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舞台挨拶『サステナ・ファーム トキと1%』川上監督「サステナ・ファームという循環の発想は、様々な問題を解決する突破口に」

3月18日、農薬や化学肥料に頼らない有機農業の取材を通して、究極の持続可能な農園=サステナ・ファームの魅力に迫ったドキュメンタリー映画『サステナ・ファーム トキと1%』が上映され、川上敬二郎監督、鮫田晋氏(いすみ市職員)、木村-黒田純子氏(研究者)が舞台挨拶を行いました。

6年ほど前に田舎暮らしを始めたことが本作製作の起点だったという川上監督。「妻が始めたのが有機農業で、そこでできたものを食べたらとても美味しかった。そこで調べてみたところ、海外での有機農業は20%なのに日本の有機農業は1%もなかった。それはどういうことなのか?と思って、自分の疑問のままに進んでいったドキュメンタリーです。きっかけを与えてくれた妻に感謝したいです」と挨拶した。
 
木村-黒田氏は「このような問題をTBSが取り上げてくれて色々な方々に知ってもらえることが出来て嬉しい。画質も綺麗で、川上監督の食べる姿も可愛かった」と絶賛で「アジアでは農薬を使わずに農業をやっている国があるのに、日本は農薬を使い過ぎる。農薬使用を抑えながら、有機農業や自然栽培を進められたらいい。この映画を通して農薬全体の問題を知ってほしい」と訴えた。
 
いすみ市でオーガニック給食を促進した鮫田氏は「農家の皆さんや市民の皆さんが一緒になってチャレンジングな世界に取り組んでくれたのが実現の秘訣。この大変な時代において、どんな形であれ農業に従事してくれる人がいるのはありがたい。有機農業はチャレンジングな世界なので、出来る人が出来るところから取り組んでいくしかない。この作品を通して、みんなで強調して頑張っている姿を見てほしい」とアピールした。
 
川上監督は「私は長きに渡って子供を取り巻く問題を中心に取材をしてきました。子供の教育とサステナ・ファームの発想は実は相性がいい。根詰まりを起こしている日本において、サステナ・ファームという循環の発想は、様々な問題を解決する突破口になるような気がする」と確信していた。
 
また、舞台挨拶後には川上監督のサイン会が実施されたが、急遽そこに木村-黒田氏、鮫田氏も加わり、長蛇の列ができ即席撮影会も行われ、絶えず賑わっていました。


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