田舎の引越しについて

都会から田舎への引越しについては以前書いた記事を見て欲しい。とにかくお金が掛かった。エアコン取り付けも2台で16万円掛かったりで総額150万円位。詳細は↓↓

さて今回は家主の都合で引越しとなった。私は元不動産コンサルタントなので、一般的には賃借人を追い出すのには半年分の家賃を払ったり引越し費用をオーナーが負担する。賃借人は賃貸人より立場が弱いから権利を守る為に借地借家法があるわけ、、、。今回は住んだ時点で家主の荷物はあるわ借りてるはずの場所が開かずの間状態、挙げ句の果てにはタダで出て行けとやりたい放題なお方だったから完全に人を見る目。

さて前置きが暗くなったけど、今回の田舎の引越しについては結論から書くと、素晴らしい経験となった。

まず費用はいくら掛かったのだろうか?

エアコン取り付け 39000円(同じく古い家なのにこの差)ピアノ運搬と調律 55000円 お疲れ様飲み会 40000円

これだけ。東京からこちらへの引っ越しは150万。こちらでの引っ越しは13,4万円。10分の1である。まずエアコン設置なんかも杓子定規で都会から来た電気屋さんが取り付けるとなるとお値段が跳ね上がる。地元の電気屋さんなら懐事情から家の事情まで詳しいので、良いお値段でやっていただける。

では、この差はどうやって産まれたのか。都会からこちらに引っ越す時は、引っ越し業者が全て手配した、ピアノや車の運搬、洗濯機、エアコンの取り付けなどすべてだ。んで150万。

今回の引っ越しは、全て友人達のおかげだ。トラックは友人が手配してくれた。事前に荷物運びや後片付けまで来てくれた友人もいる、当日も朝から数人の友人達が手伝いに来てくれて、洗濯機の設置やら電気関係も友人の紹介で取り付けをしてもらった。更に言えば、飲み会の準備やらテーブルなども持ってきてくれて・・・ケーキやらお酒やら・・・差し入れも沢山・・・素晴らしい一日だった。

都会であれば、ある程度お金に余裕があればほとんどのサービスはお金で買える。しかし、田舎ではお金で買えないものが沢山あり人に助けてもらう事が多々ある、孤立して生きていくのは難儀だ。良くも悪くも田舎は付き合う人次第。どんな人と付き合うかによって周りの見る目も変わってくるんじゃないか?とすら思う。ぶっちゃけ言うと前出のオーナーは地元でも評判があまり良くなくて、すぐウソをつくとか詐欺師呼ばわりしている人もいた。当初は「仲が悪いのかな」程度しか思わなかったけれど、今考えれば、我々と付き合う=その人とも関係を持つ=めんどくさいから関わらない様にしようというような気持ちが近隣の皆様はあったのかもしれない。

正直、いきなり移住してきてそこの土地の人間関係は分からないとは思うけれど、一回の移住で希望の生活が手に入るか?と言えば答えはNOだと私は思う。そこにどんな人がいるのかは現地に住まないとわからない。老婆心から言わせてもらえば田舎移住を検討する人は、何度か引っ越しすることも想定した方がいいと言う事だ。もちろん一回で素晴らしい環境に巡り合えることもあると思うがその逆も考えた方がいい。


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