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Candidate Satisfaction Matrix で候補者満足と充足素材の整備状況を可視化する

転職する方は何らかの転職軸を持って転職先を選ぶのが一般的かと思います。それは、経験したいキャリアであったり、年収アップであったり様々です。「現職にいたままではその希望が実現できない」 or 「他の環境にいたほうが実現が近い」から転職という選択肢を選んでいる、と考えるのが自然です。不満駆動での転職の場合も、裏を返せば満たしたかった軸があるということにもなります。

ということは、第1関門として

転職する方が転職に求める要素を受け入れる企業が満たすことができるか

であり、その次に第2関門として

条件を満たした採用競合の中で最も魅力的か?

というのが、転職者が最終的に転職先を選ぶ基準になります。
※単純化のために受け入れる企業目線での選考基準の話はここで扱いません

以上のことから、候補者さんが求めるものとそれに応じた魅力が精査できていることは、採用活動において非常に重要となります。
これ可視化する仕組みが Candidate Satisfaction Matrix です。

Candidate Satisfaction Matrix のフォーマット

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※設定されているデータは実務のデータではなくサンプルデータです

・転職動機 - 個別の転職動機
・カテゴリ - 動機のカテゴリ
・EVP - 動機を満たすEVP
・エビデンス - EVPのエビデンスとなる情報のURLをリンクしておく
・重要度 - その転職動機の重要度
・エビデンス整備ステータス - エビデンスの整備有無
・メモ - 補足することを書く欄

Candidate Satisfaction Matrix の運用

転職動機のリストアップ

まずは現状の情報をもとに転職動機をリストアップします。
1次選考の最後にマッチング・インタビューというものを実施しています。
ここで確実に転職軸のトップ3をヒアリングしているため、ここで収集した情報が転職動機へのインプットになります。マッチング・インタビューは2年前から導入しているので、2年分の転職動機が蓄積されています。
なお、あまりに個々人の事情に特化しすぎていて、今後の候補でその動機は出てこないだろうというものは管理対象外にしています。

エビデンスの整備

転職動機を満たすEVP・エビデンスの情報を埋めていきます。

重要度の設定
各転職動機の重要度を記載し、エビンデス整備順序の基準を決めます。

エビデンスの拡充

ここまでできたら、転職動機に応じて提供すべき情報が確認可能になります。あとは不足しているエビデンスをブログ記事や選考用の内部資料として整備していくことで満足度のカバー範囲を広げていくことができます。

まとめ

求められる訴求要素とその整備状況の確認方法としての Candidate Satisfaction Matrix についてまとめました。エビデンスの整備以前に訴求に使える組織の魅力がないとスタートできないので、その場合は魅力づくりからになります。

いただいたサポートは新たな知識の習得のため書籍購入費にあてさせていただきます。