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獣医さんの治療と農家の工夫

こんにちは

最近、子牛の粗飼料(草)を切るようになりました。以前から切った方が子牛にとっていいというのは聞いていたのですが少し前まで粗飼料入りの配合飼料を使っていたので粗飼料は補助的な立ち位置でまあ切らなくてもいいかなと、親牛の草からとってきたり日替わり定食みたいに毎日あげる草をローテーションしてました。

今は、以前よりも栄養価の高い濃厚飼料をあげているので粗飼料も重要と思い、三種類の粗飼料をカットして混ぜてあげています。

草切りたてだと牛も喜びます。わかるのかな?

餌を変えるということは、牛にとっても環境が変わるし、農家にとってもやり方が変わるので問題が起きやすいタイミングと思いますが、案の定うちでも子牛の下痢に悩まされるようになりまして・・・・、最初は、下痢になると獣医さんに治療を頼んで治してもらい。またしばらくすると下痢になって、また獣医さんに頼んで・・・と繰り返していました。獣医さんの治療はすぐ治るけど大元の原因が除かれてないと結局また下痢になるんですよね。繰り返すうちに、獣医さんの注射の内容を調べるようになりました、薬を調べると駆虫、消化を助ける、消炎などを同時進行で行なってるようでした。薬が効いていっとき良くなるんだけれど、またなる。原因はどこにあるんだろうか?と考えます。

まずは草を疑いました。ウチは、近所産の発酵イタリアンと乾燥イナワラに輸入のオーツヘイを使っていますが、まずは発酵物は子牛によくないという話を聞いてイタリアンを疑いました。イタリアンをなくしてイナワラとオーツヘイだけにしても変化はなし。次はイナワラの繊維が腸を傷つけているという話を聞き、イナワラをなくしましたが変化はなし。オーツへいの栄養価が高すぎるんじゃないか?と言われてオーツヘイをカットしても変化はなし。

次は配合飼料を少しずつ減らしてみました。最初は3kgほどあげていたのを2kg、1kg、、、変化はなし。配合飼料は子牛を育てるのにとても重要なため、私の場合は減らすのに勇気がいりますので1kgから減らせずに、、、けど下痢は治らない。そこで配合飼料を全部カットしてみました。1日は粗飼料だけで過ごすも変化なし、、、ところが2日目にして、とってもいい便をするようになったのです!これだったんだ。

私は、今回の下痢の原因は、「栄養過多」と判断しました。推測ですが、オーツヘイ、イタリアン、イナワラの粗飼料ミックスでも栄養価が高めだったにもかかわらず配合飼料も栄養価が高かったので、子牛のキャパを越えていたのでしょう・・・ごめんよ。

その後は、オーツヘイを少し減らして、配合を少しずつ増やしながら便と相談して餌の増減をしています。

獣医さんの治療と農家の工夫は両輪なのです。(※うちの場合は)


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