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LINE研究パート5~LINEキャンパス受講者インタビュー~

こんにちは! TCOのミカミ・リョーです。シリーズでお送りしている「LINE研究」、パート5では、「LINEキャンパス」を取り上げます。みなさん、LINEキャンパスってご存じですか? 「LINE公式アカウント」や「LINE広告」の運用に必要な知識やスキルを自学自習できる総合学習プラットフォームです。こちら、なんと無料でLINEが提供しています。

この「LINE研究」のシリーズでも繰り返しお伝えしている通り、企業がユーザーとのコミュニケーションをはかるうえで、生活インフラの「LINE」は欠かせないものになっています。一方、アカウント開設をする企業が増えていく中、運用についての悩みも増えているようです。そこで、LINEがはじめたのが、LINEキャンパスです。ビギナーから経験者まで、幅広い学習コースが用意され、90を超えるレッスンが無料で受講できる、企業のLINE担当者は受講必須と言ってもいいぐらいのサービスですね。

ミカミ的に、LINEキャンパスをどう紹介しようか、考えました。常に“実践”を重要視しているミカミとしては、リアルなメリットを忖度なくお伝えしたい。そこで、このLINEキャンパスを実際に受講して、資格の認定を受けた実務担当者を直撃取材しました。話を聞いたのは、デジタルメディアや広告の運用で企業をサポートしている広告代理店側のWeb広告プランナー。彼が、なぜLINEキャンパスを受講したのか、受けて何が変わったか、仕事にはどう活きているか、などなど聞き出しました。というわけで、今回は「LINEキャンパス受講者インタビュー」をお届けします!

クライアント企業をサポートするためにLINEキャンパスを受講

――こんにちは、ミカミです。最初に簡単な自己紹介をお願いします。
 
エサキ:はい。Web広告のプランナーをやっています、エサキと申します。弊社のクライアントである企業に適したWeb施策のプランニング・提案が、おもな業務です。

Webプランナー・エサキさん。クライアント企業のWeb施策を多数手がけている。

――まずWeb施策では、どんな広告媒体を扱っていますか。その中でLINEはどんな位置づけになっているか、教えてください。 

エサキ:私たちが扱っている広告媒体は、何かに限定しているわけではなく、さまざまです。クライアントの与件にあわせて、いろんな媒体をつかった広告展開をプランニングしています。ただ、最近はクライアントから「LINE公式アカウント」についてのご要望は増えていますね。

――やはり、企業の施策として、LINEのニーズは高まっているんですね。

エサキ:そうですね。実際に増えています。そうしたこともあって、よりよい提案のために、知識とスキルを身に着けようと、LINEキャンパスを受講しました。現在、資格を取得して、LINE公式アカウントを専門的に提案するプロジェクトに参加しています。 

――知識とスキルを身に着けるのが目的とのことでしたが、LINEキャンパスを受けようと思ったきっかけは、どんなことでしたか。

エサキ:一番のきっかけは、Cookie規制ですね。Web施策を提案している中、クライアントからよく質問されたのは、今後のCookie規制の動向や、それにともなうファースト・パーティ・データの活用についてです。その対策として、LINEを活用したマーケティング施策への関心が高まっているのを感じました。 

――なるほど。それで、ご自身もLINEキャンパスで勉強しようと思ったんですね。 

エサキ:そうです。これまで、それほど積極的にLINEの提案をしていなかったのですが、クライアントの課題をヒアリングする中で、これからはLINEがWebマーケティングの中心になると確信したんです。そこで、勉強の必要性を感じて、LINEキャンパスを受講しました。

――勉強は、LINEキャンパスからはじめた感じですか。

エサキ:いや、最初は、LINE関連の書籍やネット記事を読んで、情報をインプットしたり、実際にデモアカウントを開設したりして、LINEの基本情報を学んでいきました。そんなとき、同僚から「LINEキャンパス」の存在を教えてもらって。LINEのオフィシャルな認定資格で、しかも無料で講座と試験を受けられるのは、他にはありませんし、学んだことのアウトプットには、いい機会だと思って、すぐに取り掛かりました。

エサキさんは、書籍やネットで事前に基本情報をインプットしてから受講したという。

BASICといえども、そう簡単には受からないレベルの高さ

――ミカミもLINEキャンパスの概要はチェックしたんですが、いたれりつくせりですよね。実際に受講したエサキさんの経験をふまえて、あらためてどんなサービスなのか、教えてもらえますか。
 
エサキ:わかりました。LINEキャンパスは、「アカウント運用」と「LINE広告」の2つのコースがあるんです。どちらも、BasicとAdvancedという2段階のレベルが用意されています。Basicは、その名の通り基礎情報、Advancedは実践を含めた内容で構成されています。

