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USB-AとCの呪縛 061

せっせとまたガジェットについて話してみる。
今回はWinとMac両方使っている人に需要のある話だと思う。

自分のメインPCとして持ち歩いているのはMacだが、昨年16inchMBPに飛びついてしまった為に、Mac側のインターフェースがUSB-Cに限定されてしまった。
仕事場や現場で使うPCはWin機が多いのでこのデータのやり取りに関して結構めんどくさい状態になってしまっていた。

つまり変換を挟んでのSSDやUSBメモリでの受け渡しになるのだが、平時はまだしも、緊急性を要する差し替えデータなどがメールで飛んできた時が問題だ、現場PCは基本的にオフライン環境なので自分のPCなどでデータを受け取ることになるので絶対的に受け渡しが必要になる。

そうするとMac側USB-CとWin側USB-Aとのやり取りの為にUSB-C側に変換をつけてあげる必要がある。もちろんUSB-CコネクタのSSDなどでケーブル変換で対応するということもできるが、ケーブル2本常備する必要や、コネクターだと紛失の可能性など最適解ではない気分に陥るので続けて使うのをためらってしまった。
Mac側変換もわざわざUSB-Cが付いてるのに前時代のUSB-Aの為だけデザインを考えに考えられたMacのボディに取り付けることに対する負けた感が半端じゃなかったので(変換は使っているが)何かいいソリューションはないのかずっと考えていた。
現場のシステムを最適化するのが仕事のある一定割合を占める私としては非常にストレスを感じてしまうMac-Win問題であったのだが、ついにその呪縛から開放してくれるデバイスを発見した。

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これである。
LexarのJumpDrive という今はもうディスコンになってしまったようで市場在庫しかないものかもしれない。Lexarのホームページからは確認できない模様。
ご存知の方からしたら「今更おっそ!」な感じかもしれないが、これは神USBである。
そもそもMacとWinのデータ移行を想定したものでなく、スマホとPCの連携のためのフラッシュメモリのようだ。

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これ見た目ただのケーブルのようだがちゃんとUSBフラッシュメモリとしての記憶領域もついている。このスマートさやばい。
つまり、これを使うとUSB-CとAのやりとりが何の問題もなく可能になる。ただ口が2つついているそれだけで解消されることだったのである。
なんで各社出さないのか不思議なぐらいだが私の中でのLexar株は爆上がりである。
しかし注意する点もある。

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こちらご覧のように伝送速度がそこまで速く無い、150MB/sなので大容量データの場合には素直に変換を使いましょう。
2GBぐらいまでのデータなら多少遅いものの変換出してる時間に比べたらはやいので、この辺りを目安に私は使い分けている。
実際に現場でも使っているのだが、このストレスフリーな状況はもう段違いにスムーズになる。
歯につまっていたものが取れた時のように清々しい世界がそこにある。

ちなみにヨドバシでも売ってますが定価なので、リンクの風見鶏さんのサイトがビビるほど安いのでおすすめです。

このUSBメモリはUSB-Cタイプのスマホからのデータ転送を目的とされているので、もちろんその用途でも使える。
これも使ってみるとまた便利で、スマホは常にネットにつながっているので、わざわざMacをネットにつなげるという手間すらなくデータをWinPCに接続できる。
セキュリティ云々の話はもちろんあるが、落としてはいけない時間の中ではスピードが優先されることも多々ある。
企業現場などで、社員さんのPCからUSBが使えずデータ引き出せなくてコンビニまで今更CD-Rを買いに走るなんてことが昔あったがもう完全に時代を逆行している状態で本末転倒な使い方だと思う。

規格を統一さえしてくれればこんな問題が起きることは無いのはいうまでもないが、それを一つ一つより良いものをと開発してきた技術者がいてメーカーがあることを思うとそこに対する利権が発生し、乱立するのはある意味仕方がないことだとも思う。
だからこそその可能性と制約を熟知し、現場レベルでのノウハウを積み重ね、細かい部分までの提案できる私たちのような仕事が必要とされているとも言えるのであの人なら知ってる、あの人なら何とかしてくれる、という事を積み重ねていく信頼の上で仕事をさせてもらっているのだとつくづく感じる。
なのでこのUSB-C,A問題も規格がこれだからしょうがないと思って思考停止してしまうとそこまでなので、考え続けることを促されているのではないかと感じる。ほぼ職業病に近いような気もするが、結果的に現場がスムーズにまわり、いいもの、いい現場が生まれ、次に繋がっていくことを思うとこだわれるところをこだわるということは大切ではないかと思う。


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