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【資産運用】多少のリスクを考慮して増やしていきたい人向け(株式・投資信託・ETF)

※この記事は最後まで無料でお読みいただけます

自分に合った運用方法って何?

前回は資産運用における金投資、外貨預金の特徴をまとめました。

まだ見ていない方はそちらをご覧になってからのほうが、今回の内容もより詳しく分かると思います。

今回は多少のリスクを考慮して増やしていきたい人向け(ミドルリスク・ミドルリターン)です。

株式、投資信託、ETFの特徴を説明していきたいと思います。

株式

株式投資は日本国内で最も人気のある資産運用です。個別の株式を買うことは、資産運用の中でも最もメジャーな手法ではないでしょうか。

会社が新規事業や事業拡大など新たに資金が必要となった際に、資金調達の手段として発行するものを株式といいます。

株式を売買する事で、「売却益」・「配当金」・「株主優待」・「議決権」などたくさんの権利を得る事が出来ます。

また、株式を購入することで、会社によっては株主優待が送られてくることも一つのメリットであり、資産運用とは別の楽しみがあります。


株式のメリットは下記の通りになります。

1 売却期限がない

2 保有しているだけでも利益がでる

3 株価が上昇する事で、制限なく利益を得る事が出来る


株式のメリットは、保有しているだけでも価値があり、大きな利益を得るチャンスがある事です。

株式は売却期限がないので、価値が上がって売りたいと思ったら購入した当日に売ってしまうことも可能ですし、先物など特殊な取引でなければ数日後や数年後に必ず売却しなければいけないということもありませんので何十年間も保有することも可能です。

株式で得られる利益としては安く買って高く売却した際のキャピタルゲイン(値上がり益)と、会社が利益を出した時に株主に利益を分配するインカムゲイン(配当金、株主優待)です。

保有しているだけでも配当金や株主優待、株主総会への参加が出来ます。

また、株式の売却益は株価が上がれば上がるほど高くなるので、上限なく利益を得る事が出来ます。

配当金は年に1回、もしくは2回行われる企業がほとんどになっています。
平均的な配当金は年利1.5%~3%程度です。

株主優待は会社が株主に対して独自商品やサービスを提供したりする制度のことです。

優待内容は株の保有数などによって異なります。
※保有数と株主優待の質が完全に比例するわけではないので注意が必要です。

例えば、NATTY SWANKY(7674)は優待食事券(10,000円相当)の株主優待が年2回受けられます。6月12日時点では3,165円なので優待利回りだけでも6%を超えています。

一定期間株を保有していると得られる配当金や株主優待を楽しみながら、会社の成長を見守ることが株式投資の醍醐味と言えます。


しかし、デメリットもあります。

1 株価が下落する事で、損をしてしまう

2 最悪の場合、購入金額全てを失う

3 取引量が少ない株の場合、思い通りに売買できないことがある


購入した金額よりも株価が下がった場合は損をしてしまいます。
※実際に売却するまで損は確定しません。購入した金額よりも値下がりしている差額のことを含み損といいます。

また、業績が悪化し、株式を保有している会社が倒産した場合、株式を購入した金額を全て失う危険性があります。

また、1日1万株未満の出来高といった取引量が少ない会社の株の場合、流動性が低いので自分の思った値段で売買することが難しいです。

元本以上の損失リスクはありませんが、株式投資はリターンに見合ったリスクがある事を理解しておく必要があります。企業の収益性や安全性、成長性を見極めながら長期的な運用が大切です。


投資信託

資産運用をはじめるにしても、毎日株価をチェックすることや、そもそも何をしたらいいかが分からないっていう人も多いですよね。

そんな人は、投資信託で運用をプロにまかせるのもありです。

投資信託とは、投資家から集めたお金を資産運用のプロ(ファンドマネージャー)におまかせし、その成果を投資家に分配する事です。

投資信託は運用をファンドマネージャーが行うため、投資初心者の方でもすぐに始められる資産運用となっています。

投資信託のメリットは次の通りになります。

1 プロに資産運用を丸投げ出来る

2 小額の資金から資産運用を始める事が出来る

3 簡単に分散投資をする事が出来る


プロに資産運用を任せられるので、金融の素人でも安心して資産運用を始められるのが、大きなメリットです。
販売会社は様々で、証券会社、銀行、郵便局などから選択が出来ます。
実店舗に行って窓口で相談をしながら購入もできますし、ネットで注文することも可能です。

