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新型コロナ下のCOMITIA136と愛すべきオリジナル創作の世界

オタクの本分だよ

サークル「田原坂46」は2019年1月に新たに歴史創作でカムバックしたんですが、活動2年目で新型コロナで相次ぐイベント中止。でもコツコツとピクトスクエア(オンライン即売会)を利用するなどして、本は出していました。関西コミティアへは3年前から復帰で参加していますが、5月の関西コミティアは緊急事態宣言で中止となりました。

コミケに夏冬カムバックして、ようやく東京のコミティア。普通なら友人にも「来て!」というところですが、それが言えない…。むしろ「来ちゃダメ」というイベントなんて。どういうもんだ。

同人誌イベントを長らくお休みしたのは、色々複雑な理由があります。仕事が忙しかったのは嘘では無いんですが…でも、もしかしたら1つの理由として「2次創作からの脱却と移行」ってあったかもしれません。オタクならではの、「同人誌業界」の中で疲れて、大事なことを忘れていたからかも。

COMITIA136 お台場は雨でした。

サークル入場の待機列の時はあんまり降ってはいなかったです。

新型コロナ対策のため、まずAホール入り口で検温チェック。次にサークル参加チケットを提示して、リストバンドと交換です。紙のリストバンドを巻くのは、2019年からだったっけ?システム変更になったコミックマーケットと同じです。リストバンドのテープがうまく剥がれないで戦うことしばし、変身アニメのアイテムの如く装着して、いざ…!って、いや待って。そこから一旦外に出て、サークル列に並び直しです。カタログ「ティアズマガジン」買ってから外に出ました。

会場は青海展示棟。後から来た東京在住の弟はうっかり間違えて国際展示場に行ってしまい、大橋を渡って来た様子です。ベタな間違いだなw

ポスターはあったけど、あまり設置でベタベタ周囲を触ることになるのは嫌なので持っていかず、シンプルに設営。

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なぜ500円均一って、お釣りのやり取りを減らすためです!

この後巡回スタッフに「見本誌」を1冊ずつ提出。もう、この日の目的は「見本誌提出」と言って過言ではないです。

私「提出は8冊です」

スタッフ「は、8冊っ?!」

驚かれてしまいましたが。(初参加だけど、関西と名古屋とコミケは出ていたので…)


オリジナルで復帰した理由

それは元々、オリジナルだったからです。漫画雑誌に投稿してたり(いつの話や)

しかし、あまりにイバラ道で売れなくて、

「自分の創作活動ってホントにこれで正しいのか」

って思った時、誘われて2次創作のイベントに行ったのです。そして誘われるがままに人気ジャンルの2次創作をやってみた。そしたら、部数がやっぱり雲泥の差でして、初参加のコミケで午前中に100部完売だったり、まず1タイトル1000部から…少なめで500部とかだったので、桁が違う><

それから10年くらい活動しましたが、…結局疲れてオフラインでの2次創作はやめてしまいました。


2次創作の女子の世界は「コミュニティ」と「資本主義」がせめぎ合う世界です。何部売れたか、人気はあるかで陰で密かに探り合いマウントを取り合う。顔では笑って営業をかます。お付き合いで褒め合いながら。でもそれはホントに「ビジネス」の世界でして、趣味ではないです。更にそのおこぼれを必死で救いとろうとするハイエナ業者が待っている。

プロではなく、好きでやってるだけのアマチュアのはずが、そこに「なりたい職業になる、夢を叶えたい」という自己実現の欲望とかも絡みます。女性だけに「結婚したら時間ができる、羨ましい」(子育てしてたらそんな時間は無かろう)とか、そういう制作とかけ離れたところでの嫉妬とかもある。

世間一般を写して、やっぱり「トレンドジャンル」「若い女性」向け(特に赤ブーブーのイベント、コミックシティ)がヒエラルキー上位だったり、そうでない古参ジャンルは嫁姑のように、古参新参の軋轢があったりもします。

そんな中にいると、次第に最初のころ持っていた純粋な「好き」を忘れてしまうのだと思うのです。


好きなように描きたい、集中したいと思うなら、「競争」「人間関係で疲弊する」のは避けたい。

なんだかんだ言いつつ趣味ならば、金は目的でなくて手段ですよ。でも不思議と、今時の2次創作には「罠」のようなものが何重にもかけられているし。業者に煽られるのはあるかも。ビジネスライクでやって「数取ったが勝ち」「売れた方が楽しいに決まってる」そう思えてるうちはいいのです。

でも、

「本出さなきゃ、ニーズに応えなきゃ、通販しなきゃ、委託しなきゃ、サイトも更新しなきゃ、Twitterで呟かなきゃ、数字出せるもの描かなきゃ、うまくならなきゃ、これはこう描かなきゃ、今時はこうしなきゃ、頑張らなきゃ、人気作品追わなきゃ、赤字出さないようにしなきゃ…」

と、そんな風に周囲のための義務感「〜べき」という方法論が先行すればするほど、面白くなくなる。創作ってそんなにしんどいものだったでしょうか?と。

「好きで描いちゃいかんの?お客様の為に解釈も変えたり、変えさせられたりするの?特に好きでもないのにリクエストにお応えしてそれを描けと?」

自分でこうだ、こう描きたい、これが好き!と思っているものをやったら、「劣等生」のレッテル貼られるなんて。自分のいたジャンルが特にそうだったのではないですが、SNSができてからは特に2次創作全体が歪んでしまいました。好きなことで泣かないために、もう1度、自分にとって何のストレスもない場所を探す必要がありました。

オリジナルはあんまり売れないけれど

オリジナルなら自分に誇りを持てます。自由だから。

誰かに嫉妬したり、比較して凹んだりしない。

比較と嫉妬ってのは、案外似たり寄ったりの場所での「どんぐりの背比べ」なのでしょう。

それにオリジナルのCOMITIAに関していうと、これは関西も名古屋もですが、みんな回ってくれます。趣味を受け入れる幅が広いということです。逆に言えば、聖書があって信者である2次創作にとっては、マイジャンル以外は全て「異教」なんではないかと思います。

そんな感じで

無事?東京のCOMITIA参加してきました。

「盛況」と書いていいのか、未だ阻まれるコロナ禍ですがワクチン接種が進んだら問題ないかも。


https://tabaruzaka46.wixsite.com/tabaruzaka46


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