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新型コロナウイルス どんな症状がでる? 感染者「高熱や頭痛、関節痛が続き地獄」

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ツイッター上に、「コロナ闘病中」という名前で新型コロナウイルスに関する情報発信をしている30代の男性が、新型コロナウイルスに感染してから退院するまでの実態を証言しました。(4月20日取材)

【感染したと考えられるできごと】

男性は3月中旬に友人たちとクラブに行く。その際一緒だった友人のさらに知人が新型コロナウイルスに感染していた。一緒にいた友人は「濃厚接触者」だった。

男性は、そこでうつったのではないか、といいます。

【発症してから退院するまでの症状】

普通に風邪かな?

■発症1日目 クラブに行った2週間後

軽症者1日目イラスト

・喉がいがいがして、ちょっと痛い
・嗅覚と味覚はあり

「普通に風邪かな、のどがちょっと痛いなというぐらい。」(男性)

■発症2日目
・一気に熱が上がり、38度を超える
・嗅覚と味覚が無くなる
・外出しないために食料などを買い込む

「もしかしたらインフルエンザかコロナウイルスか、どっちかかなというぐらいでした。」(男性)

■発症3日目

軽症者3日目イラスト

・2日目の夜中から関節痛やひどい汗で何度も目を覚ます
・寒気がおさまることがなく続く

・高熱(朝36.5度、昼頃37~38度、夜39~40度と、1日の中で体温が大きく変化 ※こうした熱は発症7日目(入院2日目)まで続く)
・悪寒、大量の汗
・関節痛
・頭痛

■発症4日目
・高熱、悪寒、大量の汗
・嗅覚、味覚はなし
・関節痛
・鈍器でズーンズーンと殴られるような頭痛

・つらすぎて保健所に連絡し、病院でのレントゲン検査と保健所でのPCR検査をすることになる。男性は自分の運転で検査に向かうが、車から降りる前に電話連絡をし、屋外で喉の粘膜を取るPCR検査を受ける。

早く入院したい、じゃないと死んじゃう

■発症5日目~発症7日目
・40度くらいの高熱が続く。朝は下がるが夜にかけて39~40度に上がるという状況が続き体力が奪われる。
・頭痛がひどく、高熱もあり、頭の中の細胞が壊れてしまうのではないかと感じる。浴槽に水をためて、頭をつっこんだりしていた。
・関節痛など、発症2日目からの症状がすべて続いている。地獄。

「早く入院したい、じゃないと死んじゃうかもしれない。」(男性)

両方の肺がコロナウイルスにかかっていて、白いもやがいっぱいあった

ベッドイメージ

■入院1日目 検査から3日後の朝
・11時に保健所から電話があり、「陽性」と伝えられる。2時間後の13時までに来てほしい、と言われる。ベッドの取り合いで、13時までに来ることができないようであればほかの人に譲らなくてはならない状況。

・「入院しないときつすぎる」と伝え、荷物も適当に準備し病院に向かう。そのときの状況は熱がすごすぎて覚えていない。

・入院してすぐにCT検査を受ける。完全に両方の肺がコロナウイルスにかかっていて、白いもやみたいなものがいっぱいあった。

・点滴をうつ

■入院2日目
・点滴が効き、熱は下がる
・肺炎の症状がでる。喘息っぽい咳が出て、息を吸うのがすごくつらい。

「おそらく、肺炎ということも感じないくらい熱が出ていて、きつい状態だったと思う。(熱が)下がったあとに肺炎の症状が出て、咳と息苦しさは出てきた。」「39度の熱が4、5日出ているって普通じゃ考えられない。それを様子見てくださいって、死ねって言ってるのと変わらない気がしますね。今思えば。」(男性)


軽症者インタ2PCR

【一緒にクラブに行き感染した友人との症状の違い】

クラブには友人達10人程で出かけたが、そのうちの5人が感染。

中には男性とは逆に、肺がとても痛いなど肺炎の症状を先に発症し、そのあとに発熱。熱が下がってもずっと肺炎の症状が続いた人もいたといいます。

【感染を拡大させないためには】


男性は感染を拡大させないために

・密なところにはなるべく行かない
・小銭、手すりなど、何でもなるべく触らない

といったことに気をつけているといいます。

「PCR検査を受けられなかった人だったりとか、受けても治ってしまっているパターンとか。たぶんコロナウイルスに感染しているけど、診断されていないので、(知らずに)他の人にうつしてしまっているケースもあると思う。本当に防ぐんだったら、もう(家から)出ないということしかない。」(男性)


そして、男性はツイッターで情報を発信し続けることについて

軽症者インタ3

この日本という国からコロナが少なくなるように、無くなるように、僕ができること、役立てばいいなと思っています。

と語りました。

最近のツイートで男性は

「コロナになった人って今後頭が痛かったりなんかあるたびに後遺症なんじゃないか?って考えてしまう人が多くなるんじゃないか?って思う。」「これってもしかしたら今後、凄く大事な事になるのかも知れないなってふと思った。」

と、新型コロナウイルスに感染した人たちが陰性になったあとも心配ごとがつきないということを発信しています。

退院してから約1か月が経過した今も男性は

・肺炎による体力の低下
・浅い呼吸
・湿疹、痒み
・食事をすると発汗する

といった症状に悩まされており、診察してくれる医師を探しているが、なかなか見つからない状況だということです。


新型コロナウイルスが感染した人にどういった影響を及ぼすのか。これからはこういった情報も重要になります。


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