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4年ぶりに民主党が政権を奪還したアメリカ。“多様性”を前面に打ち出すバイデン大統領と女性初・ハリス副大統領のコンビは、共和党・トランプ政権で対立と分断がかつてないほど深まった大国… もっと読む
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#トランプ

それでも残る〝別の世界〟~トランプ氏とSNSが深めた分断~

■〝最後の集会〟でトランプ氏が語ったこと「ソーシャルメディアを我々が使えなかったら、声を上げられなかった。我々は、ここにいなかっただろう」 振り返ると、いまの混迷をも予見したような言葉だった。 米大統領選の投票日前夜、〝最後の集会〟に立ち会った。中西部ミシガン州の空港に集まった約2万人の支持者。コロナ禍にもかかわらず、多くがマスクもせずに、会場を埋め尽くした。トランプ氏が現れたのは、予定時刻から大幅に遅れて午後11時45分頃。最低気温2度の屋外で、日付を跨いで投票日当日の1

2020年 米大統領が選ばれるまで

その長さ、過酷さからマラソンにも例えられるアメリカ大統領選挙。共和党と民主党の2大政党の候補が4年に一度、将来の方向性を国民に問う一大政治イベントです。50の州で構成される「連邦」としての表情を覗かせる複雑な制度ですが、これが分かると「マラソン観戦」の醍醐味も増えるかもしれません。ということで、世界最高の権力者とも言われる「President of the United States of America」の、選ばれ方です。 まず2つのステップがあります。 ■ステップ1:

トランプ大統領との頂上決戦に臨むのは?~激戦の民主党候補者選び~(2月3日Nスタ)

3日に中西部アイオワ州で始まった 民主党の候補者選びが、熾烈を極めています。 宮本記者: 今、大きな「バーニー」コールが上がっています。サンダース上院議員が姿をあらわしました。会場に入りきれない人が、外で出迎えています。 アイオワ州での支持率首位、急進左派バーニー・サンダース氏(78)は アメフトの祭典「スーパーボウル」を放送するバーを訪問、若者を中心に多くの熱烈な支持者が集まり歓声を上げていました。 そのサンダース氏に支持率同率首位で並ぶのは中道派のバイデン・前副大統

米大統領選本格化 トランプ氏「岩盤支持」の現場は(1月31日Nスタ)

11月のアメリカ大統領選挙に向けた候補者選びが2月3日からスタートします。共和党は現職トランプ氏の指名が確実ですが、果たして大統領に再選されるのでしょうか? 自らの弾劾裁判が続くなか、来週、党員集会が開かれる中西部アイオワ州で演説するトランプ氏。 この日未明、この場所では異様な光景が・・・ 土居記者: 時刻は午前1時を過ぎました。気温はマイナス4度です。トランプ氏の集会まで、まだ20時間近くもありますが、支持者たちはテントを立てて、会場の外に並び始めています。 なぜ、

米大統領選)民主党 主な候補者のプロフィールを紹介します

11月3日に行われるアメリカ大統領選挙。2大政党の共和党と民主党の候補が激突する構図です。この候補を選ぶべく、2月3日の中西部アイオワ州を皮切りに、両党は全米各地で党員集会・予備選挙を繰り広げます。 共和党は現職ドナルド・トランプ大統領の指名が確実ななか、世界が注目するのは民主党の候補者レースです。最大時には連邦議会の議員を中心に20人以上が乱立するなど混乱の様相を呈した去年前半。そして支持拡大にむけて各氏が政治集会や遊説活動、討論会などを重ねた去年の後半を経て、訴えが響か