――実際に受講してみて、どうでしたか。
 
エサキ:受けてみて感じたことは、Basicといえども難易度はかなり高いです。書籍やネット記事でインプットした知識と、デモアカウントを作成した経験だけでは、太刀打ちできるレベルではないです。とても苦戦しました。
 
――かなりレベルが高いんですね。それだけ実践的ということですか。
 
エサキ:そうですね、かなり実践的です。だからこそ、企業のLINE担当者はもちろん、私たちのような企業をサポートする側にも役立つんだと思います。たとえば、Basic、Advancedともに、試験では細かい数字を聞かれたり、引っかけ問題が含まれていたりしています。なので、1、2個のLINEアカウントを運用したからといって、簡単に受かるようなものではないですね。
 
――勉強も真剣に取り組まないといけないわけですね。
 
エサキ:本当にそうです。試験を受けて不合格でも、自分の点数しかわかりません。どこを間違えているのか、どの知識が不足していたのか、まったくわからない状況に陥ります(笑)。根気よく勉強して、受験するしかありません。実際、私もLINE広告のAdvancedは、まだ合格していません。
 
――それだけ勉強するには、仕事をしながらだと大変ではなかったですか。
 
エサキ:大変でしたね(笑)。私が勉強をはじめたのは、4月からです。なんとか5月初旬までに、アカウント運用のBasicとAdvanced、LINE広告のBasicを取得しました。Basicは、3、4回、Advancedは、10回弱は受験していますね。1回不合格になると24時間受験できません。だから時間がかかりました(笑)。
 
――どんな風に仕事中の時間を使って受けたんですか。
 
エサキ:業務のスキマ時間を活用しました。受験時間が30分、直前の確認を15分ほど、計45分をめどに空いた時間で受けていました。基本的な学習は、日中できるタイミングで行ったり、帰宅後に1、2時間やったり、といった感じです。

LINEキャンパスで得た知識とスキルで提案の幅が広がる

――現在、エサキさんは、3つの資格を取得していますが、実際にどんな学びがありましたか。
 
エサキ:LINEキャンパスで、基本的な情報はもちろん、今後のLINEを使ったWeb施策の方向性なども学べたと実感しています。LINE単体でも現在のWebマーケティングには必要なツールですが、他の広告媒体、実店舗などのオフラインとの掛け合わせが可能で、幅広い施策ができることは発見でしたね。
 
――なるほど。LINEに対する認識も変わった感じですか。
 
エサキ:そうですね。LINEを深く理解する前は、単に「1to1コミュニケーションツール」と思っており、密接な空間だからこそ、拡散力に劣ると考えていましたが、実際にそんなことは一切ありません。機能を掛け合わせることで、「集客」「顧客管理」「販促」「リピート」と一気通貫してマーケティングできるサービスだということが一番の学びでした。

LINEキャンパスの受講で、エサキさんはLINE施策を提案する幅が広がったと話す。

――エサキさんの実務では、LINEキャンパスの受講はどのように活きていますか。
 
エサキ:活用できていると感じるポイントは2つあります。ひとつめは、やはりLINEがオフィシャルに認定した資格を保有できるということ。この資格によって、クライアントの信頼度も上がったと感じています。「LINEのプロ」というわけではないですが(笑)、普通のWebプランナーより、資格保有者の提案の方がクライアントに対する説得力や安心感につながっているかもしれません。
 
――それだけの知識とスキルは、クライアントの評価にも直結すると。
 
エサキ:そうですね。もうひとつは、LINE提案の幅が広がったことです。先ほどもお話したように、ユーザーとして見るだけでは気づかない機能がたくさんあります。たとえば、「顧客データを活用したい」というクライアントのご要望に対して、単にLINEを提案すると、「一番ユーザー数が多いSNSでアプローチするだけ」とイメージされるかもしれません。ユーザー数の多さは重要ですが、それだけではありません。実際には、「顧客データを使った配信の振り分け」「ブロックされないための機能」「ユーザー体験を作るゲーム性のあるクーポン」など、さまざまな角度から施策をプランニングできるようになります。
 
――つまり、クライアントの要望に対して、LINEの持つ選択肢から最適解が導きだせるということですね。
 
エサキ:まさに、そういうことです。

LINEキャンパスは、企業の担当者こそ受講すべき

――エサキさんは、対クライアント、つまり企業にLINEを提案する広告代理店側として、このLINEキャンパスを活用していますが、企業のご担当者にとっては、どんな価値があると考えていますか。
 
