クローン・ウォーズ未公開エピソードまとめ②ラインナップ編

今回は前回まとめた制作順から未公開エピソードのラインナップを見ていきたいと思います。
クローン・ウォーズの監督であるデイヴ・フィローニとルーカスフィルム・ストーリー・グループの主要メンバーであるパブロ・ヒダルゴは過去に開催されたスター・ウォーズ・セレブレーションにおいてクローン・ウォーズの未公開エピソードをいくらかの未完成映像やスケッチと共に紹介してきました。
パブロはクローン・ウォーズ打ち切り後に残っている未公開エピソードは13編存在しておりその全てが4話で構成されたものだったと明らかにしています。


1.賞金稼ぎ編

アーマーを身に着けた若きボバと2人のメンター

制作番号S5.22~25(S6EP14~17想定)
ボバ・フェットがキャド・ベインから賞金稼ぎについて学んでいきながらもやがて対立していくことになるエピソードです。
オーラ・シング、ボスク、エンボをはじめとしたシリーズに登場した多くの賞金稼ぎも登場しボバはこのエピソードではじめてマンダロリアン・アーマーを身に着けることになります。
また、「ボバ・フェット/Book of Boba Fett」はこのエピソードで始まったボバとベインの因縁の決着を描いた作品でもあると考えられます。

2.ウータパウ編

ウータパウを訪れたアナキンとオビ=ワン

制作番号S6.01~04(S6EP18~21想定)
アナキンとオビ=ワンがあるジェダイの死を調査すべくウータパウへ派遣されるエピソードです。
このエピソードよりアナキンとオビ=ワン、グリーヴァスがよりEP3に近いビジュアルに一新されて戦争の終わりが迫っていることを予感させるものとなっています。
また、このエピソードは未完成ではあるものの、キャストの声の収録が完了していたため全編公開される運びとなりましたが残念ながらシーズン7で完成した映像を見ることは叶いませんでした。

3.ジェダイを去ったアソーカ編

アソーカとニクス・オカミ

制作番号S6.05~08(S7EP01~04想定)
ジェダイ・オーダーを去ったアソーカのその後を描くエピソードです。
こちらのエピソードは実際のシーズン7の5~8話として作り直されました。
しかし、登場する予定だったニクス・オカミという少年のキャラクターはラファ、トレースの二人の姉妹のキャラクターに差し替えられ、アソーカの衣装や時系列の見直し、マンダロア包囲戦編に先駆けてボ=カターンが登場するなど未完成版から変更された点が多々見受けられます。

4.バッド・バッチ編

初期のクローン・フォース99

制作番号S6.09~12(S7EP05~08想定)
キャプテン・レックスがバッド・バッチと呼ばれる特殊分隊クローン・フォース99と共に生きていたエコーを救出するエピソードです。
こちらは未完成映像が全編公開された後に実際にシーズン7の初回4話としても作り直されました。
さらに現在彼らを主人公とした「スター・ウォーズ バッド・バッチ」が配信されています。

5.ダーク・ディサイプル前編

アサージ・ヴェントレスとクインラン・ヴォス

制作番号S6.13~16(S7EP09~12想定)
ジェダイ評議会からドゥークー暗殺の任務を任されたクインラン・ヴォスがアサージ・ヴェントレスと手を組むエピソードです。
ヴェントレスは髪を生やし、黄色いライトセーバーを手にすることでビジュアルが大きく変化しています。
小説「Dark Disciple」の前半部分はこちらのエピソードが元となりました。

6.キャッシーク編

キャッシークで戦うエコー

制作番号S6.17~20(S7EP13~16想定)
ヨーダ率いる共和国軍とバッド・バッチがキャッシークに派遣されるエピソードです。
チューバッカとターフルが再登場し、エコーも「バッド・バッチ」とは異なるアーマーを身に着けています。
「バッド・バッチ」S2EP06「部族」はこのエピソードの後日談でありトランドーシャンのバブワ・ヴェノモーも分離主義者に加わっていた状態で登場する予定となっていました。

