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海野つなみ作品と「少女漫画」

海野つなみ先生の代表作「逃げるは恥だが役に立つ」実写テレビドラマ版の主演ガッキーとおげんさんが結婚するそうです。おめでとうございます〜。

さてせっかくなのでヤングレディース(高校生以上を対象だと思うが曖昧模糊)雑誌であったKiss(講談社)で連載されてた「逃げ恥」は少女漫画なのでしょうか?を考えてみる。

オッさんの少女漫画定義は①少女向けに描かれた作品(内容及び発表媒体含む)、②少女(乙女と言い換えてもいい)が描いた作品の二種類があるます。契約結婚がオモテのテーマだった「逃げ恥」は普通に考えると全然少女漫画ではないと思う人もいると思う(実際講談社は一般大衆向けに少女漫画とは大き声で宣伝してなかった)が、オッサン的にはまごうことなき少女漫画。それはオッさん定義の②に該当するから。海野つなみ作品も山岸凉子大島弓子萩尾望都木原敏江吉田秋生成田美名子さいとうちほに連なる「どこで何描いても少女漫画になるタイプ」に昇華したんだなあと感慨深かった記憶がある。

契約結婚や委託結婚みたいな現代的テーマに騙されてがちだけど、大昔から少女漫画で何回も描かれてたイケメン王子様御曹司族長花嫁ネタとあまり変わらないという理解でいいと思う。多分惚れたはれたライバル出現とか少女漫画のベタ展開をなぞるだけでもある程度人気は出たんだろうけど、海野つなみ作品その先(結婚とは?夫婦とは?他人とは?独身のまま老化することとは?)を非常に真摯に描いたから大多数の共感を得たんだろう。ただ最近の少女女性向け漫画も例に漏れず好みの階層と断絶は広がってるので、ファンが思うほど全世代全国には共感はさほど得られていないような気がする。

海野つなみ先生も山岸凉子先生との対談読む限りでは、少女漫画家としての業を抱えてるようで頼もしい限りです。

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