エサキ:はい。もともとLINEキャンパスは、LINE公式アカウントを開設した企業や店舗の方を想定して設計された総合学習プラットフォームです。そういう意味でも、企業のご担当者には受講をおすすめします。とくに、広告やCRMに関わる方々には有益なサービスではないでしょうか。私たちのように、クライアントをサポートする側とのコミュニケーションの精度も上がりますし、一緒にプロジェクトを進めていくうえでもお互いに知識とスキルを共有することで、強固なタッグが実現できるのではないかと考えています。実際、クライアント内にLINEキャンパスの受講者がいることで、より深い会話ができ、施策も良い方向に進んだ、そんな経験もあります。
 
――LINE公式アカウントを持つ企業側としての「LINEリテラシー」を高めることで、広告代理店との取り組みも円滑になるということですね。
 
エサキ:はい。また、私たちと同様、広告代理店側の方々も受講すべきです。数年前からLINE公式アカウント(旧LINE@)は、注目されていますが、LINEのみならずAPIツールも進化しており、今後は企業のデジタル施策の中で、間違いなく中心となるものです。先ほども触れましたが、LINEは、Web広告やオフラインイベントなど、さまざまな施策に+αできる点が重要です。クライアントにも常に効果の最大化を考えてくれる広告代理店と思ってもらえるのではないでしょうか。

「LINEキャンパスの受講でLINEの可能性を深く理解できました」(エサキさん)

 ――提案する側も、提案される側もLINEの知識とスキルは、ますます重要になってきますね。
 
エサキ:私見ですが、LINE公式アカウントは、企業の公式Webサイトと同等の存在になると考えています。LINE公式アカウントを持たないことは、ありえなくなるかもしれません。その理由は、LINEで「できないこと」が減っているから。たとえば、ECサイトでの決済もAPIツールを導入すると、LINE内で遷移せずにできます。TwitterのリツイートもLINEのシェアキャンペーンなどで代用が可能です。
 
――そうですね。ミカミも、LINEはデジタルのコミュニケーションにおいて欠かせないものとして、この「LINE研究」を続けているので、LINE公式アカウントがマストになってくる点、同意です。
 
エサキ:ありがとうございます。というのも、LINEキャンパスを受講したからこそ、思ったことなのですが。いま話したような、私自身の気づきは、LINEの基本情報から今後の展開まで学習してアウトプットできる、「LINEキャンパス」のおかげです。デジタルのコミュニケーションに関わる方は、まず、LINEキャンパスの概要だけでもチェックしたほうがいいと思います。
 
――実践者としての貴重なお話、ありがとうございました。あ、LINE広告のAdvancedに合格できように、これからもがんばってください!
 
エサキ:がんばります!

ミカミ的インタビュー後記

今回は、LINEキャンパスを受講した、Webプランナー・エサキさんのインタビューをお送りしました。ミカミ的に、興味深いと感じたのは、「難易度の高さ」「企業側と広告代理店側の両社にメリットがあること」です。
 
難易度の高さは、相当ですね。実はインタビュー後に、実体験を重視する立場として、ミカミも受けてみましたが……、言わずもがな不合格でした。でも、それだけLINEが本気だということを感じました。これは、ある意味でLINEによる企業の「育成」です。一夜漬けの知識でクリアできるものではなく、実践を求める。つまり、LINE公式アカウントをつくればいいわけでなく、それをどう使いこなすか。LINEを活用する企業自身に、高いレベルを求める姿勢がうかがえます。そうすることで、企業とともにプラットフォームとして、LINE全体が成長するわけです。
 
そして、企業側と広告代理店側の両社にメリットがあること、これはミカミとしても、かなり重要だと感じました。多くの企業は、デジタルに限らず、広告代理店に自社でできない部分を依頼します。もちろん、広告代理店側はプロとして、そこに全力で取り組むわけですが、その中でのコミュニケーションが円滑に進まなかった経験も多々あります。それはある種の専門分野ゆえに、企業と代理店側で共有できている情報、共通言語化に不足があったからかもしれません。お任せしてもらえば責任をもって対応するのですが、やはり共通言語をもって、お互いに深い理解でつながった中でつくりあげていく仕事は、精度も高く、期待される成果も出やすいのではないでしょうか。
 
ミカミが提唱する、“LINE ID”マーケティングは、単にID連携をするだけの話ではありません。そこからさまざまな施策を展開することで、可能性はどんどん広がっていくはず。そのために、LINEキャンパスで学べる実践的な知識とスキルを活かすのも、ひとつの手です。もっともっと勉強しないといけないですね。
 
ミカミ・リョー@LINEキャンパスの試験に向けて勉強中

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