アイディア発想の速さが武器、瞬時に問題解決する力を発揮:YC talks 2024
藤井 廣男さん(2005年・環境情報学科卒)が、横浜キャンパス ホームカミングデーの企画である、「横浜キャンパストークライブ YC talks」に登壇しました。周囲から「ブラックジャック」や「シャワー発明王」と呼ばれるほど、アイディアを瞬時に出し、問題を素早く解決する能力を持つ藤井さんは、大学時代から現在に至るまでの経験を振り返りつつ、今後のビジョンを共有した。
子供時代からはじまるイタズラ好きと企画力
藤井さんは、大学に入るまで勉強にあまり熱心ではなく、むしろ友人を驚かせる「落とし穴」のイタズラや様々な企画を楽しむことが多かったと振り返ります。「楽しみのためなら苦労を厭わない性格だった」と語り、大学時代も研究室のメンバーの誕生日会や飲み会を企画し、周囲を楽しませていたと述べました。
2000年に武蔵工業大学(現・東京都市大学)の環境情報学部に入学した藤井さんは、在学中にイギリス、オランダ、ドイツ、メキシコなどを訪れ、ネパールプロジェクトにも参加しました。これらの経験は、彼に多くの学びを与えました。特に岩村先生やブレンダ先生からの教えが印象に残っており、「楽しむことが何より大事だ」という言葉や、「20代の経験が30代を作り、30代の経験が40代を作る」という言葉が彼のキャリアの指針となりました。「結果やお金よりも、経験を重視して生きることを選びました」と藤井さんは述べ、若い頃に得た経験がその後のキャリアに大きく影響していることを強調しました。
大学院での学びと論理的思考
卒業後、就職活動を経て大学院に進学した藤井さんは、建築環境学を専攻しました。宿谷先生からは論理的思考の重要性を学び、彼の厳しい指導により、直感的に行動していた藤井さんも、定量的に物事を考える力を身につけることができました。
大学院修了後、藤井さんは環境共生型の住宅やまちづくりに携わるチームネットに就職しました。ここでは建物のコンセプト・設計だけでなく、コミュニケーションやウェブサイト運営、イベント企画など、幅広い業務に携わりながら成長していきました。しかし、建築業界の厳しい労働環境で体調を崩し、2010年に転職を決意しました。
ビジネスコンサルタントとしての経験
藤井さんはクリエイティブホープに転職し、ビジネスコンサルタントとして入社しました。ここでは、劇団四季やWWFをはじめとするクライアントのデジタル戦略を支援し、企業の成長に貢献しています。藤井さんは、PDCAサイクルを回し、仮説を立てて実行し、結果を分析することが成功の鍵だと強調しています。「PDCAを回し続けることが、成功につながる」と述べ、これを実行するための仮説のスピードと質を重視していると話しました。
現在、藤井さんはクリエイティブホープ社の取締役として経営に携わっています。リモートワークが普及する中で、全国や世界中から優秀な人材を集め、持続可能な事業を展開しています。「リモートで働きたいという人材を集め、チームを組んで事業を推進しています」と語り、彼の最終的な目標は「大きなことをシェアする人間」になることだと述べています。「持続可能な事業を作り、社会に良い影響を与えたい」との思いから、人材育成や事業支援にも力を注いでいます。
まとめ
藤井さんは講演の最後に、「振り返る時間を持つこと」の重要性を強調しました。クリティカルシンキングを通じて、「皆さんも、自分を振り返る時間を持ち、次の人生を切り開いてほしい」と語り、講演を締めくくりました。
(文:楷の木会 荒井)
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