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車両装備品を手にする(3)~SL冬の湿原号でのレプリカ品~

毎年、冬のシーズンにJR北海道の釧網本線・釧路~標茶間を走行する「SL冬の湿原号」では車内販売にて車両装備品のレプリカ品が取扱われており、乗車しないと入手出来ないものであることから、鉄道ファンに人気のある商品となっています。

サボとエンブレム(愛称板)は運転される年ごとにデザインが変更されており、車両を彩る模様の1つになっていると感じています。


初めて乗ったSL冬の湿原号で

2012年(平成24年)にSL冬の湿原号に乗った際、2号車カフェカーの販売カウンターで限定グッズの一つとしてレプリカサボとエンブレム、車票の取扱いがありました。

この時はすでに車票が売り切れていたため、サボとエンブレムを購入。レプリカ品とはいえ、実際に車両に付けられている物と同じ材質であるため、なかなかの重圧感を受けました。車内限定販売であり、通信販売は行なわれていないことから乗車した記念にもなると思いましたが、この時はサボやエンブレムを買っていたという人は車内にはあまり見受けられなかったように感じてられました。

2012年(平成24年)の購入品

その後、釧網本線を北上して、知床斜里~網走間で運転されていた「流氷ノロッコ号」に乗った際にサボを荷物の横に置いていたら、観光ツアーで乗車した方に「良い感じのものですね」と声をかけられたことにビックリしたという思い出も。

6年後、再び…

その後、2014年(平成26年)のSLニセコ号を最後にSL列車へ乗ることから離れていましたが、2018年(平成30年)に道東へ行きたくなったことから、6年ぶりにSL冬の湿原号に乗車してきました。

この時は乗車する前日に釧路入りし、当日は先に花咲線(根室本線)に乗車して、厚岸駅にご当地入場券と駅前の店舗で取扱いされている駅弁「かきめし」を購入。花咲線で釧路駅へ戻るとすでにSLは発車するホームに入線しており、記念撮影をする人が多く見受けられました。

2018年(平成30年)車内販売メニュー表

車両を眺めたあとに2号車の車内販売カウンターへ向かったのですが、発車前からカウンターには長い行列が出来ていました。車内販売メニューを見るとレプリカサボとエンブレム、車票があったものの、この時も車票は売り切れていたためサボとエンブレムを購入し、何とか発車までに指定券の座席に行く事が出来ました。

釧路~標茶間を往復乗車し、翌日も釧網本線に乗車するため宿泊したホテルで購入したサボなどを見ていましたが、実使用品と同じ仕様のレプリカ品が3,000円(当時、サボ)で購入出来るのは良いことだなと思えました。

2018年以降は毎年SL冬の湿原号に乗車しており、その度にレプリカサボとエンブレム、車票を購入して実際に手にすることが楽しみになっていました。

2020年(令和2年)車内販売購入品

なお、サボやエムブレムには「SL冬の湿原号 2018」のように運転年の西暦が記されているのですが、2019年(平成31年)と2020年(令和2年)に運行された際には西暦では無く「平成31年」と「令和2年」という標記になっていたため、改元を意識したものかとも考えられます。

通販での取扱いが行なわれた2021年と2022年

2021年

2021年(令和3年)は新型コロナウイルス感染症拡大に伴いJR北海道の観光列車の運転が流動的になっており、SL冬の湿原号は運休することなく運転されたのですが、当時の情勢的に乗車を諦める人も多かったと思われたことから、特別にSL冬の湿原号に関するグッズが北海道キヨスク(当時、現JR北海道フレッシュキヨスク)の通信販売で取扱われました。その中には車内販売限定であった装備品のレプリカ(サボ、エンブレム、車票)もありました。

2021年(令和3年)通信販売で購入したSL冬の湿原号グッズ

この年もSL冬の湿原号には乗車したのですが、乗車したタイミングが遅かったことや直前まで乗りに行けるか分からない状況であったことから、確実にサボなどのグッズを手に入れたかった思いから、通販を利用して購入することにしました。

2021年(令和3年)車内販売カウンターの模様

なお、2021年(令和3年)における車内販売カウンターではレプリカサボとエンブレムの現物が展示されており、その重圧感からメニュー表に記載されている文字とは異なった存在感を放っていました。

2022年

2022年(令和4年)は運転終了後にグッズの通信販売が実施されており、装備品レプリカについても取扱いがありました。サボと車票が単独でも販売されていたのですが、エンブレムはセット売りのみであったことから人気のある品物であることが感じ取れました。なお、この年は運転初日とその翌日に限り車内販売カウンターの混雑防止という観点からSL出発前の釧路駅ホームでレプリカ品3種の立売りが実施されていました。

2022年(令和4年)釧路駅ホームでの立売り

また、この年は運行開始直前にSL機関車の不具合が発生し、予定されていた運転日全てでディーゼル機関車が代わりに牽引するというイレギュラーな事がありましたが、列車名も「SL冬の湿原号」のままであり、サボも当初発表されたものから変更されること無く、予定通り使用されていました。

2022年(令和4年)のエンブレム

往復共に乗車したのですが、釧路入りした日が運転開始初日であり、釧路についた流れで塘路に向かい、復路のSL冬の湿原号に乗ってみるということも行なってみました。サボなどはそのタイミングで購入出来たのですが、SL冬の湿原号の車内販売カウンターは塘路発車までの営業であったことから、塘路で乗車したらすぐにカウンターへ行き、当日分がまだあるか急いで確認したという思い出があります。その時、カウンターの人から「まだありますよ!」と笑顔が返ってきたことが印象的でした。

2023年からは

2023年(令和5年)は通販が事前・事後ともに行なわれることはなく、以前の様に車内販売カウンターのみの販売になりました。なお、運転初日のみ混雑防止のため、釧路駅出発前にホームでの販売が行われた模様であり、運転開始翌日に乗車した際には出発前の釧路駅のホームでは何も行なわれていませんでした。そのため、カウンターの営業が開始する頃から並んでいたのですが、サボなどが購入出来たタイミングで列車が発車しました。

2023年(令和5年)に販売されたサボとエンブレム

2024年(令和6年)は釧網本線の乗車をメインとしていたため、SL冬の湿原号には標茶発の復路のみの乗車としました。釧網本線に乗る前、網走駅ではSL冬の湿原号の車内販売で購入したサボを手に持っている鉄道ファンの姿も見られ、そのような人の姿を目にすると、自分も早く購入したいという思いも高まりました。

釧網本線を乗り継いで標茶へ。機関車の連結作業を見て客車のドアが開いて指定された座席に荷物を置いたあと、発車まで10分弱あったことからすぐに2号車カフェカーの車内販売カウンターへ。このタイミングでは人は並んでおらず、装備品の在庫を確認するとどれもまだ残っているということであったので、例年と同様にサボ・エンブレム・車票を購入。今シーズンも手に入って一安心し、片道だけの乗車でも購入できたことに嬉しさも出てきました。このことが毎年SL冬の湿原号に乗車する目的の一つにもなっていることを感じずにはいられないのです。

2024年(令和6年)釧網本線の観光列車で購入したレプリカグッズ

道東からの帰り道となる札幌へ向かう道中の特急おおぞらでもSL冬の湿原号のサボを持っている人ををちらほら見かけ、乗車するファンには定番の商品になっているものとも思えました。

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