨はチェーンのカフェも豊富にあるが人も多いようだ。

ちなみに火鍋って見た目も良いし麻辣だしすごい楽しくて好きなんだけど味は別にそんなに好きじゃないなって俺は気付いてしまった。なんか麻辣的な味は俺炒めもののほうが好きだ。油が多い汁物はちょっと苦手なのかもしれない。四川麻婆豆腐くらいが丁度いい。昔、麻辣干鍋(マーラーカンガン)という鍋を汁が蒸発するまで炒めた炒めものみたいなのを食べたことがあるのだがあれはめちゃくちゃ美味かった。四川回鍋肉の野菜やスパイスが色々入っているバージョンみたいな感じ。そこは豚バラだったんだけど、大久保とかで探してみても同じようなのを出してる店で手頃で美味しいところがなかなか見つからないんだよな…。俺が食べたのは天王洲アイルにある朝霞刀削麺という店なのだがなんせ遠くて用事がないのでなかなか行く機会がない。

でもなんか書いてたらすごい行きたくなってきたので絶対今度行く。

マクドナルドでくだらんことをおしゃべりしコーヒーをしばいた後は「眠いな!帰ろう!」となり次のサウナ日程だけ決めて解散になった。俺たちはストイックなサウナ仲間なのだ。俺は新宿へ移動しスタバに行ってコーヒーを飲みながら勉強をすることにした。大変意識が高い。観たい映画が夜しかやっていなかったのと、最近仕事ができなさ過ぎて怒られているので勉強しないと不安でしょうがないのだ…。

シネマート新宿は初めて行ったけどいい感じの劇場だと思った。やっぱシネコン(この間覚えた言葉なので積極的に使っていく)じゃないところは広告が短いし知らない映画の宣伝になるのでうっとおしくなくていい。もうその狂気のYouTuberの映画の広告は百億回観ました、とはならない。

観たのは「サウンドオブメタル」というやつで理由は主に主演がナイト・クローラーとかスターウォーズで観たことあって好きだったのとドラマーの話だからだったので予備知識はほぼ無かったしシネマートの音がすごい感じになってるのも知らなかった。

始まったら最初に主人公がドラムを演奏するシーンでバスドラムとバスタムを同時に鳴らすんだけどそこで「4DX…?」と思うくらい椅子がビビッと震えたので驚いた。背中からリズムが伝わってきて低音の鳴りすげえな…と思った。音量は耳に影響あるほどデカくはないんだけど振動がすごい。ので迫力は十分あって丁度いい。ライブよりもドラマーが普段受けてるドラムの反発を実感できるかもしれない。

基本的にBGMは殆どなく、無音のシーンもたくさんあり、その緩急が凄く活かされている環境だった。

ストーリーとしては、最初は聴覚障害になっていく恐ろしさを音で追体験できるようになっている。で、途中から感動系の映画のような展開にはなっていったりはしない。難聴でもできるメタルバンドをやります、みたいなのもちょっと予想してたけどそんなんではない。聴覚障害の施設で新しく生きる場所を見つけていく、的なのとも違う。もっと、失うことに焦点を当てている。

聴覚というよりももっと広い意味の喪失したもの、今までの生活、周りの人、自分自身、想像していた将来、を完全に取り戻すことを諦められない主人公を無視してどんどん残酷な現実が突きつけられる。そんな不可逆の変化に放り込まれたら?と考えながら、でもこれはもしそうなったらの話ではなくて、聴覚ほど大きなものではないけど自分も、誰もが、少しずつ、またある時は突然大きなものを、何か失い、取り返そうとしても絶対戻らないこと、あるよなあと思いました。映画館を出た後はちょっと周りの車とか会話の音とかの解像度が違って聴こえた。アマプラでも観れるみたいなので観るならヘッドフォンか良いスピーカーが良いと思います。

これは何なんだよ

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