また、投資信託は一口100円から始める事が出来ます。毎月小額で積み立てていく投資も可能です。

それに、投資対象が複数の株式・債券・不動産などなので小額でありながら分散投資をする事が出来ます。


投資信託のデメリットは下記の通りになります。

1 購入時・解約時だけではなく運用中にも手数料がかかる

2 価格が変動するので、元本は保証されない


投資信託はファンドマネージャーに運用を委託する為の信託報酬が掛かります。
信託報酬は長期投資であればあるほど重要なので、出来る限り信託報酬の安い銘柄を選びましょう。
販売会社やファンドの種類を意識して選択することで大きく節約することができます。

例えば購入時手数料を抑えたい場合は、販売会社をネット証券にするという手も有効です。

また、価格が変動するため、元本割れをする可能性があります。
投資信託では値動きのある債券や株式など有価証券にも投資をしているため、価格や為替相場の変動によって、投資額を上回る損失が発生してしまうからです。

だからこそ、万が一、損失が出ても生活に影響が出ない範囲で行うことが重要なのです。

投資信託は資産運用の知識がなくても始める事が出来るので、投資初心者にお勧めの資産運用となっています。
しかし、元本割れリスクがあるため余剰資産の範囲内で行うことが重要です。


ETF(上場投資信託)

ETFとは、投資信託そのものが株などと同様に上場され、証券取引所を通じていつでも取引可能となった商品です。
通常の投資信託は上場していないので価格の変動は1日1回ですが、ETFは上場しているため、株式の様にリアルタイムで価格が変動します。

つまり、株式と投資信託の両方の特性を兼ね備えた金融商品ということですね。

基本的には投資信託の特徴である「ファンドマネージャーに運用を任せる」、「小額から投資が可能」、「簡単に分散投資が出来る」と言った点はそのままです。

ETFのメリットは2種類あります。

1 上場しているためリアルタイムで購入が可能

 市場全体に投資ができるので、銘柄を決められない初心者にも優しい 

3 投資信託と比較して手数料が安い


ETFは株式の様にリアルタイムで価格が変動し、リアルタイムで購入できる金融商品です。

ETFには日経平均、外国株、石油、金などたくさんの商品があります。
例えば、株式はOO食品や××自動車などひとつの会社の銘柄を選択して購入しますが、ETFの日経平均を購入すれば、日経平均株価と連動して価格が上下するため、日本企業全体に投資をするようなものなのです。

市場全体が上がれば価格も上昇するため、決算書を読むなど個々の会社の調査をしなくても投資が可能なので、初心者の方にもおすすめです。

また、上場しているため投資信託よりも信託報酬などの手数料が安い特徴があります。


一方、ETFのデメリットは次の様に挙げられます。

1 リアルタイムで値動きがあるので時価に振り回される可能性がある

2 分配金再投資や自動積立の設定を自分で行う必要がある

投資信託の場合は1日1回基準価格が決まります。しかし、ETFではリアルタイムで価格が変動するため、どうしても気になってしまうもの。
さすがに仕事を抜け出して確認を行うわけにはいきません。

また、基本的にETFは市場価格をチェックしながら自身で売買を行うため、自動積立投資ができないことがあります。
支払われた分配金は、自動で再投資する仕組みがないため、再投資する場合は自分で買い付けを行わなくてはならなくなり、投資信託よりも一手間多くなってしまいます。

まとめ


今回は株式、投資信託、ETFの特徴をご紹介しました。

資産に対する向き合い方・リスクに対する見方や考え方・運用で目指す資産額や現在保有している資産額などがそれぞれ個々に違う以上、適した運用方法が異なることは必然です。

自身の性格、現状を客観的に判断したうえで、もっとも適していると思われる方法を選んで資産運用の世界に足を踏み入れてみてください。

次回はiDeCo、不動産、REATを詳しく解説します。


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