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望遠レンズ70-200/2.8 068

カメラをやっている人なら70−200/2.8という数字にピンとくるだろう。
いわゆる大三元レンズのうちの1本 望遠ズーム70mmから200mmまで絞り2.8で撮れるハイスペックなレンズである。
ズーム域の使用頻度からも各社エース級のレンズが出ているが、私も使っている1本がある。 今日はそれの話を書きたいと思う。

一眼レフ、及びミラーレスカメラもそうだが、レンズ交換式のカメラを扱う場合どんどんレンズを足していくことで撮れる世界が変わってくる。そこが楽しいところでもあるし、いわゆるレンズ沼と呼ばれるお金がいくらあっても欲しいレンズが出てきてしまうハマりポイントでもある。
この70−200という焦点距離でF2.8通しというスペックがそのまま費用に反映されて、メーカー純正だと、20万後半の価格のレンズになってくる。
この一段下のものがF4通しだったり、300mmまでの望遠でF4-5.6あたりのレンズのラインナップになってくる。
私も割と長い間SONYの70−300/F4.5-5.6のレンズを使っていた。
約10万円ぐらいのレンズだったと思うが、4年ほど使っていて、撮れる画にも満足していたし気に入る写真も多く撮れた。

前置きが長くなってしまったが、70−200/2.8はさっさと買うべきだ、と言うことを言いたい。

70−300でもいい写真が撮れるという話をしておいて何を言っているんだと思われるかもしれないが、このF値の差は数字以上に撮れる写真が変わってくる。さらに70−200/2.8は各社の技術力を競い合うレンズ域でもあることで、性能にかけるリソースが全く違っていることを感じる、つまり消費者側からすると他のレンズに比してコスパも良い。

私がその違いを思い知ることになったのは、ちょうどお世話になっていた先輩の結婚式でカメラマンを立候補した時だった。
室内での撮影が多く、さらに照明環境も様々に変わる結婚式はさすがに2.8通しだいいだろうと思い、前日にヨドバシに駆け込んだ。30万以上するレンズなのでなかなか購入の踏ん切りがつかなかったが、今回はとてもお世話になった先輩の人生で一度きりのタイミング、逆に自分のためじゃない部分があったからこそ決め切れた部分があるが、当時使っていたSONYのAマウントの70-200mm F2.8 G SSM IIというレンズを購入した。

Eマウント全盛の今ではAマウントレンズに投資することは考えずらいがメインがA99だったので背に腹は変えられなかった。

当日は夢中でシャッターを切ったが、もう明るい望遠の世界というのは全くの別次元であったのを覚えている。
ファインダーを覗いた画の違いがEVF経由でも感じられ、スムーズなフォーカスリング、一瞬一瞬の構図に集中できる操作性。
式の感動も相まって衝撃的なファーストインプレッションだった。
その後購入した、テレコンを使えるというのもとても便利で、明るさが減少する代わりに数倍の焦点距離になるというものだ。私はx2のテレコンを購入したので140−400mmの明るさが2絞り分落ちたF5.6通しとなる。
テレコンはとても小さいのでほぼレンズ一本で70mm−400mmをカバーできることになり、ロケでの機材量増加を改善でき非常に便利である。

先日のヒヨドリもこのテレコン付きレンズで撮影した。

70−300周辺の言葉はあれだが暗黒ズームレンズが全く悪いわけではない、いい写真も撮れるし、描写も十分な域だと思う、しかしながら撮影と言う世界、レンズを通して見る世界観が2.8通しレンズは別次元にあるといっていいのではないかと思う。
レンズが大きくなると撮影される側に与える威圧感というのも大きくなるので総合的に判断しないといけないとは思うが、もし、これをみている人で悩まれている人がいれば選択肢を是非広げてみていただきたい。
そんなに使うことないからそこまで投資しても、、、と自分も思っていたが、だからこそ買うべきであった。そんなに使わないのに使おうと思うその一瞬を切り取るタイミングは2度とやってこないのだから。

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