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「腕試し」に来て得られたのは“成長の加速装置”【TCA卒業生インタビュー】

日本のクリエイターの強化、並びにあらゆるビジネスパーソンのクリエイティビティ向上を目的とした教育プログラム「THE CREATIVE ACADEMY 2022 1st」が、2022年4月から開講します。

本講座、「1st」と銘打っていますが、講座を主催するGOはこれまで3度にわたって同様の講座を開き、多数の卒業生を送り出してきました。

今回はその中でも特にご活躍の方々、卒業生で広告代理店勤務のふたりにインタビューを実施。TCAに通って得た予想外の学び、鼻っ柱を折られた経験など、GOの三浦も交えて率直に語ってもらいました。

受講生のお二人がACCヤングコンペを受賞!

——去年ACC YOUNG CREATIVITY COMPETITION (ACCヤングコンペ)で、お二人の合作が入賞したとお聴きしました。

若田:そうですね。準優勝をいただきました。

——すごいですね。三浦さんは、率直にどうでしたか?

三浦:マジか!って思いました。

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三浦崇宏 The Breakthrough Company GO PR/Creative Director

若田・根本:(笑)。

三浦:というのも、TCAでは賞取りのテクニックみたいなものは何一つ教えてないんですよね。賞を取る能力と純粋なクリエイティブの能力って違うと思ってるし。だから、2人がアワードですごい成績を残してくれたことはかなり意外で、でも素直にめちゃくちゃ嬉しかった。

「人にものを教えるようになると、自分が評価されるよりも、教え子が褒められる方が嬉しい」ってよく言うじゃないですか。

綺麗事だろと思ってたんですけど、本当にそういう嬉しさってあるんですね。自分のこと以上に嬉しかったです。

——2人は三浦さんにどう報告されたんですか?

若田:インスタで繋がっていたので、「もし機会があれば見てください」とプレゼンが見られるリンクをお送りしていたんです。すると、オンラインで実際にプレゼンを見ていただいていた三浦さんから「おめでとう」とDMをいただきました。

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若田勇輔 愛媛県生まれ。広告会社でデザイナーとして勤務しながら、アーティストとして領域を横断した活動を行う。TOKYO MIDTOWN AWARD グランプリ/ACC YOUNG CREATIVITY AWARD 準グランプリ他、デザイン賞を多数受賞。

——TCA卒業後も、三浦さんとのつながりがあるんですね。

三浦:しょっちゅう連絡とるわけじゃないけど、LINE友達です。

若田・ 根本:(笑)。

若田:これは通ってわかったことなんですが……想像よりずっとフレンドリーで、優しいなと思ってます。

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根本崚佑 2021年総合広告会社入社。PRプラナーとしてPR設計はもちろん、体験設計や広告企画など、手法を問わない統合コミュニケーションに携わる。特にマンガやゲーム、アミューズメント施設など、エンタメコンテンツ領域に強みを持つ。ACCヤングコンペ準グランプリ等受賞。旅をしながらアートに触れることが大好き。

三浦:おれ、イメージ悪いからな!

若田・ 根本:ははは。

三浦:否定してくれよ(笑)。

同世代と比較して初めて気づく、自分の強みと課題

——TCAでは毎回課題が出ますよね。そこで得た学びはありましたか?

根本:僕は、論理的思考力に自信があったんですけど、ただ論理的に考えることと、正しい、伝わるロジックを作りきることは全然別だなと気付きました。通用する部分もあったんですけど、そこだけでは戦えないなことを切に感じられたなと。

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——それは、講義、講師からくる課題へのフィードバック、他人の提出課題、どこから得た気づきですか?

根本:全部なんですけど、特に講義と他の方の課題を見て気付かされました。同じ課題と情報を与えられ、経験もそう変わらない同世代(TCA超実践コースは20代以下限定)なのに、ぼくよりずっと上手に考え、構築できる人がいる。刺激になりました。

——若田さんは?

