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オンライン即売会と東西コミティアの状況


新型コロナの緊急事態宣言延長により、参加するのかしないのか非常に決断に悩んだCOMITIA136でした。それは開催するコミティアのスタッフさんらもそうだったと思います。本当にお疲れさまでした。

うちとしては1年半ぶりのリアル即売会参加となりましたが、同人誌活動にやっとの思いで復帰し、1年経過してすぐに中止に自粛。なんだか出鼻を挫かれたような感じで、耐えて耐えて1年半を過ごしました。

オンライン即売会へのサークル参加率は約半分

その間、つまり去年はどうしていたかというとWebでの活動を余儀なくされたわけです。

だがしかし。過去ジャンルの本垢とは別に立ち上げたTwitter、もちろん始めて間もない…。フォロワーも極めて少なく、そんな中でハッシュタグをつけて#エアコミケなどに参加しても、残念ですがRTもいいねもされません。正直、何の本読んだか、の方が「いいね」されます。必死に漫画描いて漫画をアップした時だけ「ガン無視」に…そりゃまあそうか。

でも、他でバズってくるうまい人の漫画はいやでも見せられる。その輝かしい数字と共に。「ああ…自分てこんなに才能無かったんだなあ。なんかどっかで誰か見てくれないかな?とか期待した自分がバカだったよ。自意識過剰だったに過ぎないよ。実力無いのに」なんてね。まあ心折れますよ。今時の同人誌はなんでこんなド修羅場を通らないといけないんですか。どんだけやねん。どんだけ険しいんだよTwitter、って思いましたよ。

Webにそもそもサークルがいない…?

しかし、不意にCOMITIAのサークルリストを見ていましたら、あることに気づきました。

もちろん多くのサークルがTwitter、pixiv、ブログ、あるいは個人サイトなどなんらかWeb上に上げているものの、全部ではないどころか…ザッと見ても、いやどう見ても1/3のサークルは「Web無し」です。BOOTHに通販だけとかはあるけど。サークル名からどこか外のWebサイトにリンクしているはずですが「一切リンク無し」というサークルがある。しかもよく見ると、ブログに「手渡しで頒布したいので通販はありません」とか、イベントでも「SNSとか苦手でやってなくて…」て人がいるいる…。

というわけでちょっとまず、オンライン同人誌状況をデータで見て見ましょう。

同人誌印刷の緑陽社さんが去年の11月に行ったアンケートでは

オンライン上の即売会に参加したのは44.6%で、参加してないのが55.4%

これを、同じく昨年11/23開催のリアルイベント、COMITIA134の「オンラインの同人誌即売会について」(ティアズマガジンvol.136、「COMITIA134アフターレポート」より)を見てみますと

「興味はあるが参加したことはない」が50%

「サークル参加したことがある」が33% となっています。

緑陽社は同人誌全体、コミティアは1次創作のみでちょっと赤ブーのシティなどの2次創作腐女子界隈のデータが不足していて申し訳ないのですが、まあだいたい半数はオンライン即売会には参加していないということでしょうか。

「ピクトスクエア」に2〜3回参加してみましたところ。

うちはピクトスクエア に2〜3回参加してみました。

良かった点は、

・遠方の方、子育て中の方など、普段イベント参加されない方とお会いできた(アバターで)。

・交通費がかからない

・新刊の見本提出が不要

・決済で釣り銭を間違えるなど無いw 

イマイチだったのは

・チャット機能が使いづらい(ダテにドラクエX歴長く無いんだが)

・サーバが落ちやすい

・通販は送料が高くなるし、BOOTHや委託書店に手数料を中抜きされてしまう

・なんか盛り上がってるのかどうか…?主催の手腕によるところが大きい

などです。


東京のコミティアと関西のコミティア

以前は年に3〜4回東京のイベントに出ていました。東京はGWの赤豚主催「春コミ」、夏コミと関西SCC、秋のジャンルオンリー(東京)と冬コミです。

ここでまたデータを見てみます。

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これは2019年の1/20関西コミティアのデータです。前々回との比較もありますが。

そして

画像2

こちらが2020 11/23の東京です。

参加しているサークル数が、東京は1880(コロナ禍で縮小開催)、大阪は普段で450なので、4倍程度違うんですが、アンケート回答数は東京も347サークル。(大阪300)

10冊以下はほぼ変わらないと思います。ただ、35冊以上〜50冊くらいになるとやっぱり東京の方が多いかな。これは1人が買う冊数てことも影響してるかも。

まとめ

東京は出版社もあり、プロも多いのですが。死ぬほど仕事あるプロはどの程度同人誌をやっているのか、やれるのか…不明。まあ東京のコミティアはもうほぼ「過去1回くらいは何らかで商業で描いた」人が多いのかもしれませんが。(でもそんなの関係ねえ)。

ともかく、関西は東京よりレベル下かというと全然そんなことがなくてですね。ある程度「コミティアではこんな感じが売れる」を予測して慣れている人より「そうきたかw」という個性をぶつけてくる本が多いかなと思います。もっと関西来なよ!コロナ収束しなきゃ、だけど。

オンライン、コミティアの東西を見てみましたが、オリジナルで同人誌をやるとしてどこで展開するか。売れるかどうかよりも、同人誌ならまずは「居場所」なのかもしれません。SNSであれリアル即売会であれ、コミュニティであることは間違いないので。

私はあまりこだわりはないですが、楽しい方がいいな。ずっと一人で黙々と作業するけど、モチベーションを維持するには「定期的なリアルイベント」の方が性に合ってるのかも?慣れか??

今のところは、リアル即売会が楽しいです。

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