7.ダソミアの後継者編

ダース・モールとガー・サクソン、ルック・カスト

制作番号S6.21~24(S7EP17~20想定)
ダース・モールがマザー・タルジンやシャドウ・コレクティヴと共にダース・シディアスへの復讐を果たそうとするエピソードです。
このエピソードはコミック「Son of Dathomir」として公開されました。

8.シス神殿編

シディアスの侵入を扉越しから阻止するアソーカ

制作番号S7.01~04(S8EP01~04想定)
コルサントのアンダーワールドで異変を感じ取ったアソーカがジェダイと合流し消息を絶ったヨーダを捜索するエピソードです。
このエピソードではジェダイ聖堂の地下にシス神殿が存在することが明らかになります。
アソーカがジェダイ聖堂のホロクロン保管庫に侵入を試みるシディアスと扉越しから対決するといった気になるシーンも存在しますがS7が作り直されたことで時系列が見直され、ジェダイを去ったアソーカ編が直接マンダロア包囲戦編に繋がったため今後実現したとしても内容が大幅に変化する可能性が考えられます。

9.ダーク・ディサイプル後編

制作番号S7.05~08(S8EP05~08想定)
ヴェントレスとクインランの任務のエピソード後編です。
こちらは小説「Dark Disciple」の後半部分の原案となりました。

10.レックス&R2編

地上と宇宙のクローンとドロイドが揉め、レースをすることに

制作番号S7.09~12(S8EP09~12想定)
地上軍と宇宙軍のクローンとアストロメク・ドロイドが揉め、R2が吹っ掛けた喧嘩にレックスまで巻き込まれてしまい、レースをする羽目になってしまうエピソードです。
しかしレックスとR2はライロスの月に不時着してしまいそこで分離主義者の秘密基地を見つけ、再プログラムして味方にしたスーパー・バトル・ドロイドと共に戦うという流れになる予定だったようです。
「バッド・バッチ」S1EP11「悪魔の契約」に登場したライロスの月はこのエピソードで登場するものと同一だと考えられます。

11.ユージャン・ヴォング編

ユージャン・ヴォングとその偵察船

制作番号S7.13~16(S8EP13~16想定)
ユージャン・ヴォングが登場するエピソードです。
パブロ・ヒダルゴ曰く、ユージャン・ヴォング自体は登場するもののストーリーへの関与は最小限でありあくまで便宜上”Yuuzhan Vong Arc"と呼称しているとのことでした。
また、ユージャン・ヴォング以外に登場するものについては全く分かっていないため未公開エピソードの中でも最も全容が不明となっています。

12.パドメ編

ナブー・スピーダー・バイクとパドメ

制作番号S7.17~20(S8EP17~20想定)
パドメが政治の側からクローン戦争を終結させようと奔走するエピソードです。
再びモン・カラが登場し、王に即位したリー=チャーやクオレンの分離主義者ティッケスも出てくることになっていました。
恐らくこのエピソードではEP3でカットされたパルパティーンに抗議する2000人の議員による嘆願書を提出するシーンに至る経緯が描かれるものと考えられます。

13.マンダロア包囲戦編

再会したアソーカとレックス

制作番号S7.21~24(S8EP21~EP24想定)
シリーズ最終回となるマンダロア包囲戦のエピソードです。
最終回はEP3と同時進行で描かれ、タイトルの通りクローン戦争の終結まで描かれることになりました。
実際に予定通りシリーズ最終回として制作され、クローン・ウォーズは幕を下ろすことが叶いました。

現在では実際に制作されたり公開されたものも含まれていましたが、以上が13編の未公開エピソードのラインナップとなります。
今回は簡単に各エピソードをご紹介しましたが今後は個別にピックアップした記事も作っていけたらと考えております。