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【全日本実業団山口ハーフマラソン2021女子一問一答 安藤友香】

安藤が15km以降を強烈なペースアップ
「勝ちきること」で10000m代表争いへの自信に

 第49回全日本実業団ハーフマラソン大会が14日、山口市の維新みらいふスタジアムを発着点とする21.0975kmのコースで行われた。女子は安藤友香(ワコール・26)が、前半は集団でレースを進めたが折り返し後にペースアップ。15kmを過ぎて原田紋里(第一生命グループ・22)を振り切り、1時間09分54秒で優勝した。レース後に取材対応した安藤は、「勝ちきること」にこだわったとレースを振り返った。

●「インパクトを作りたかった」

Q.集団で走っていた間はどんなことを考えていましたか。
安藤 最初の5kmはウォーミングアップのつもりでいいと言われていました。折り返しまでは向かい風でしたし、後ろに付かせてもらって、無駄な力を使わずに、様子を見ながら走らせてもらいました。折り返してから行けたら、と思っていました。

Q.テーマでもあった「勝ちきること」ができた点については?
安藤 このところずっと自分にインパクトが欠けていると感じていました。2位とか3位とか8位とか、勝てない自分がいて、優勝することでインパクトを作りたいと。この大会で勝てたら、次に生かせるきっかけになる。(結果として)タイムも出したいと思っていましたが、東京五輪代表も残り2枠を勝ち取らなければいけません。そこに向けての自信をつけることが、この大会のモチベーションになっていました。

Q.1月の10000m(京都女子駅伝・中・長距離競技会)は最後の1周で田中希実(豊田自動織機TC)選手に逆転されました。
安藤 ただただ力不足だと実感しました。あのときのように先頭に出て行ったら、最後まで押し切って勝ちきる自信をつけたい。そう思って練習してきました。あの10000mがあったから今日の走りができました。

●「後悔なく毎日を終われるようにする」

Q.マラソンではなくトラックで五輪代表入りを目指していることについて、ご自身ではどう感じていますか。
安藤 純粋にトラックでも、しっかり走れるようになりたい気持ちになっています。せっかくオリンピックがあるのですから可能性がある限り、マラソンであろうとトラックであろうと狙っていきます。自分を信じて、後悔のないように全力で挑戦します。

Q.トラックでも3回五輪代表になった福士加代子選手(ワコール)の練習と比較したりするのですか。
安藤 あまりないですね、練習は選手のタイプもあることなので。監督やスタッフが私の特徴を見て練習メニューや設定タイムを考えてくれるので、それができたら自信になります。

Q.一山麻緒選手(ワコール)は“鬼メニュー”と言っていますが?
安藤 “愛のメニュー”ですね(笑)。実際、(どのくらいハードなのか)わかりませんが、やれることを一日一日しっかりやって、後悔なく毎日を終われるようにすることが大事です。

Q.次戦と、今後のマラソンの予定などを教えてください。
安藤 3月に新潟でハーフマラソンを走ります。10000mのためのハーフですが、いずれはマラソンもまた挑戦しますから、どちらにもつながるハーフにしたいです。

TEXT by 寺田辰朗

全日本実業団山口ハーフマラソン2021 女子ハイライト


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