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0321 夜桜

この土日、東京都内では外出自粛要請が出ているためであるけないわけだが、本来お花見シーズンで桜を見にいく人が数多くいるはずだったと思う。

しかしこの緊急時に花見と人命に繋がる感染拡大とを比べれば答えは明白である。
そのため例年そこまで撮影をしていなかった桜だったが金曜日の夜に思い立ってしまい、桜を撮りにいってきた。何年ぶりだろうか。
今までも桜の写真は多く撮ってきたが日本人、そして海外の人までをも惹きつける桜の魅力とはやはり寒い冬を通り越し、春を迎えた歓びを表現していることではないだろうか。
またこの春というタイミングで日本の場合は出会いと別れが重なり、余計に思い出に刻まれていくのではないかと思う。

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夜の外出自粛も出ているため、なるべく早く撮影を終える為に早足で桜を見渡す、心なしか桜の力強さが感じられず、葉桜もあるなか割とまばらな状態が見て取れた。これは今年の冬が暖冬だったことや咲くタイミングで寒暖の差が激しかったことが原因であろう、夏が終わると花芽を形成する桜は、冬の低音の期間休み、そこから春になり開花する。寒さの中にさらされることが大切でありそこから休眠打破して美しい花を私たちに見せてくれる、まさに一年がかりの大仕事をやっているのである。

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そんな事を考えつつ強風の中90mm2.8マクロを手持ちで格闘する。太陽光がないため条件は非常に厳しい、ISOも6400まであげないとブレがひどく使い物にならない。
特に桜は枝先についているものをヨリで撮る事が多いため、被写体ブレが激しい。強風なんてシャッタースピードをあげてもブレてることが多くなってしまう。
いそいそと深夜の公園で一眼を構えて桜を黙々と撮る光景は職質一直線だと思うので、時間との勝負。
サクッと30分ほどで切り上げる。

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光源があるとこんなボケ方をする、ちなみにレンズはSONYのFE 90mm F2.8 Macro G OSS これはF5.6ぐらいまで絞った時だと思われる。

久々にSONYのカメラを触ったが、やはり目の前の被写体と呼吸をしながらその事だけに夢中になっている時間は代えがたい楽しさがある。

その後スカイツリーが見える場所まで行って新ライディング込みでの撮影を広角レンズで数枚パシャリ

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完全に悪のタワーになっているがこのライティングはCOVID-19と地球上みんなで戦い勝つ!というコンセプトのものらしい。

兎にも角にも夜散歩の写真は楽しいのである。

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