若田:僕は、自分の肩書きに近いアートディレクターの回、つまり井口皓太さんと小杉幸一さんの授業が大きな刺激になりました。クライアントに徹底的に向き合いながら、細部までこだわり抜くお二方の姿勢が素晴らしいなと。またこのお二方の課題では、絶対に負けないぞと決めてたんです。そこはプライドがあって。実際にデザインの課題では1位、小杉さんの課題では3位が取れました。

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三浦:すげえな。

若田:なので、自分の強みを証明できたなっていう側面はあったんですけど、逆にそれ以外の課題では箸にも棒にもかからないことばかりで。自分の持っている武器とこれからの課題、どちらも再認識できました。

——なるほど。若田さんみたいなテンションで応募してくる人って面白いですね。

三浦:そうですね。僕は受講生には2パターンいると思っていて。自分は何も出来ないから、とにかく学びたいっていう人と、ある程度の自負があった上で挑戦に来る人。

自信が無い奴がすごく成長したりとか、逆に、武者修行の気持ちで来た奴が世界の広さを知ったりとか。そういう現象が同じ空間で起きてるのが面白いですよね。

スキルは古びるが、スタンスは永続する。

——受講前後で感じる、自身の変化はありますか?

若田:受講前は具体的なキャリアのコツみたいなものとか、技術そのものを学ぼうという意識が強かったんです。でもそれは、良いクリエイティブを生み出すうえでは本質じゃないということがよくわかりました。自分の持っている力を全て活かして、真摯にクライアントや社会の課題を解決する姿勢。講師陣の熱意のこもった授業を受ける中で、それがもっとも重要なんだなということを学びました。

三浦:本当に大事なところだよね。そこがちゃんと伝わってるのがいちばん嬉しいな。スキルって古くなるし、使えなくなることもある。でも、スタンスって永続なんだよね。1回手に入れると、その後もずっと効いて、成長速度を上げ続けてくれる。

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根本:僕は、藤野良太さんの講義に出て来たボン・ジュノ監督の言葉「最も個人的なことが最もクリエイティブだ」が印象的でしたね。自分がいかに「人のこと」ばかり見ていたかを気づかされました。「何がウケてるか」も大事ですけど、そればっかりじゃダメなんだと。

講義後、自分の感情の深堀りを意識するようにしたら、コンテンツや事例の見方が変わって、自分の感情が動く瞬間がストックされていく感覚がすごくあって。それが今、企画をする上でとても活きているなと感じています。

三浦:カメラで言うところの引きと寄りだよね。最近は「引き」で見ること、たとえば構造や戦略が評価されがちだけど、「寄り」が魅力的じゃないと、人の心は動かない。だから、引きや寄りどちらかの表現だけに強くなったらいいかって言うとそうでもなくて。引きで世の中全体を見渡して、寄りで目の前にある心の機微を察すること、その両方が必要だと思う。そんな話が講義を通じて学べているのはすごく良いことだね。

いやー頼もしい。ふたりとも、おれが想像した以上に学んでくれてるね。ふたりは広告代理店にいて、いわゆるクリエイティブ職に就いてるわけだけど、TCAで学んだことってめちゃくちゃ普遍的だし、ふたりがもし今後違う道に進んでも、必ず役に立つことだと思う。

応援してます。またメシ行こうね。

若田・ 根本:はい。よろしくお願いします。

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TCAのエントリーが締め切り間近!

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受講コースには、今回の2名が受講していた「超実践コース」の他にも2種類のご用意があります。

・「超実践コース」募集締切:3/23(水)23:59(定員50名)
・「スタンダードコース」募集締切:3/31(木)23:59(定員なし)
・「法人コース」募集締切:3/23(水)23:59(定員なし)

<詳細と、お申し込みはこちらから>

ぜひ、この機会にご検討ください。

(取材・文=石橋奈々、撮影=田野英智、編集=ツドイ)


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